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7. やりきれぬ思い

でっかい蜘蛛だな。

上から俺達を狙っていたのに何で襲うするとき叫んだんだ。

バカって事で間違いないみたいだ。

アリシアは...無事の様だ。

「ギェー!!!!!」


「夜だぞ!この野郎!!」

身体強化をして足に魔力を集中させた。


ドンッ!


地面を思い切り蹴り、再び木に登った蜘蛛の高さまで届いてしまった。 

あれ?届くんだ。この高さを。

「ふんぬ!」

次は残りの魔力を拳に送る。


グチャ!


殺せた。身体強化魔法、強いな。

父ちゃん何で知らなかったんだよ。


「レオ様!」


その上にもっと大きな蜘蛛の魔物がいた。

蜘蛛の魔物は静かに粘液を吐いてきた。


「ぐっ。」

木を地面に向かって思い切り蹴り、地面に落ちる力と身体強化の力を使って地面に激突した。

あっぶね〜。あの液はやばいよな。紫色とか聞いたことないんだが。


ジュウ。


地面が溶けたぞ。おい!ヤバいって!

蜘蛛の魔物はすぐにレオを諦め、アルシアの方向を向いた。


やばい!アルシア!

って別にいいか。お前らのせいで村の人が死んだんだ。今も暗くなると思い出すんだよ。


アルシアは蜘蛛が自分の方に来ると分かるとすぐにレオとは反対方向に逃げ出した。


「!?アルシア!!」

蜘蛛の方向に全力で飛び、さっきの要領で拳に力を入れ、蜘蛛をぶん殴る。

「痛っ!」

硬いな、こうなればドーテルの時と同じだ。

目を狙う!

蜘蛛がアルシアを攻撃する瞬間、拳に力を込めて目を貫いた。 

「何!?」

怯んでない!目がたくさんあるから一つぐらい良いってか?ドーテルさん、見習えよ。この心意気を。

アルシアがまずい。


「はあ!」

アルシアが槍のような火を放った。

その火はさっき俺の殴った蜘蛛の目に当たった。

「ギェーー!!!!」

あまりの痛さに蜘蛛の魔物は逃げていった。


アルシア、火属性魔法使えたのかよ。

いいな〜。

「使えたのか。」

アルシアが慌てて頭を下げた。

「すみません!私はレオ様のように頻繁に魔法が使える訳ではないんです。」


「いいな〜。」


「え?」


頻繁に使えないのか。火属性魔法だからか?

「身体強化も頻繁に使えないのか?」


「...はい。」


そうか...やはり筋トレのおかげか。

筋肉が増えるたびに強くなったな気がしてならないのはそういう事か。

なんだったら身体強化より嬉しいもん。



「レオ様、朝です。」

「もうか。」

昨日の疲れが取れてないな。

この森ではこの毎日が続くのか...

っていうか、どれだけ森にいるんだ俺達。


「あっ。アルシア、川だぞ。」

やったー!魚はいるかな?そういえば、ずっと水浴びしてないな。

「水浴びをするぞ。」


「え?」


俺は華麗に服を脱ぎだした。


「あ...え。レ...レオ様。」


「何だ。」

貴族ってやつは、水浴びをしないのか。

お偉いさんは嗅覚にまでおしゃれをして、鼻がおかしくなったんじゃないか?

「気持ちが良いな。」


「私は、あっちに行っていましょうか?」


「一緒に入らないのか?臭いままでいいのか?」

どうやら、この小ささで鼻にも白いネックレスを入れているらしい。かわいそうに...なあ?ドーテル。


「臭...分かりました。」

アルシアが服を脱ぎ始めた。


ドレスだったか?あれは、着脱が面倒くさそうだな。

見た目ってそんなに大切なのか?


その時、レオの目には衝撃の情報が流れ込んできた。


ん?あれ?

液体の排泄物を出す所がないぞ?

可哀想に貴族のオシャレは分からんな。

あ、女だからか!なるほど、髪が長くて突起のないツルリンな人が女なのか。


「は...入ります。」


「水浴びは初めてなのか?」


「はい。お湯には入った事あります。」

「お湯?」

「水を火などの熱を使って温めたものです。」

なるほど。確かに、寒いときに着る布は暖かくて気持ちがいい。その現象を起こすのか。いいな...それ。


「わ、私はもう出ます。」

「ちゃんと頭まで入らないと、臭いぞ?」


「臭...はい。」


「なあ、どうやって排泄するんだ?」


「!!?」


「出るのか?そこから、」


「...はい。」


女だけが子供を産めるらしい。

俺、妊婦を見たことないぞ。

デブったおじさんなら見たことあるけど。

絶対そのことと関係あるよな。


それから俺達は夜に魔物に襲われ、追い返す事を繰り返し、朝に寝るようになってしまった。

昼から移動を開始して朝日が登るまで移動する。

視界が悪いため昼のうちに素早く移動し、夜は慎重にゆっくりと移動した。

初めは大変な生活だと思ったが、しばらくしたら慣れた。

俺流拳はその名前以外、完璧に近かった。

父ちゃんが名付けたのが原因で名前は変えられない。

魔力操作や身体強化もお手の物で、身体強化の状態で指先だけに残りの魔力を集めることもできるようになった。

あとは体の成長に期待するばかりだ。


「お!」

強い光が前に映っている。

これは...直射日光だ!

遂に見えたぜ。未来への光。

ありがとう村の皆。

おいどん、国へ行くさかい。


しかも、森がなくなるだけじゃなく、建物まで見えたぞ!


「アルシア!これが、ルベリア王国か?」


「いえ...違います。」


「「……………」」


どこだ、ここ?





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