ヒーローとしての1日
お仕事小説コン風になんとなく書いてみた
私は鈴菜朱子。いつもは狂羅が操られて暴れないかの見張りと正義のヒーローをしている。
「あー。こう、異変起こらんかなー。」
「1度異変起こしたからもうこりごりでしょ。」
実は狂羅は1度異変を起こして朱子に倒された。
「今日はなんか舞歌の所行く気になれないし。」
「そうだ!ちょっと出かけてくる!。」
朱子が家を飛び出す。
「どっかに行っちゃったよ。」
狂羅は1人家で暇を弄んでいた。
朱子が来たのは真夜中だけ魔夜外店。ここは魔導師の魔笛昭夜が経営している。
「こんにちはー!。」
朱子が扉を思いっきりあける。扉が壊れかけてしまう。
「元気がいいの。まだ店はやらんぞ?。」
「うん!久しぶりに外の世界に行きたい!。」
「ほうほう。まあいいかの、それ!。」
昭夜が一声かける。朱子がどこかに転送される。
「頑張れよ。」
そしてここはある路地裏。朱子は1度外の世界に来たことがあるので大抵分かる。
見渡す限り前住んでいた所らしい。ここでは正義の味方として有名になった。強盗殺人ひったくり全部を捕まえて捕まえた事がある。
「どこ行こう。」
朱子はまずどこに行こうかを考え始める。
考えて数十秒すると。
「まてー!」
どうやら殺人者を警察が追いかけているようだ。
「あ!ここは私の出番!。」
朱子は急いで追いかける。
「まあああああてえええええええ!。」
朱子が近くにあった電柱に登り決めポーズをする。
「げっ、鈴菜朱子。」
殺人者は20代。マスクをしていて長ズボン。出刃庖丁を持って少し血の跡がある。
「あの朱子ちゃんだ!。」
40代前後の男警部が朱子を見上げる。
「ヒーーーローーー…パーーーーンチ!。」
朱子が飛び降りながら顔をめがけてパンチをする。
「ごふう!。」
その殺人者は鼻血を出し倒れた。
「悪は去った!。」
微笑みながら言った。
「朱子さん。どうしてまた突然。」
「暇だった。」
朱子が気軽に答える。
「他にいろいろとあるので手伝ってもらえませんか?。」
「いいよ!悪党は私が順番にボコボコにしてあげるよ!。」
朱子が考えていた事。それはヒーローとして働く事。
警察署に着いた時には時計は13時を刺していた。途中コンビニで昼食を買って食べた。
「まずはこれをお願いします。」
最初に頼まれたのは世界中を回って1夜で大きな館の物を盗めるとんでもない怪盗、ブレンツァ。どうやら日本出身らしく年に1度、数週間日本に帰国するらしい。
「なんという悪党!今どこにいるとか分かる?。」
「今、帰国している時期らしい。場所だが、地図のここら辺だ。」
「よし分かった!でも今日中には帰らないと。」
朱子が残念そうに言った。
「分かりました。すぐに出しましょう。」
女警部が走り数分でバスが用意された。
朱子は素早く乗り込み出発した。
朱子は1仕事しかできない事を少し残念そうにしていた。
「ここです。」
朱子のスカートが風に揺られながら外に出る。夕日の光があって少し暖かかった。
(ん?なんか星が騒ぐな。どうしてだろ。)
夕日が見えなくなってきた。それに連れて星たちの騒ぎがより激しくなってくる。
そしてついに夜がやってきた。今日は満月。
バサバサッ!
後ろから音がした。朱子が後ろを向く。
そこには黒髪ロングの女性がいた。その女性はただの女性じゃない、まさに“怪盗”。そういう感じだ。
「怪盗ブレンツァ!。」
朱子が思わず叫ぶ。
「オオーホッホ。鈴菜朱子、君は飛べるだろう?この満月の夜でパーティーをしようじゃないの!。」
怪盗ブレンツァは満月の光に照らされる。
「………いいよ!この星の幻想ヒーローの名にかけて!。」
朱子は今まで隠していた事全てを見せるように空を飛ぶ。それを見た警部達は騒つく。次第にマスコミも集まり始めた。
「星よ!」
朱子が叫ぶと共に力が集まるような音がする。
「舞え!スカーレットスター!。」
朱子が技名を行って朱色の星が怪盗ブレンツァに攻撃をする。
「甘いよ!ブラックノイズ!。」
ブレンツァがその攻撃を返す。
「………。」
朱子が目を閉じる。そのまま動かない。
「どうした?敗北を認めたか?。」
朱子の目が少しずつ開きその目は紅色に染まっていた。
「この間狂羅にもらった!狂気の力!。」
ブレンツァの顔に驚きの表情が現れる。
「ヒーローダケド。少シハイイヨネ。」
「何⁉︎龍の炎!。」
マジックで手から炎が出る。
「星!……ウ、ウグッ。デモ、ココデ終ワル訳ニハ!。」
朱子に狂気の力さ制御しきれないようだ。だが次の瞬間、朱子に力が集まるような音が何度もする。
「星狂気ノメリーゴーランド!。」
朱子が最後まで制御しきりブレンツァに攻撃する。
「…ここまでだったとはな。」
ブレンツァがその攻撃に包まれる。
「はっ!」
朱子が起きたところは次の日になった自分の家だった。
「朱子、狂気を使いこなせたみたいだな。」
狂羅から事情を聞くと、昭夜が祖父だと言って朱子を家に戻したらしい。ブレンツァの本名は鐘図梨沙子。家が貧乏だったから盗みをしていたと。
「よかったよかった。」
朱子は満足した。
その日はなんだかスッキリできたとさ。
朱子は成長したなー。
他の小説でまた会おうね。