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旅人が見たもの  作者: あひる
吟遊詩人と
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青の世

 過ぎたことは嘆いていても始まらない。

 雨降りの街を出て、荒野を歩く。

 相変わらず、雨は荒野までも青く染める勢いだ。

 一度だけ、街を振り返る。

 今まで立ち寄った村や街は数あれど、決して振り返りはしなかった。

 特別な街は、雨に遮られてぼやけている。

 独りと言うのは、これ程までに寂しいものだったのだろうか。

 竪琴の音色が聞こえやしないかと耳を澄ましても、聞こえてくるのは地を打つ雨の音。

 これから先、雨が降る度に思い出す。

 寂しげな音色と、青の世界を。

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