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旅人が見たもの  作者: あひる
一人旅
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最初の旅

 最初の旅は、まだ幼い頃。隣村へのお使い。

 隣村と言っても、徒歩で数日かかる。

 馬車やその他交通手段を用いるほど、裕福ではなかった。

 だから、森や山などの危険な区域には立ち入っていない。

 見渡す限りの草原に、意味もなく胸が高鳴ったものだ。

 知らない世界を見ていると言う高揚の前には、恐怖感など生まれる筈もない。

 小さな地図を持ってはいたが、まだ地図の読み方すら知らなかった。

 当然、迷った。

 迷いに迷って出た先は、広大な海。

 故郷の近くにも海はある。

 押し寄せる白波や、時折吹き付ける潮風、宝石のように輝く水面は、故郷の海と変わらない。

 きっと、海は世界のどこも同じだろうと、その時はそう思った。

 勿論、実際にはそんなことはなかったのだけれど。

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