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その2 父と鑑定

しばらくは導入が続きます。

俺は目を開ける。靄がかかったようでぼんやりしていてあまりよく見えない。


体を動かそうとする。だめだ、全く動かない。

俺の体はどうしてしまったんだろうか。その時、


ガサッ


誰だ!? 俺は反射的にそう叫ぶ。しかし、声は出ない。足音が近づいてくる。やばい、何か来てる。


途端に俺を襲う浮遊感。俺はその「何か」に掴み上げられたようだ。と、ここで気づく。ぼんやりとしていた視界がだんだんと鮮明になってきた。


丁度いい。俺を掴み上げてるこの「何か」が何なのか確認するいい機会だ。

そう思い、俺はそいつの顔が視界に入るように首を傾けた。そいつを見た瞬間...「グァ!?」

俺は微かな悲鳴をあげて気絶してしまったのだ。




◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇




俺は目を開ける。今度はちゃんと見える。体も動く。足にも力が入る。よし。

こうして俺は立ち上がった。


落ち着いた。俺は周りを見回してみる。何だここ、洞窟じゃねーか。壁には所々澄んだ青色の結晶が埋まっていて、仄かな光を放っている。

正直に言おう。なかなかに幻想的だ。


てゆーかここ何処だ?死んだ記憶はある。これは間違いない。なら此処はいわゆる死後の世界ってヤツかな?もう一回周りを見る。

ないわー。ここ死後の世界とかまじないわー。


天国っていうともっと白くて、綺麗で、美しくて、美男美女がいて、白くて、天使とかいて、白い所を期待してたんだが。ないわー。


え、 地獄? んなもん俺の辞書にはありません。


ガサガサ


ん、足音?


えー、昨日と同じパターンじゃね?デジャブ?

まあ、昨日はきっちり顔見れなかったからちょっと気になってはいたんだけど。


お、入って来なすった。どれどれ。...うーん、何というか、ちぐはぐ(?)な生き物だ。顔とか体とかその辺全てのパーツを別の生き物から取ってきた、みたいな。


もう少し目を凝らして見てみる。んん?なんか文字が見える...? もう少し... お、見えた!


【鑑定に失敗しました】

【血縁者により情報の開示が可能です】

【情報を開示しますか?『はい』『いいえ』】


え!?ちょナニコレ?とりあえず『はい』を押してみる。


【確認しました】

【個体名ガズラの情報を開示します】


【名前】ガズラ

【種族】キメラ

【性別】男

【年齢】26

【レベル】48

【ランク】C


【血縁により開示可能な情報はここまでです】


お、おぉぉ!なんか知らんけど出てきた!もしや、これはいわゆる『鑑定』というヤツでは!?そしてここは剣と魔法の世界!?


自分にも鑑定をかけてみる(自分の手に集中することでできた)


【個体名カイの情報を開示します】


【名前】カイ

【種族】リトルクソザコキメラ

【性別】男

【年齢】0

【レベル】1

【ランク】G-

【体力】13

【魔力】8

【攻撃力】3

【防御力】3

【敏捷性】9

【称号】クソザコ 転生者

【スキル】

【称号スキル】臆病1 危機察知1 経験値上昇1

スキル経験値上昇1

【ユニークスキル】鑑定1 女運1 絶倫1 吸収強化1

【種族特性スキル】肉体変質1 他者吸収1

【魔法】

【加護】転生神の加護

【加護スキル】神託1 神格上昇1 魂容量増加1


へー、よくわからんがステータスの数値を見ると俺はおそらく相当弱いだろうな。まあそれはいいんだ。これのおかげで俺がキメラに転生してあいつが俺の父親だと分かったし。

だが...


クソザコって言いすぎだろ!?(涙)

次話でスキルの詳細を調べていきます。

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