表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
旅人が見たもの  作者: あひる
草原
12/36

草原の騎士

 草原の遥か彼方から、剣を掲げながら馬で駆けて来る騎士が見えた。

 その顔は喜びに満ちていると、旅人は思った。

 しかし、近くまで来ると、その考えは大きく覆される。

 騎士は、泣いていた。

 勇ましい姿ばかり見ていたので、意外ではあったのだけれど、心の中ですとんと何かが落ちる。

 騎士は国を愛すると聞く。

 あの騎士は、勝ったことよりも愛しい国へ帰れることが、何よりも嬉しいのだろう。

 笑って帰りたいから、今泣いているのだろう。

 今までは全く違う存在だと思っていたが、今はよく似ていると思う。

 愛する対象が違うだけで、あの騎士と旅人の愛は同じくらい強いものだから。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ