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57. オークキング


俺の後ろには嵐の壁がある。

端まで飛ばされたんだ。


「行くか。」


「おう。」


ダッ


痛い痛い痛い痛い


これだけ離されたら走るしかないよな。


「ロイ、山から行くぞ。」


「おう、でも山で隠れられる所は少ししかないぞ。」


そんなに木が引っこ抜かれたというのか。

ボスに近い場所の木はないだろうけど、遠い場所の木なら残っているはずだ。

それで少しでもボスに近づければ。


「マジかよ...」


山の奥の方の木が1本もなく、ただの丘のようになっていた。


本当に木がない。

予想はしていたが、実際に見てみると恐ろしいな。

これ、全体でやったらオークは死ぬと思うけど、俺達全員殺せるんじゃないか?


ずっと先に隊長がいた。


流石、隊長だ。

ボスの攻撃なんて、へでもないか。


ズドドドドドドドッ!!


何だ!?

平野の方から音がした。


「レオ、あそこだ。」


そこには副隊長がいた。

凄いな。

凄い数のオークを倒してるぞ。


「何してるんだ!副隊長!!」


レッドシャイン、リーダーが叫んだ。

また何かしたのか?


「うるさいわね!!オークを倒してんのよ!!」


「その魔法で人が巻き込まれたぞ!!大体、何でまだここにいるんだ!!」


「吹き飛ばされたのよ!!オークが倒せたんだからいいでしょ!もっとたくさんの冒険者が犠牲になっていたはずだわ!!」


言い争っているな。

コイツら、いつまで口喧嘩してるんだよ。


「副隊長の近くにいない方が良さそうだな。」


ロイが少し引いた顔で話した。


「そうだな。」


巻き込まれるのはごめんだ。

う〜ん。被害が少なくなったと言う副隊長の発言は間違っていないのかも知れない。

オークによる被害の方がデカいのは確かだ。


でも、やられるなら魔物がいいよな。

それが冒険者だ。


「お前達ー!!たぶん第二波くるぞー!!」


隊長がこちらに気づき、教えてくれた。

何で後ろにいるのに俺達の存在が分かるんだよ。

後ろにも目がついているのか?

いや、足音だろうな。


この距離なら大丈夫だろう。

だが、念には念を入れなければ。


「なあレオ、第二波ってあの物凄い風だよな。」


「そうだ、後ろに行こう。」


「木が吹き飛ぶ光景を見ていたけどな、あれはヤバかったぞ。」


ヒュー!!!!


来た!

物凄い風だ。

この距離なら何も影響はないけどな。


ザザザザザザザザザ


隊長が足を地面につけて動かしていないのに、こっちまで移動してきた。

何で吹っ飛んでないんだ?


「行くぞ。今がチャンスだ。」


タタタタタタッ


そう言って走っていった。


ダッ


俺達もそれに続く。


「ガー!!!!!!!!」


うるさっ!


奥の方から聞こえたな。

ボスの鳴き声か?


ドドドドドドドドドドッ


!?

オークがボスの方に走っていく。

退散でもするのか?


退散はしなくても、これで全員で攻められるな。

平野に行っても大丈夫そうだ。


「なあレオ、燃えてる山から攻めるのはどうだ?」


「燃えてる山?」


「ああ、バレなそうじゃないか?」


「そう...かもな。」


燃えてる山からか...

俺達も燃えるんじゃないだろうか。

身体強化で燃えない可能性はあるけど。


「お前らー!!行くぞー!!!」


レッドシャインのリーダーが叫ぶ。


「「「おおー!!!」」」


生き残った冒険者達が平野を走ってオーク達を追いかける。


「レオ!あれに混ざって向こうの山に行くぞ!」


「ああ!」


あの人達、だいぶ数が減ってるな。

攻めちゃって大丈夫か?


意外にも平野で先頭を走っている人は副隊長だった。

剣を抜いている、本格的に戦うのだろうか。

というか、今更ちゃんと戦うのかよ。

もう少し速かったら救えた人もいそうだったのに。


「ハイドロ・カノン」


大きな水のビームが副隊長の手から発射された。

剣じゃないのかよ。

まあ、オークから距離があるから違うか。

じゃあ何で剣を抜いたんだ?


「ガー!!!!!!」


ボスの声だ。

何を命令したんだ?


声が聞こえると、オーク達は一斉に副隊長の方を向き

手を前に出して風魔法を使った。


たくさんの風魔法にぶつかった水のビームは相殺されて、ただの水となった。


「ちっ。」


走る人と俺達が交差する。

マイクを見つけた。


「!?レオ、ロイ、頑張れよ。」


「「ああ。」」


ずっと燃えてるな、この山。

本当に大丈夫なんだろうか。


少し入ってみた。


身体強化全開だ!

あ、燃えない。


「ロイ!いけるぞ!」


「熱っ!」


「「.....」」


ロイは無理そうだな。


「ちょっと待ってろ、熱っ!」


「ロイは平野で戦ってくれ。マイクも喜ぶだろうよ。」


「ちょっと待ってろって、熱っ!」


「あははは!ロイ!諦めろよ!」


「うるせぇ!熱っ!」


「あははははは!!ロイ!俺はもう行くぞ。」


ロイの奴、何やってるんだよ。

わざとだよな、絶対。


「しょうがない、俺は平野でボスまでたどり着くよ。」


ダッ


ここならボスにだって分からないはずだ。

少なくとも、オークにはバレていない。


オークを見ると、後ろにボスらしき魔物がいた。

デカいオークだ。

見るからに強そう。


オーク達はボスを円状に囲って、ボスを守っていた。

ボスは臆病だな。

自分で戦った方がいいだろうに。

オーク軍団より断然強いだろ。


「ファイアーボール」


ほぼ丘の山から我らが隊長が魔法を放つ。


ヒュ!!


ボスが火の玉に手をかざし、吹き飛ばした。


ダンッ


隊長がオーク軍団の中に飛び込んだ。


「行くぞー!!」


レッドシャインのリーダーのかけ声の後、他の人も全員オーク軍団のところに行き、戦闘が始まった。


副隊長も剣を使って戦っている。


まあ、魔法は全部飛ばされるもんな。

剣で戦うしかないだろう。

ボスは臆病らしいから、オーク軍団まで吹き飛ばす事はないだろう。


俺はボスの真横まで行ったほうがいいよな。

ジャンプして、そのままボスの所まで行きたい。

そんなに跳べないけど。


ズバッ


ズバババババババッ


俺と反対方向から隊長が猛攻撃している。

オークを殺しまくっているため、オーク軍団の陣形がだんだん怪しい事になっている。


もう...円状ではないな。

オーク軍団はなぜか、ボスとの距離を一定以上とっている。

ボスは狭いのが嫌いなのかも知れない。

つまりボスの所まで行ったら、一騎打ちのような形になるはずだ。

オーク軍団の所まで飛ばされたら、オーク達にボコボコにされるだろうけどな。


ズババババッ


副隊長も凄い攻めている。

剣も上手だったんだな。

勝手に水魔法女だと思っていた。


他の冒険者達も頑張ってはいるが、1体2体でやっとのようだ。

レッドシャインはその冒険者達を守っているな。

優しい。


俺はタイミングを伺ってるだけでいいのだろうか。

人が死んだら俺のせいだと思えてくる。

その代わり、絶対に成功させるからな。


ボアッ


隊長がファイアーボールを放つ。


自分の周り...というか、自分ごと攻撃を与えている。

隊長、燃えてるけど大丈夫なのだろうか。


隊長の所の不足したオークを埋めるため、オークが隊長側に動く。


俺側のオークが少なくなった。


「行くか。」


ダッ


山からボスに向かって飛び込んだ。


















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