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34. 脱出


「ん?」

ああ、寝てたのか。

倒した魔物はほぼ消えかかっていた。

もう原型はなくカスみたいになっていた。


と言うことは、結構な時間寝ていたのか。

傷もだいぶ良くなったな。


うっ、トイレ行きたい。

速く上に行かなければ。


しかしズルいよな水属性魔法使いは。

個体の排泄物はともかく、液体なら流せるのが羨ましい。


飲水ではかけたくない。

何日間いることになるか分からないからな。


ウォーターボールって飲めるのだろうか。


「げっ。」


またトカゲがいる。

だが、今の俺は一味違うぜ。

お前がいくら強くなろうが無意味だ。


トカゲがウォーターボールを撃った。

俺は身体強化を行い、顔全体に魔力を集中させた。


バシャン


よし。成功だ。

水を飲むことが出来た。


なんか...血の味だ。これは水なのか?


「うえっ。」


「何してんの?お前。」


俺がおえついていると、トカゲを後ろから刺して俺に話しかけてきた。


ロイだ。


「おお!生きてたのか。」


よかった。生きているならそれでいい。


「みんなは?」

ロイは一人なのか?


「知らない。急に違う所に飛ばされたな。」


ロイも同じ現象が起きたらしい。

ということは、全員に同じ現象が起きたと考えていいだろう。


下の方に行ってしまったなら最悪だな。

下の様子を見たほうがいいのだろうか。


「なあレオ、この洞窟は俺たちが入った洞窟が光ってるんじゃない。しっかりと別の洞窟だ。」


やっぱり、そうなのか。

リトルドラゴンがいた空間から奥に繋がる道はなかったと思う。

そうだった場合、俺たちは行ける道を全て行ったことになる。


洞窟が変化したのか、俺たちが飛ばされたのか。

どちらにしてもヤバい魔法だと言うことが分かる。


「下にあいつらがいるかも知れない。見に行くか?」


「ああ、そう...だな。行くか。」


ロイは決心を決めたみたいだ。

頼もしい。


俺たちは下の方に下がっていった。


確か、コウモリ見たいな魔物がいたよな。

警戒しなければ。


あれ?

さっき魔物がいた場所には何もいなかった。


下の方に行ったのだろうか。

でも分かれ道とか、結構あるな。

そのため、下とは限らない。


それでも、俺達は警戒を緩めず奥に進んだ。

はじめに俺がいた場所に着いた。


ここから先は、分からないから怖い。

下深くに行ったら、またドラゴンがいるのではないだろうか。


ロイと2人だけでは勝てるか分からない。

いや、俺1人で勝てるようになるんだ。


「ロイ、これ以上に下ったらヤバい気がする。」


どんどん空間が広がっていっている。

リトルドラゴンがいた空間より広くなっている。


「そうだな。下にいないことを願おう。」


「!?、おーい!!!ロイー!」


!?この声は...カール!


進んでみると、カールとガットが隅に座っていた。

ガットは酷い顔をしている。

寝てないのか?


「お前ら、無事だったか!」

ロイがあいつらの方に走った。


「この奥にギドとアストロの死体がある。」

カールが地面を見ながら話した。


え?

死んだのか?あいつら...


そんなに強い魔物がいるのか?

4人で戦っても勝てなかったんだよな。

逃げる事も出来なかったっていうのか...


「...何級の魔物だ?」


「いや、魔物じゃない...と思う。ギドは上半身がなくて、アストロは下半身がなかった。断面が洞壁にくっついていたんだ。おそらく、この洞窟が変わった時に

変な所に転移したんだろう。」


!?

洞窟の変化のせいで死んだ。

どうすれば良かったんだ...

そんなの、防ぎようが...


ロイも地面を見ながら質問した。

「...この洞窟は転移するのか?」


「ここは洞窟から迷宮になったんだ。なぜかは分からないが。その時に転移したんだろう。」


迷宮...洞窟とは違うのか。

リトルドラゴンが死んだ事がきっかけだよな。

...出られるよな?


「あぁ、ギド...アストロ...」

ガットは静かに泣いていた。


これは下に行くもんじゃないな。

俺とロイだけでも精神を落ち着かせなければならないんだ。


「上に行くぞ。」


「.......」


全員が立ち上がった。


まずは出ることが大切だ。

迷宮とか言う意味分からないものになったんだ。

長居してると変な事が起きるに決まってる。


バサバサバサバサッ


!?

コウモリの魔物か!?


奥の方からコウモリの魔物が飛んできた。


「走れ!」


全員が上に向かって走り出した。

ガットは魔法使いだ。速く走れない。

助けたほうがいいだろうか。

ただあれだけの数だ。助けられるか分からない。


よし、どんどん狭くなってきた。

これなら少数の魔物しか来れない。


「ストーンウォール!」


ゴン


下から石の壁が出てきた。

その壁は道を完全に塞いでくれた。


凄い。何で下から壁が出てくるんだよ!

意味が分からない。俺もやりたい。


「はあ、はあ、はあ、危なかった。」


「ガット、助かった。」

ロイは全然息切れしていないな、カールも。

流石、剣士だ。


ドガッ


見た時にはガットがコウモリの足で掴まれていた。

あの魔物は足と爪が長かった。


石の壁を壊してきたのだ。


「カー...」


ガットが喋り終わった時には魔物に掴まれて遠くに移動していた。


速い!


ダッ


ガットを追いかけた。


間に合うか。


石の壁を越えた瞬間、周りにコウモリが隠れていることに気づいた。


ダダダダダダッ


「くっ。」


いくら殴っても、数が多すぎる。


「うわっ!」


捕まれた。ぐっ、離してくれないな。


あれ?みんな捕まってる。


「おいレオ、この魔物は全員上級だぞ。」

ロイが呑気に話しかけてきた。


足が異常に発達していて、硬く長い。

そのせいで俺が攻撃できるところは足しかなく、全然離れることができない。


「ガァー!!!」


うるさっ!何だ!?


大きな岩石が飛んできた。


ドンドンドドドドド!!


「シャー!!」


コウモリに当たり、ぐちゃぐちゃになっていた。


「は?」


コウモリに投げられた。

そして動く地面の視界が急にひらけた。


大きな空間に巨人がいたのだ。

俺たちはそこに落とされた。






















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