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62. ドッキリ


やっとシドだ。

シドに帰れる。

ルベリア王国は俺の住処じゃないんだ。


「おっ!レオ!魔物がいたぞ!」


シドまでの道で俺達は魔物を探していた。


ダッ


ロイが指さした方向に走る。


ドンッ


魔物は俺に攻撃したが、痛くない。


グチャ


頭を殴った。


「...なあ、ドッキリのために殺してよかったんだろうか。」


「いいに決まってるだろ。コイツら、人を殺すんだぜ?」


可哀想に思うのは、俺がコイツよりも圧倒的に強いからだろう。

俺は強くなったんだ。

身体強化もレベルにしたら、どれぐらいだろうか。

もうよく分からない。

俺流拳も必要ないかもな。


今の俺なら、メイドが2人になっても守る事が出来るだろう。


「顔に塗るぞ。」


「いや、防具にしてくれ。」


「分かった。」


ロイが血で防具を塗りだした。

マイクはルベリア王国を出ると、『我慢できない。』とだけ言い残し、シドまで走って行った。


「出来たぞ!!なかなかにいい感じじゃないか?」


「そう...だな。」


ロイにしてはいい感じに塗れている。

まあ、防具に血がついていても、俺が怪我をしたようには見えないけどな。

なんなら、俺が怪我をさせた側に見える。

まさしく、いじめっ子だ。


「お前...いじめっ子だな。」


ロイも気づいたらしい。

防具に塗れって言ったのは俺だから、俺からは何も言えない。

おかしくしたのは俺だ。


ロイはシドの入国税を華麗に払った後、別れた。


遠征は結果的にいいものになった。

いつかは単独で都市級クエストを受けなければ。

あれ?俺はまだ上級冒険者だよな。

速く超級クエストを2つ達成しなければ。

今の俺なら余裕だろうな。

油断はしないけど。


ギィ


「リ...リリ。帰ってきた...ぞ。」


「!?大丈夫ですか!?レオ様!」


バタンッ


「レオ様!?」


リリが俺を抱きかかえる。


そして、俺は華麗に抱きついた。


「リリ...都市級クエスト...いや、国級クエスト、達成してきたぞ。」


「はい。レオ様。」


「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、」


「レオ様!?しっかりしてください!」


リリが泣いている。

ヤバいな、やり過ぎた。


「国級クエスト達成して、俺過呼吸。」


「...レオ様?」


リリが一瞬で泣き止んだ。

本当に泣いていたのか?

そっちも演技じゃないのか?


「この血は魔物の血だ。俺は無事だ。」


「え?...レオ様、もう!」


バチンッ


「ぐあっ!」


骨折した箇所を叩かれた。


「リリ、そこは骨折してるんだ。」


「あ...レオ様、休んでください。」


そういえば、疲れを感じるな。

昨日のロイとマイクの状態に陥ったようだ。


「レオ様、おかえりなさいませ。」


「ああ...」


起きたら俺は、ベッドの上だった。

どうやら、寝てしまったらしいな。

しかも朝だし。

寝過ぎだろ、俺。


あっ、そうだ。

自慢するのを忘れていた。


「リリ!見ろ。」


俺はリリに袋の中を見せた。


「!?もしかして、報酬金ですか?」


「そうだとも。グヘヘヘへ。リリも言うんだ。」


「グヘヘヘへへ。」


「あはははっ!」


本当に言った。

まさか、本当に言うとは思わなかった。

そしてちょっと可愛いのがムカつくな。


よし!

じゃあ、ギルドに行くか。


「いててててて。」


「レオ様、安静にしていてください。」


「約束を果たしてからな。」


ギィ


俺は金の入った袋とは別の袋を持って、ギルドに向かった。

怪我をしていても近いから助かる。

ギルドに向かう理由は友人との集合場所だからだ。


「あっ。レオ、やっと来たか。」


そんなに遅かっただろうか。

まだ朝早いと思うのだが。


あー。マイクの様子を見て、理解した。

きっとロイがマイクを押さえていたのだろう。

角を早く売りたいという衝動からな。


「レオ、来たか。よし!売りに行くぞ!」


マイクはノリノリのようだ。

ロイは少し怪我をしているらしく、そこまでノリノリではない。


まあ、全員気持ちは高ぶっているようだがな。


行くと言ってもギルドの裏だ。

本当にすぐだな。

行くという表現でいいのだろうか。


「お前ら、何か売りに来たのか?」


「それ以外に用はない。」


「がはは!そうだな。」


裏にはムキムキのおじさんがいた。

マイクはそんなに面白い事を言ったか?

あとマイク、強気だな。


ドンッ

ドンッ

ドンッ


俺達は角を置いた。

全員15本だ。


「おっ!これを売ろうってのか。どれどれ...なかなかにいいもん持ってるじゃねえか!」


「どうだ?いくらになりそうだ?」


頼む。いい値段であってくれ。


「こりゃあ、3人分の合計を言えばいいのか?」


「違う!1人分だ。」


マイクがイライラしている。

早く言ってほしいのだろう。


「へへっ。ざっと1人、金額30枚ってところだな。」


マジか!?

もう俺は好きな事をして生きていけるんじゃないか?


「やったな!」


「ああ!」


「僕は安心しているよ。」


いつものマイクに戻ってる。


俺達は金額30枚ずつ貰い、それぞれの家に帰った。


ギィ


「リリ、この袋なーんだ!」


「さあ?何でしょうか?」


ニヤニヤしながら中を見せた。


「え!?凄いお金ですね!」


それはこの中から2枚を取り出した。


「はい。これが給料だ。」


「...こんなに、いいんですか?」


「当たり前だ。」


「ありがとうごさいます。大切に使わせていただきます。」


リリは頭を下げた。


俺はリリをよしよしした後、ベッドの上に行き、寝た。 


ある朝、だいぶ体は回復してきた。

が、まだ全快ではない。

俺は今、2階で魔力操作を行っている。

身体強化を全開にして、残りの魔力を動かす練習だ。


身体強化は全開にすると、凄い負担がある。

精神的負担だ。

ずっと維持するのが難しい。

そして維持しつつ、残りの魔力を動かすのはもっと難しい。


今は魔力を鼻に集めて、鼻水が止まるのか試している。 

...どうやら、関係ないらしい。


コンコンコン


ん?

なんか音が聞こえたな。


「レオ様、お客様です。」


「ああ、分かった。」


ギィ


「誰だ?」


「あっ、はじめまして。私はルベル剣術魔法学校の教頭を務めております。ハンス・ウッドと申します。」


目の前には綺麗な服を着た、頭に布を巻いているおじさんがいた。

黒い布を巻いているため、髪の毛は黒かったのだろう。 

そして服は綺麗だが、灰色で地味な感じだ。

一見、庶民に見える貴族と言った印象だ。


こういう人は、人を騙す。

笑顔だし。

なんか布巻いてるし。

色々と信用ならんな。


「帰ってくれ。」


「あっ、ちょっと待ってください。お話だけでも聞いてくれないでしょうか。」


「何だ?」


「あっ、あのー。特別生として、私共の学校に入学してくれないでしょうか?」


「何だそれは?」


「あっ、えーっと。学費は無料で魔法や剣術を習ってもらいたいんです。ルベリア王国のルベルという場所にある学校なんですけど、凄い人気の学校なんですよ。 

それで、レオ様はとても有名でらっしゃるので名前をお貸ししてほしいな〜なんて。」


...こいつ、嘘くさいぞ。

本当にあるんだろうな、ルベル剣術魔法学校。


学校とは何かを学ぶ場所だよな?

そして、ここでは剣術と魔術が学べると。

う〜ん、俺は剣術を学びたかった。ちょうどいい。

まあ、剣術は趣味でだけど。

俺流拳には飽きてきた。

戦闘ではそんな事を言ってられないが、剣の方が

カッコいい。


「あっ、是非、レオ様が13歳になられたらルベル剣術魔法学校に来てください。歓迎します。」


「今は新勇歴何年だ。」


「あっ、たしか、172年だったと思います。」


俺は160年生まれだから、今は12歳だな。

ということは、1年後に行けばいいのか。


「分かった。」


「是非、お願いします!!」


ギィ


帰っていった。

まあ、帰ったかは知らないけど。


「ルベル剣術魔法学校ですか...大きな学校ですね。」


「知ってるのか。」


「はい。ルベリア王国では有名な学校です。」


コイツ、なんでも知ってるな。

今11歳だろ?

常識だと言うのか。


1年も経ったら忘れてそうだな。

リリが覚えてくれるか。


決めたぞ!

俺は入学する。











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