その40 扉の奥
あ、そうだ。さっきステータス確認した時に横にプラスついてたでしょ?あれがなんだったのか俺なりに考えてみたんだけど、転生法で吸収した魂の分じゃないかな?
爆薬生成と這い寄る緑の軍勢が何も食べてないのに手に入ったのもこれに付随してだろう。
うん。では、扉の破壊に移ろうか。
とりあえず爆薬生成で満タンまで回復した魔力の半分くらいを爆薬に変換する。
.......................できた。
生成した爆薬は物質化されずに、体内に保管されるみたいだ。原理は知らんが。
さて、今度は這い寄る緑の軍勢を使って体内に保管した爆薬を匠さんに変換していく。
変換するといっても女王みたいに色々な種類を作ることはできない。おそらくスキルレベルと一緒に解放されていくんだろう。
ということで1番ベーシックな、ただの匠さんを作っていく。今の俺の全魔力の半分だけの分の爆薬だとざっと80体くらいだな。
つまり俺の全魔力で160体。いかに女王の魔力量が馬鹿げてるのかがわかるな。
まあいいや。さて、80体の匠さんの作成が完了した。
というわけで、突撃ぃ〜!
...てくてくてく...ピタッ。
ジジジジジジジジ........ボンッ!!×80
うひゃー。扉跡形もなく消えたな。匠さん流石の爆発力だぜ。ぜひ見習いたいものだな。自爆はしたくないけど。
さぁて、扉の先には何があるのかなぁ〜。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「よくぞここまで参られました、カイ殿。ここまで来るのを長らくお待ちしておりました。」
そこにあったのは、神殿の内部のような部屋、その最奥に設置された玉座、その横に控えるさっき俺に声をかけたと思われる男性の従者のような人物、そして最後に、最奥の玉座に座した、超絶イケメンの貴公子...ではなく性格の悪そうなつり目のヤンキーみたいな奴。
なあ、もうちょい雰囲気とか大事にしようぜ?だって、ジャージだぜ、あいつ。
雰囲気
↑
ふんいき◯
ふいんき×
意外と間違えてる人いますよね。




