その41 最後の試練
部屋の奥に設置してある玉座には金や赤を基調とした煌びやかな装飾が施されている。
手を休めるための部分には、手を置きやすいように絶妙にカットされた拳大のルビーと思われる宝石が置いてある。俺はこういうのはあまり詳しくないんだが、素人目に見ても億単位の値がつくだろうというのは予想に難くない。
それ以外にも玉座の至る所に前世では考えられない、ありえないくらい大きな宝石が散りばめられている。
【玉座】
【王のための座】
【この洞窟においては特殊で、王ではない洞窟の主が座っている】
【攻城戦(王城のみ)において大きな役割を果たし、玉座を壊し王族すべてを殺した時点でその国は王権の適用範囲外になり国として成立しなくなる】
そしてその玉座に座ってる人物、
【試練の洞窟の管理者】
【セレニティの試練の洞窟を管理している者】
【名前を付けてもらえなかったので役職名で呼ばれている】
【試練に挑む者たちに最後の試練を与える】
【直接戦闘力はないが強力な従者を一人呼び出すことができる】
【従者はとてつもなく強いが他人にダメージを与えることが不可能で主を守ることのみ可能】
こいつは、俺をにらみつけ、とてつもない圧(俺がヤンキー相手にビビってるだけ)を発しながら口を開いた。
「お前だな、俺の嫌がらせを軽々とはね除けたクズは。俺があの文章を書くのにどれだけの時間がかかったと思ってるんだ?慣れない言葉を大量に使って、ただただ暇で、暇で暇でしょうがなかったから暇つぶしをしようと自分のポケットマネーまではたいてあれをしたのに、お前は、お前は自分が何をしでかしたのかを理解してるのか?万死に値するっ!!」
「...いや、俺何もしてないんだけど。」
「えっ?」
「えっ?」
「いやいやお前おれの暇つぶしと計画を台無しにしたじゃねぇか。」
「いやいやいや俺はお前に対しては何もしてないだろ。確かに貰ったものを自分の為に利用しはしたが、お前に対しては何もしてないだろ。直接、お前に対しては。」
「あぁ?屁理屈こねてんじゃねぇよ。犯すぞ。」
「...レイ、マリ、帰ろうか。俺ホモには用は無いんだわ。多分この洞窟の本当のゴールは別のところにあるんだろうな。うん。きっとそうだ。」
「あぁぁ分かったから帰るな。帰るな。試練の内容はこの紙に書いてある。こいつを達成できれば無事試練は完了。確かこの封印から脱出しようとしてるんだろ。試練が達成できればちょうどいいスキルが手に入るはずさ。質問があればそこにいる執事のジィに質問しろ。さぁもう行け。行け。俺の視界から消えるんだ。お前みたいな奴と会話するのが1番疲れるんだよまったく。」
「はいはい。」
さて、試練の内容は何かね?
【キメラの島は、大魔王セレニティ封印の大きな役割を果たしている。キメラの島の謎を解き明かし、大魔王セレニティの復活に貢献せよ。(報酬は先払い)】
...え?




