Police story 1 : 警察官の悲劇
今回は、警察官のお話です。
三人が交代で主人公になります。
『さくらさく
みちのましたで
ちるいのち
そんなはるなど
こなけりゃいいのに』
小学校3年生:渡辺春人くん
「なんだこりゃ……」
4月、平和な1日を過ごしている。
物騒な短歌が送られてきたりするが、
まあ、平和を願ったものだから。
それにしても、春人くんの将来が心配だ。
「暇だなぁ。」
警察として、あるまじき発言である事は、
自覚しているつもりだが、あえて言おう。
なんか事件起きねぇかなぁ。
もちろん心の中だけで言わせてもらう。
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俺はいま、パトカーの中にいる。
事件が起きて欲しいとは言ったが、
自分で起こしたりはしないぞ。断じて。
さっき、通報があったのだ。
内容は、「人が1人殺された。
2人の少年が殺人犯と戦っている。」
とのことだった。
アナウンスを聞いた時、近くに知り合いがいたら、
「戦ってるってなんだよww」
って言っていたに違いない。
とりあえず現場に着いた。
悲惨だった。
1人は首をはねられ、
1人は左手、右脚を折られ、
最後の1人は大量に吐血していた。
「うヴッ!」
吐き気がした。
…というか、吐いた。
そりゃもう盛大に。
事件起きろとか、思うもんじゃねぇな。
とか思いつつ、吐きながらふと横を見ると、
複数人吐いたり、それを我慢している者がいた。
(もらいゲロ?発症原は俺だ!バイオテロだぜ!)
とか馬鹿なことを考えていると、
不思議な物が目に映った。
指輪だ。
ただの指輪。そのはずが、
自分には何か違う物に見えた。
もっと、黒くてうごめくような………
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俺の親友が吐いていた。
まあ、あいつは現場に来ること少ないし、
生首が転がっているんだ。
無理もない。
現場に着いた時には、既に犯人は逃走していたが、
周りの住民はみんな見ていたそうなので
事情聴取だけさせて貰った。
あ?親友くんがしゃがんでなにかしとるぞ?
まあ、どーでもいいんだけどねー。
おっと、自己紹介がまだだった。
俺は、石原一眞。
あ、ちなみに、あっちの親友の名前が、たk…
「オイ。」
ああ、ちょうど来た。
こいつはたk…
「死ね。」
「え…?」
振り向いた時には、俺の首は宙に浮いていた。
それにしても、「たk」より先を言わせてくれよ……。
そうして俺は、深い深い眠りについた。
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吾輩は警部である。
名前は無くない。
私の名前は、村田真司(むらた しんじ)。
この前起きた事件のせいで大忙し。
それに、変なんだ。
なにがって?
あれだけ大勢の野次馬や警官がいたのに、
あの現場で警官が1人、
誰にも気付かれずに首をはねられていたんだ。
そして、ゲロ吐いてた奴が行方不明になった。
こちらも気付かない内に消えていた。
何か嫌な予感がする…………
相変わらずの、不定期投稿とさせていただきます。
これからもよろしくお願いします。
police story…… シャレオツ(笑)