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25. 君に決めた


ガチャ


「いらっさ〜い。何の家がいいですか?」


「ギルドに近い方がいい。」


いや、この国はとてもではないが小さいからな。

ギルドに近くなくてもすぐに行けるな。


「やっぱり安さを重視してくれ。」


「そうですか。ではこの家はどうです?ギルドに近いにも関わらず、お値段は金貨30枚ですよ。」


安!?そう言えば、家の相場が分からないな。


「何でそんなに安いんですか?」


「もちろんここがシドだからって言うのもありますが、 

一番はやっぱり古い家って言うことと、事故物件だからですね〜。」


この国はシドというのか。

あとこいつ、一番って言ってんのに理由2つ言ってるじゃねえか。

事故物件、人でも死んだのか?

別にいいな。だから何って話だしな。

家に恨みがあって殺す人なんていないだろ。


「この家を見せてくれ。」


「もちろん。すぐに行きますか?」


「頼む。」


早速、決まりそうだな。

金貨30枚っていうのは破格の値段なのか。

意外と金貨80枚だったか?そんなに高くないのかも知れない。


「お客さん、行きますよ。」


それから外を少し歩いたら目的の家はあった。

密集している家の一つだ。

ぱっと見たところ、他の家と遜色ないな。


キィ


「どうぞ。」


「売主さんが売れないからと投げやりになっており、掃除とかしていないので少し汚いかも知れません。」


結構汚いな。

まあ、掃除するだけだ。

凄い!大きな樽がある。水浴びができるようになっているのか!


部屋数は水浴び場所、トイレ、ただの部屋2つ、おそらく料理する場所の5つだ。

2階には広い1つの空間が出来ていた。

じゃあ部屋数6つだな。

俺には十分に広いぞ。


「ここにする。」


「え?もう決めるのですか?」


「おう。」


それから金貨30枚を払い見事、俺の家となった。

全然リラックス出来ないが、慣れるよな?

...ギルド行こ。


ギィ


やはりここのギルドは人がいないな。

まあ、一人もいないわけではないけどな。


「なあ、ここのギルドもルベリア王国とルールは同じなのか?」


「あ、はい!ギルドのルールは、ほとんどどこも同じです。」


一緒か、よかった。

さて、今回は中級クエストを受けよう。

初級ではぬるいからな、大変だったけど。

中級クエストは一気に内容の幅が広がった。

まず、冒険者と言えばの魔物狩りだ。

種類まで決められた薬草の採取とかのより専門的になったクエストもある。

まあ、俺は断然、魔物狩りだ。


「これで行く。」


レイスの角を十本入手 難易度 中級


「分かりました。レイスの姿は分かりますか?」


「何も分からない。」


この女性、胸があるな。

アルシアとは異なる点だな。

あ、ドーテル様。久しぶりの起床ですか。

ちなみに、ドーテル討伐クエストはなかった。


「ここにレイスの絵が描いてあります。」


俺が胸を見た事は、ばれていないだろう。

それか、見られ過ぎて慣れているのかも知れない。


レイス...イノシシの化け物って感じだな。

最大の特徴は頭に生えている1本の角だ。

硬そうだな。武器の材料にでもするのだろうか。

まあ、勝てるだろ。


「ありがとう。もう覚えた。」


「では、気をつけて行ってきてください。」


レイスの書いてあった絵...立体感とかが全然なかった。 

見ても心が躍らない。こんなのは絵ではない。


「はあ〜。」


俺もいい絵が描けるようになりたい。

いつか、ガッツリ練習してやる。


「待て、また入国税を払う事になるぞ?」


「何!?俺は初級冒険者だぞ!」


「関係ない。」


マジかよ。毎回払うのか。中級クエストだから報酬も高いよな。


「だからこのカードを買うんだ。このカードは出入りを何回しても金貨1枚ですむカードだ。」


金貨1枚って銅貨100枚だよな?

いや、全然お得じゃないか!?


「買う。」


「まいど。失くしたら意味ないからな〜。」


「お〜う。」


失くしそうな、地味なカードだな。わざとか?

だとしたら小賢しいぞ。


ここも平野だが、ちょくちょく魔物がいるな。

まあ、弱そうな魔物だが。

おいおい、あの魔物なんて腰に手を当ててるぞ。

大丈夫か?心配になってしまうな。


見渡す限りいないな、どうせまた森の中だろ。

シド国の周りにも森がある。

そういえば、魔物って誕生の瞬間を見たことないな。

いや、人もないな。

なんか国の近くに絶対、森があるって違和感を覚えるな。まあ、港の国以外はって事だけど。


森の中に入ってもレイスは見当たらなかった。

もっと奥か?


あれは...集落だ。緑の化け物、人間に近いな。

魔人か?いや、それにしては気味が悪い。

全身緑の化け物だが、知恵がありのか服を着ている。


避けていこう。あいつら武器も持ってるし。

人数は力になる。

それはカナン国でよく学んだ事だ。

見つかっていないのなら、戦う必要はない。

まあ、どうせ他の冒険者に倒されるだろうけど。

あわれ、緑の化け物達。強く生きろよ。


更に奥に進むと平野が出てきた。

いるいる。レイスだ!

やはり奇襲が一番だろう。

それは俺の村で学ばされたな。


足音を立てないように気をつけて、森を利用して背後を取った。

よし...死ね。

瞬時に拳に魔力を集め、尻にぶん殴った。


グシャ


レイスが潰れた。

すまない、強さが分からなかったんだ。

次からは頭を殴って気絶に近い形にしよう。

これも気絶みたいなもんか?


角を取ればいいんだよな。


ブチッ


取れたが、レイスの見た目が可哀想過ぎるぞ。

これでいいのか?冒険者達!


そう言えば、魔物の死体って全然見ないな。

今日もレイス以外で見たのは1体だけだそ。

冒険者がめっちゃ倒しているなら死体だらけのはずだが。


もしかして死体処理も冒険者の仕事なのか?

俺はやらないぞ?冒険者はもっと自由なんだ。


レイスの群れだ。

死体を隠そう。逃げてしまう。


俺はまた森に隠れた。

レイスの死体は森に隠し、臭いがあるため汁が出る植物を潰してかけた。

そのおかげで、俺の手は凄い臭いがする。


こっちに来い!そーだ。ぐへへへへ。

1.2.3...9匹、完璧だ!


ドンッ


瞬間、地面を強く蹴ってレイスのいるところまでやって来た。


「ブィー!!!!」


レイスが威嚇している間に7匹を今度は綺麗に倒した。

頭を軽く殴ると綺麗に倒せるな。


残りの2匹が角を向けて突進してくる。

その時、相手が地面を見ている事に気づき、上に飛んだ。


レイスって...上向けるのか?

おっ、レイス同士でぶつかった。


「よっ。」


ゴンッ


2匹の頭を足で踏みつけ、倒した。

順調だな。


「よし。」

十本揃ったな。今回は速く終わった。

やはり俺は戦闘向きだということだ。


こっちの森から来たよな?

合っていると信じて森に入るしかない。


10匹も死体があると酷い光景になっているのだが、

処理とかしなくてよかっただろうか。

不安でしかないな。


「ギィ ア゛ー!!!!」


これは...魔物の声だ。あっちは緑の化け物の集落じゃなかったか?

内輪揉めを始めたのだろうか。

浮気騒動とかなら面白いな。

謝罪会見とかさせられてたりしてな。


「うぅ、あぁー!!!」


人じゃないか!?





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