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旅人が見たもの  作者: あひる
夢の船
22/36

古いコンパス

 光の中にぽっかりと浮かぶ黒い男から、方位磁針を渡される。

 使い込まれ、アンティーク特有の鈍い光を宿すそれは、道具本来の姿に思えた。

 指針がある一点を指している。

 旅人が自分の方位磁石を取り出して、掌に並べた。

 どちらも使い込まれているが、しっかりと北を指す旅人の物と、北とは別方向を指す渡された物。

 よく見ると、渡された方には方向を知る手掛かりがない。

 本来なら北や南の略語が書かれているのだが、それが全くないのだ。

 しかし、この方向音痴の方位磁石が何の為にあるのかは、すぐに理解できた。

 針の先が示すのは、旅人が帰るべき場所。

 きっとこれなら、迷わない。

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