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23. 初級クエスト


門の外に出る。

いよいよクエストだ。


「........」


ちょっと待てよ。門の外に出るということは、

また入国税を払うのか?

嫌だ!そんなのあんまりだろ。


「あの〜、入国税ってまた払うの?」


「冒険者か。初級冒険者であれば払わなくてよい。」


「そうなのか。だったら全員が初級冒険者になろうとするぞ?」


「それは大丈夫だ。冒険者はそれ以外の職業に就いてはいけないんだ。」


「バレなくないか?」


「いいや、バレる。そういう仕組みになっているのだ。」


「そうなのか。じゃあ、行ってくる。」


「うむ。気をつけろよ。」


俺は何の職業をしているとか聞かれなかったが、もうバレていたのか。いや、子供だったからか。


外に出て見たが、ここらへんは平野で薬草のような草は一つもなさそうだ。

森が遠くに見えるな、そこに行けって事か。


「うひょー!!」


ここなら走ってもいいからな。風が気持ちいい。

これなら、すぐに森に行けるな!


「はぁ、はぁ、」


疲れた〜。久しぶりの魔力操作だったからな。

やはり、日々の鍛錬がものをいうと言う事か。

さて、森に着いたが...どの草も同じに見えてしょうがないな。


あっ、そういえば。門番の奴、俺が初級冒険者だって確認してないぞ!舐めやがって。


ブンッ


俺は足で草を蹴った。

「......」全部しなった。

全部ただの草じゃないか、この野郎!

ちなみに支給された籠は思ったよりも小さく、俺を安心させてくれる。


もっと奥に入るのか。

魔物とかいそうだな。いや、おかしいな。魔物がいて薬草を取りに行けないから依頼しているんだ。 

魔物がいて当然だ。

ちょっと進むと早速、見るからに強そうな草が見えた。 

見るからに、だな。だから、難易度が初級なのか。

魔物が少ない、または弱いからか?

ギルド職員と仲良くならねば。

結構、話しかけたから仲は深まったと思うが。


「.......」


ブンッ


一応、蹴ってみた。

確かに、しな〜ってならないな。よしよし。

これは根本から取ったほうがいいんだよな?


「よし、1本目。」


なんか、冒険者っぽくないけど達成感があるな。

おっ、あっちにもあるぞ。


結構な時間、薬草と思われるものを採取したが、一向に魔物の気配はない。これが初級か。

やはり、上級冒険者は凄いとされないのだろう。

籠は...8割ってところだな。もう一歩だ。


「キノコなんて、どこにあるんだ!こんちくちょー!」 


何だ!?魔物か!

人がいる。茶髪の軽装備な男だ。剣を持っているから剣士だろう。

なんか...見るからに初級冒険者だな。


「やあ、どうしたんだ?」

まあ、キノコが見つからなくて困ってるんだろうけど。 


「!!?何だよ?びっくりしたー。」


「キノコを探していたのか?」


「そ、そうだ。もしかして、手伝ってくれるのか?

手伝わなかったら何で話しかけたんだって話だけど。」


「あ、ああ。手伝うよ。」


「アリガト。」


何て言ったんだ!?呪文?

変なやつだな。面白い。


「キノコってどんなやつだ?」


「キノコなら何でもいいんだとよ。」


そうか...じゃあ、キノコ自体がないってことか。

それは大変だな。でも、森に探しに来てるってことは森にあるんだよな?となると...


「もっと奥に行こうぜ。」


「えっ、奥?なんか...いや。わ、分かった。行く。」


奥にキノコがなかったら困るな。凄い時間がかかる事が決定されてしまう。


「君の名前はなんて言うんだ?」


「ロイだ。」


やべっ。聞くことがなくなったぞ。

いや、別に話す必要ないな。

それにしても、キノコか...なんか、うん。


「キノコ探しに奥に行くって、えろいな。おぴんぴんじゃないかよ。」


「ぐぅ!ぐあはははは!!ひーっ、ひーっ、ひーっ!」 


駄目だ。笑いが止まらない。あっ、止まった。


「何だよお前、子供じゃないのか?いや、子供だから笑うのか。お前は何歳だ?ってか、名前は?」


そういえば、言ってなかったな。

「俺はレオって言って10歳だな、たぶん。」


「10歳は年頃だもんな。」


「ロイは何歳だ?」


「俺は18歳だと思う、たぶん。」


18歳か、羨ましい身長をしている。

俺がそのぐらいデカかったら、もっと強くなれるんだがな。

そして失敬な!

ぼ、僕ちんは年頃なんかじゃ、ないんだからね?

知識の宝庫だぞ?大人と同じぐらいの知識が詰まっているんだぞ?


「俺は...大人だ。」


「いや、子供だろ。何言ってんだ?」


ん?あれは。

「キノコだ!ロイの、ロイの探していたキノコだ!

つまりロイのキノコだ!」


「ふふふ。まさか10歳に笑わされるとは。でも、よかった〜、見つかって。」 


「で、キノコ1個がクエスト内容じゃないだろ?」


「お前、頭いいな。俺より賢いんじゃね?」


俺は18歳よりも精神年齢が上だというのか?

......早死とかしないよな?


「ロイ、何で初級なの?」


「ん〜、魔力を出すのが苦手なんだ。剣術は得意なんだがな。別に特別強いってわけではないんだけどさ。」


「そうなのか。」

苦手ってことは、魔力を出すことは出来るのか。

それだけでマシだと思うんだが、まあいい。


「魔力はまず、均等に全身から出すのが大切だ。」

嘘は言ってないはず。


「そうなのか、均等に...ふん!」


うん。分からん。


「なんか...しっかりとは出来てないけど、掴みかけたぞ。魔力の核心を。」


「いや、そんな大層なもの掴んでないだろ。」


「そうだな。でゅふっでゅふ。」


俺達は頑張って薬草とキノコを集めた。


「任務完了だ。」


後半は逆に薬草がなかなか見つからなくて、協力してもらっちゃった。


ギルドに着いた時には夕方になっていた。


トン


「これが薬草だ。」


「...はい!確かに。それでは報酬の銅貨3枚です。」


銅貨3枚...こんなもんか。初級だし。


「ロイ、お前のクエストはいくらだった?」


「ああ、銅貨3枚だな。」


「同じかよ。」


初級は基本、銅貨3枚なのだろうな。

というか、報酬って何でクエストに書いてないんだよ。 

初級は全て、銅貨3枚ってことなのか?


「受付さん、何で報酬を紙に書いてないんだ?」


「それは...え〜っと、」


「それはですね!報酬に目がくらんで無謀な挑戦をする人が現れるからです。」


隣の受付の人が答えてくれた。悪い事をしたな。


なるほど、『ドラゴン討伐!金貨100枚!』とかあったら、挑戦する人もいるよな。


「なあ、レオ。さっき会ったばっかだか、俺はこの国を出ていく。お前も来ないか?」


「どこに行くんだ?」

初級冒険者が何言ってんだ。


「隣の国だ。ほら、俺たちがくぐった門を真っ直ぐ行った所にある国だよ。」


「いや、知らんけど。」

俺はもっと地理を知らなければならないな。

その前に魔族語か。


「知らなくてもいい、来ないか?」


「今のところはな?」

ルベリア王国は安全だしな。これも確かではないけど。 


「そうか...分かった。どこかでまた会ったら話しかけてくれ。俺は陰キャなんだ。」


「何でルベリア王国を出るんだ?」

陰キャなのか...俺はどうなんだろ?


「まあ、色々...な?すまん。恥ずかしくて言えない。」


「そうか、もう行くのか?」


「ああ、達者で。」


もう行っちゃった。何で初級クエストだけ受けたんだろうか。ロイか...思い出すな〜。ドレイク、カイ。


さて、宿に行くか。


ボフンッ


何か疲れたな。特に、目が疲れた。

必死に探したからな。森の中で少し暗かったし。

ギルドの近くの宿は貴族ゾーンほどではないが、少し宿代が高い。

そうだ!家を買おう。









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