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旅人が見たもの  作者: あひる
草原
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一面の草原

 風に吹かれ辿り着いたのは、どこまでも続く広大な草原。

 緑の絨毯と比喩するのは簡単だが、そんな使い古された言葉では表しきれない。

 地平線の向こうまで続いていそうだ。寧ろ世界中の地表を覆っていても、おかしくない。

 一方で、己の存在の小ささを、感じずにはいられない。

 膝まである草は青々と茂り、様々な緑色を宿す。

 空の青との対比が美しい。

 草が一斉になびくと、風の姿を捉えることができた。

 足を止め目を閉じ、胸いっぱいに息を吸う。

 肺の中まで草の香りがするようだ。

 懐かしく思うのは、故郷の近くにも草原があったからか。

 風に聞こえる葉擦れに旅愁を掻き立てられながらも、旅人は暫くその場に佇んでいた。

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