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その15 鍛治1

 拝啓


 前世の知り合いだった皆様。


 現在私は異世界にいます。異世界転生というやつです。前世に未練はありません。強いて言うなら童貞を卒業したかったくらいでしょうか。


 さて、なぜ私がこうしているのかというとその、異世界にて、大変素晴らしいものを見る事ができたからです。皆様はツンデレ、というものはご存知でしょうか。


 ご存知の方もそうで無い方も、1つだけ言わせてください。




 ツンデレ、それはこの世の真r「黙りなさい!」


 おっと、失礼いたしました。そのツンデレが誰なのかを紹介し忘れていました。


 こちらがその、ルナです。


 とてもかわいいでしょう?


 実は今日、私は彼女と一緒に狩りにきているのです。近い将来、いっしょに星龍をヤる事になりますので、母様のご意向で、星龍をヤり終えるまでは、生活を共にせよとの事です。


 とは言っても、実は私と彼女の力は大きな差があるのです。私は1回目なのですが、彼女はあれが2回目の進化だそうです。進化1回分とはとても大きな差で、その差を埋めるために私の手ベル上げに励んでおります。


 では、これくらいで失礼させていただきます。


  カイ


 ...ふぅ。


 そう言って俺はペンを置いた...ちなみにペンとは俺が作った刀なんだがな。


 現在ルナと一緒に俺のレベリング中だ。


 そうだな、今はただの作業みたいな狩りだから、刀を打った時の話でもするか。


 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



 うーん、ツンデレのかわいいおにゃのこいなくなっちゃったし、家にある酒とって鍛治でもしに行こ。


 というわけで家に到着ぅ...からの酒瓶シュパッ!鍛冶屋へGO!


『おっちゃん!鍛冶教えて!酒あるぞ!』


『ああん!?なんだとゴルァ!!この俺を酒で釣れるとでも思ってんのかァ!?』


『思っていなければ来ていない(キリッ)』


『なんで(キリッ)って口で言ってんだコラ!ああも面倒くせえなさっさと入れ!』


『うぃっす』


 こちらカイ。無事、潜入に成功しました。以降、内部の把握に努めます。


『で、その酒ってのは何の酒だ?』


『これ。母さんに貰った。』


『!?まあいい。さっさとその酒を寄越(よこ)せ。酒貰うついでに鍛治を教えてやる。』


『よし。はい、これが酒だ、おっちゃん。』


『今日は武器1つの作り方を教えてやる。何が作りたいんだ?』


『そうだな...。刀を頼むわ。』


『本当に、そんな選択で大丈夫か?』


『大丈夫だ、問題無い。』


『ならいい、鍛治スキルは持ってるか?』


『持ってない。』


『スキルが手に入るまでこれを一口ずつ飲め。手に入ったら来い。俺は奥で待ってる。』


『いただきまーす』


 ...とは言ったものの、ナンダコレハ。これを俺に飲ませるなんてあのおっさんはバカなのか?


【鍛治の秘薬】

【秘薬とはついているものの、作るのは割と簡単】

【鍛治スキルを使用した際に半分の確率で1つ生成される】

【作成した武器をこれに(ひた)すと、作成者の適性、鍛治スキルのレベル、潜在能力、加護などにより、武器に、スキルや神話生命体が宿る事がある】

【体に害は無いものの味は想像を絶するほどまずい】

【これを飲むと確率で適性に合った鍛治スキルが手に入る】


【神話生命体】

【全ての世界の神話の生物の総称】

【他世界では神と呼ばれているものもあるが、実際の神はあらゆる神話生命体の上位に位置する】

【これらの生命体は神話世界に住んでおり、その伝承だけが、他世界において神話として残っている】


 いやまあ、確かに飲めば手に入るとは書いてあるけども。明らかに飲み物じゃ無いよね!?


 でもこれ飲まなきゃ教えてくれないんだろうなぁ...


 ...グビッ...


 ...うまい...いや、普通にうまいんだが...


 ...全部飲んじゃえ!


 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


 1時間後...


 ふぃー、飲んだ飲んだ。


 あれうまいね、ホントに。


 しかも色々と手に入るんだよね、これもっと譲ってくれないかな?そろそろ全部飲み干しそうなんだけど。


 手に入ったのは、


【刀鍛冶】

【鍛治スキル】

【刀を作る事が出来るようになる】


【鍛治神の加護】

【鍛治の神に気に入られた者に送られる】

【鍛治能力に大きな補正】

【作られた武器が製作者の思った性質を持つようになる】【スキル魔剣創造、鍛治確率強化を入手する】


【魔剣創造】

【鍛治の際に魔力を込めることで魔剣を作る】

【魔剣は他の刀剣と比べてスキルや神話生命体が宿りやすい】


【鍛治確率強化】

【鍛治の際に、思ったことが起きやすくなる】


 これで無事、俺は刀を打てるようになったようだ。魔剣とかいうロマンロマンしいこともできるし、これも鍛治の秘薬をくれたおっちゃんのおかげだな!


 ちなみに、刀鍛冶と鍛治神の加護は割と早い段階で手に入ってて、それでも鍛治の秘薬を飲み続けたおかげで、刀鍛冶は6、あと2つは4までレベルが上がった。


 というわけで...


『おっちゃん!飲み終わったぞ!』


『おー、ちょっと待ってろ。すぐにそっちにいk...飲み終わった!?お前正気か!?馬鹿なの!?死ぬの!?』


 いや...それ男に言われても嬉しく無いんだけど...


あと1話くらい鍛治パートをやったらレベリングついでにペットを捕まえに行こうと思います。

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