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旅人が見たもの  作者: あひる
雨の街
32/36

双子の兄妹

 雨宿りをしていた民家の主が、中へ招き入れてくれた。

 主は、旅人に暖炉を与え、温かいココアもいれてくれると言う。

 旅を始めた当初は慣れなかったが、今はもうすっかり厚意に甘え、旅の話を対価に出すことに慣れた。

 彼らは、旅のために生きて来た旅人と違い、旅をする知識を持たない。

 だからこそこの、一見等価交換にならない交渉が、成り立つのだ。

 主には双子の兄妹がいた。

 小さなマグカップで温かいココアを飲む兄妹は、旅人の話に宝石のような瞳を向ける。

 その対象は微妙に違っていた。

 兄の方は冒険の話に。

 妹の方は旅人自身に。

 男で良かったと思いつつ、双子が寝付くまで、旅人はたくさんの話を聞かせた。

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