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旅人が見たもの  作者: あひる
夜の旅
17/36

ランプとリボン

 旅人は、荷袋から銀のランプを取り出して、火を点ける。

 その取っ手には金色のリボンが結ばれていた。

 いつぞやの露店で買った物だ。

 他にも様々な色のリボンがあったが、銀でも黄色でもなく、金色なのが気に入ってしまった。

 旅人が歩く度、リボンは蜘蛛の糸のようになびく。柔らかな金色の波を描く。

 太陽の光を反射して輝く月のように、ランプの光と月の光に輝くリボン。

 煌めくランプは銀の星。

 輝くリボンは金の月。

 すれ違う人がいれば、思わず振り返ってしまうだろうが、旅人は一人の時にしかランプを使わない。

 一人だけの、楽しみだから。

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