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旅人が見たもの  作者: あひる
吟遊詩人と
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雨の別れ

 雨が降り注ぐ。

 吟遊詩人と別れた街角は、青色に染まっていた。

 気怠げで、静かで。

 身も心も青に染まってしまいそう。

 吟遊詩人は言った。さようなら、と。

 もう二度と会うことなどないと、分かっているようだった。

 旅人自身、望んでいた言葉でもある。

 けれど。

 だからこそ。

 また会おうと言ってやれなかった。

 吟遊詩人が望んでいた言葉を、かけてあげられなかった。

 雨が降り注ぐ。

 全てを青に染める雨の中、置き去りにされたのは果たしてどちらなのだろう。

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