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58. ボス戦


スタッ


俺は華麗に着地をした。


ダッ


ボスには少し届かなかった。

だが、今走ればオークに捕まることなくボスの所へ。


「ガー!!!!」


ボスにバレた。

だが、もう遅い。

俺はオーク軍団の円より内側にいた。


「ナミダロナサ!!」


何かを言っているが、意味は分からない。

もしかして、魔族語か!?

魔族語は本当に基本的な事しか分からないんだ。

もう一度読み直さなければ。


ヒュー!!!


円の内側だけに上昇する風が吹いた。


「うおー!!!」


身体強化魔法、全開だ!

身体強化はおそらく、他の魔法の影響を少なくすることが出来る...はずだ!

燃えてる山にいても燃えなかったし、そうに違いない。 


このまま、攻めるのみ!


ダッ


風がやんだ。

諦めたか。


ドンッ


ボスが大剣で突き、地面に刺さる。


俺はかがむ事で避け、ボスの足元まで入り込んだ。 


ボスはデカいんだ。

足元に行くほど見えにくくなるはず。

さらに俺は子供だからな、全然見えないだろう。


ヒュッ!!


俺のいる場所にピンポイントで下から風が吹く。


「くっ。」


風が強すぎる。

体が浮いてしまう。


バシンッ


「ぐあっ!」


浮いた所を剣の側面でぶっ叩かれた。


ドカンッ


レオはオーク軍団に突っ込んだ。


早くボスの所に、早く。

オーク達にやられる!


ダッ


素早く起き上がり、ボスの所に行く。


危ね〜、袋叩きに合うところだった。

風魔法...範囲を狭められると威力が増すな。

ということは、範囲を狭めさせなければいい。

無茶苦茶に動くか、素早く仕留める。

まあ前者しか出来ないな。


ダダダッ


不規則に動くんだ。

なるべく速く。

下半身に魔力を。


ヒュッ


来た!

だが、範囲が広い。

これじゃあ、俺は飛ばせないぞ。


ドンッ


ボス腹の前までジャンプし、ぶん殴った。


バギッ


よし!

どっかの骨を折ったはずだ。

オークにも骨はあるんだな。


ドンッ


「少年!やはりお前か!」


隊長が円を越えて来た。

俺には無理な方法だ、凄い。


「ガー!!!!」


ブンッ


ボスが隊長の首めがけて剣を地面と水平に振る。

剣の長さは俺に届いているが、俺の身長は隊長の首

ほどないため、俺の頭の上で剣が振られた。

なんか、ムカつくな。


ダッ


俺と隊長が同時に足元に向かって走り込む。


ビュッ


下から風が吹く。


隊長にも風を当てているのだろう。

風が弱い。

身体強化で耐えられる。


ボキッ


ズバッ


俺は足首を殴り、隊長は足首を斬った。


「ガー!!!」


ドンッ


ボスが倒れた。


ドカンッ


副隊長も円を越えて来た。


「ガー!!!」


全体に炎が舞う。


何だ!?

隊長の攻撃なわけないよな。


ヒュー!!!


炎が発生した直後、凄まじい風が吹いた。


「ぐあ!」


レオは吹き飛ばされた。

炎は風によって、より広範囲に広がった。


この風、オーク達も飛ばされるぞ!?

いいのかよ!ボスさん!


みんなは大丈夫か!?


空中でオーク軍団と戦っていた人々を探す。


駄目だ!

炎で何も分からない。


ドンッ


山にぶつかった。


よし!

そんなに離れてない。

攻めるぞ!


「ガー!!!」


ボスは複数の方向に黒い炎のビームを放ち、風魔法を全方位に使った。


目茶苦茶だ!!

これでは近づけない!

ボスの姿すら少ししか見えてない。


あいつは混乱しているんだ。

たぶん、何かを狙っているわけではない。

俺たちを見ていない。


遠距離で攻撃するしか出来なそうだな。

でも俺は魔法を打てない。どうしようか...


目の前に燃えるている木があった。


...これしかないな。


思いっきり投げるんだ。

投げるのに必要な部分しか魔力を送ってはいけない。

そうしないと、風ではじき返されてしまう。


隙間を狙う。

どこでもいい、当てることが最優先だ。


「ふ〜。」


今だ!


ビュン


木がボスに向かって飛んで行く。


グサッ


ドシュドシュ!


投げられた木はボスの腹に刺さり、炎のビームが首を貫き、水のビームが頭を貫いた。


!?

隊長と副隊長か!

狙っていたのか。

しかも、俺と違って頭と首...負けてられないな。


「ガー...」


ボスは動かなくなった。

オーク軍団はほとんど残ってない。

ボスの魔法に巻き込まれたんだ。


あいつらは!!


ダッ


山を降り、平野に行った。


どこにいるんだ!

吹き飛ばされたのは確実だろう。

俺より離れていたとはいえ、凄い風魔法だった。

実際、オーク達も吹き飛ばされていた。


「ロイー!!マイクー!!」


「おー。」


!?

返事があった。

生きているんだな、良かった。


あっ、いた。


結構、ボスの近くにいた。

飛ばされてないのか?

ロイやマイクだけじゃなく、他の人達もいた。

どうやら、ロイはレッドシャインと一緒にこの人達を守っていたらしい。

守るというか、援護だな。


オーク達は吹き飛ばされて、嵐のドーム辺りにいる。

こちらに向かって来ているが、こちらに来るまで時間

がかかるだろう。

この距離なら隊長の大魔法で片付きそうだ。

副隊長は魔法、撃ってくれなそうだな。


隊長と副隊長は俺と同じく、吹き飛ばされたはずだ。

ボスの近くにいないし、遠くに飛ばされたのだろう。


「ロイ、マイク。無事でよかった。」


「当たり前だ。」


「僕は危なかったけどね。」


「それよりレオ、ボスの角とか高いんじゃないか?」


!?

確かに...

魔物の死体は売ることが出来る。

高く売れる部分とかもあるのだが、必要のない無駄な部分もあり、それを取り除く手間が買い取る人にはあるため売っても高いお金は貰えない。

そのため、売る場所まで持っていく手間を考えたら、

とても面倒くさい。

だからほとんどの冒険者達は魔物をクエストで必要な部分以外、回収しない。


ところが、超級の角は使う部分がほとんどの可能性もある。

なんなら、角は全て使える部分かも知れない。

都市級の角なんて、絶対高いだろ。


「高く売れると思う。だが、他の冒険者達が黙ってないぞ。」


「そうだよロイ、独り占めは難しいと思う。」


「...じゃあ、そこら辺に転がってる超級の角は?」


「「!?」」


俺達は大儲け出来るのかも知れない。


「よし、こっそりだ。こっそりとだぞ?」


「分かってる。」


「やるしかない。」


ブチッ


周りの目はボスとか、仲間に向けられている。

勝った喜びを味わっている最中だ。

幸い、レッドシャインの奴らもパーティー内で喜び合っている。


ふふっ、馬鹿め。

仲間よりも見なければいけないものがあるだろ。

未来のお金がそこら中に転がっているんだぞ。

まあ、レッドシャインはお金なんて沢山あるだろうけど。


俺達はニヤニヤしながら角を回収した。

俺はパンとかが入っていた布に入れている。


パンが邪魔だな、捨てよう。

それよりも価値があるものを入れるんだ。

パン何個分だろうな。


沢山取っても、そんなに入らないだろう。

15本入った。

布はパンパンになった。


ロイとマイクもそんな感じだな。

よしよし、くくく。

いや、デュフ、デュフ。


「とうだ、取れたか?」


ニヤニヤしているロイに聞いた。


「い〜ぱい。マイクは?」


ロイはニヤニヤしているマイクに聞いた。


「い〜ぱい。レオは?」


「そんなの、決まってるだろ。い〜ぱい。」


「「「デュフ、デュフデュフ。」」」


その時、レッドシャインのリーダーがこっちを見た。


ヤバい!!

怪しい状況だと思われるかも知れない。

袋の中だから、見た目では分からないだろうが。


「あー!!!奥にオークが生き残っているぞー!!」


「何!?」


レッドシャインのリーダーはすぐさま反応した。


「お前達ー!!最後の戦闘だ!行くぞー!!!」


「「「おー!!!」」」


喜びあっていた冒険者達は覚悟を決め、オークの方向に走って行った。


俺達は布が破けることを恐れ、後ろから見守る事にした。


「頑張れ...お前達。」


ズドドドド


隊長と副隊長がオークを倒した。

どうやら、嵐の近くまで飛ばされたようだ。


「よし、お前達。ボスの所に集合だ。」


隊長はゆるく命令した。




















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