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24. 物件探しのすえ


朝、俺は外に出ていた。

もちろんギルドではない。

家を探すためだ!

だか、家を探してくれる不動産だったか?

それがない。

いや、あるのだが、どこにあるのか知らない。

やはり、地理は大切だ。

暇な時があったら、この辺りだけでも探検してみよう。 


誰かが屋根の上にいる。

ん?あの人は、隊長さんだ!名前なんだっけ?

名前...スカートだっけ?違うよな。

やばい、スカートって一度頭に浮かんだら離れなくなってしまった。


「やあ、隊長!いい朝だな。」


「ん?ああ、レオか。」


このスカート野郎...俺の名前を覚えてやがる。

ますます心にくるな。


「見回りか?」


「そうだ。ルベリア王国は人族一、賑わっているからな。揉め事が起きやすいんだ。」


それで上から見てるのか。いいな〜。

俺も屋根を使って移動したい。


「一人で見回りか?」


この人の装備、少し大人なんだよな。

見るからにって訳ではないんだが、着たら恥ずかしいと思う装備ではある。

美人でスタイルがいいから自信があるのだろうか。

でも前見た時、少し怒ってたよな。睨んでいただけか。 


「私は隊長だ。一人でも問題を解決する能力は十分にある。」


そうだな。隊長だもんな。


「都市級剣士って少ないのか?」


「ああ、少ない。私は凄いんだよ、僕ちゃん。」


僕ちゃんだと...?

「その服、恥ずかしくないの?」


「え?」


「えっちな服だけど。」


「...しょうがないんだ。君にはまだ分からない。」


大人の世界ってやつか。たぶん理解出来るけど、教えてくれなそうだな。

しょうがない!見るだけで我慢してやる。

あっ、こら!ドーテルちゃん。まだ寝る時間ですよ!


「では、私は見回りを続けねばならない。」


悪いけど、少し遊んでみるか。

俺はスカート野郎に攻撃する一歩手前の動作まで行った。

具体的には、身体強化をして魔力を足に集中させた。

そして、軽く膝を曲げてみた。

さあ、俺の殺気に気づくかな?


「!!?何だ!レオ!」


気づいた!流石、隊長だな。

そういうのって感じ取れるものなのか?

俺には出来る気がしないのだが。


「何でもないです。間違えました。」


「間違えたって...お前、あっ!そう言えば一つ思い出した。アルシア様が悲しんでいたぞ。勝手にどっか行ってしまったってな。たまには顔を見せてやれ。」


そういえば、アルシアに報告してなかったな。


「まあ、そのうち顔を見せるよ。」


「ああ、さっきみたいな間違いをするなよ?」


「殺気だけに?」


「.....」


行ってしまった。結局、名前は何だったんだ?

あ!不動産の場所...

俺は本当に忘れっぽいな。


こうなれば、恥を忍んで聞くしかない。


もう、あいつだ。優しそうだな、よし。

「おい、不動産の場所が知りたい。」


「えっ?あっ、目の前にありますよ?」


「え?」


「あっ、目の前です。」


こいつ、あっあっうるさいな。だが、それもまた面白い。

と言うか、目の前とかめっちゃ恥ずかしいじゃないか。 


「感謝する。」


ペコペコしながら離れていった。

下手に出て何がしたいんだ?

上にいた方が恐れられて問題事が減ると思うが。


ガチャ


「家を探してほしい。」


「あっ、お客さん!分かりました。ちょっと待ってください。」


不動産の家は普通だな。

俺ならセンスがいい事を客に伝えたいから、おしゃれな家を不動産の場所にするぞ。


「お待たせいたしました。で、どういった家に住みたいのでしょうか?あとお客さん、お金はありますか?」 


「ああ、こう見えて俺は上級冒険者だ。金はある。」


「ああ、そうでしたか。すみません。」

何か、信じられると心にくるな。

今日はなんか、心にくる日だな。

しかし、どんな家がいいか...


「ギルドに近くて一番安い家がいいな。」


「分かりました。それですと、この家です。」


「ん〜。」

見せてくれた紙には家の絵と値段、間取り図が載っていた。

そして家の値段をみて驚愕した。


「金貨80枚!?」


「はい。これぐらいは、しますね。」


「これが一番安いのか?」


「はい。もっと高い家は無数にありますね。」


「...そうか。」


恐ろしき、ルベリア王国。

う〜ん。金貨80枚を使ってまで住みたい所なのか?

そんな事ないよな。うん。そんな事ない!

別の国に行くか。


「すまないが、購入を諦めることにするよ。」


「そうですか。分かりました。また、ぜひ!」


「ああ。」


心にくるな。また嘘をついてしまった。

よしっ!

気を取り直して、国を出よう。


あっ。そうだ!ロイの国に行くか!

いい考えが浮かんだな。そうしよう。

まだ明るいからな。そのうちに行くしかない。

というか、今行くしかないな。


こうして俺はルベリア王国をあとにした。

まだ冒険者らしい事をしていないな。

でも、その前に家探しだ。


この道を行けばいいんだよな?

大丈夫だろうか。また森があって、抜けたらカナン国があるなんて事はないよな?


そんな事は全然なく、平野の道をずっと歩いていたらロイのいるであろう国が見えてきた。

結構...ちゃんと別れたからな、再会したら恥ずかしいな。まだ別れて1日しか経ってないんだけど。


この国も全てが壁で覆われている。

ルベリア王国と比べると小さいが立派なものだ。


「待て。入国税をいただく。」


「俺は初級冒険者だ。」


「関係ない。」


「いくらだ?」


「銅貨1枚だ。」


「はいよ。」


安いな。これは期待できそうだ。

壁を越えるとギルドがあった。少し地味な建物だけどな。ルベリア王国のギルドの方がずっと大きかった。

試しにギルドの中に入って見たが、やはり受付の人数も少なく、中の雰囲気もおとなしいものだった。

ちなみにロイはいなかった。


受付はみんな女なのか?

ギルドにいる男職員が特別だったのだろうか。

この国のギルドには女の受付しかいなかった。


壁近くの家は、普通の家って感じだ。

まあ、俺から見たら普通の家ではないんだけど。

ルベリア王国と同じで、中心に行くほど建物が豪華になっていく。だが、ルベリア王国での貴族ゾーンがこの国の中心の家って感じだ。


さて、優しそうな人は...


「あの〜、不動産屋はどこにあるんだ?」


「あっちの方だよ。」


「どうも。」


女の人は優しそうな人が多いな。

質問するだけなら女の人の方がいいな。怖くない。

あ、だから受付は女の人ばかりなのか。

じゃあ、あの男の人は何だったのか。

めっちゃ声が優しかったりするのだろうか。

知識採用かな?


女の人が指を指した方向に進むと、それらしき建物が見えてきた。

というか、看板が立ててあったから間違いない。


今度こそは安くあってくれよ。






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