18. 行くぞ!ルベリア王国!
着いたぞ!間大陸!
ここも港だよな?
まあ、ここは前の国とそう変わらないな。
さて、ルベリア王国までの道を聞くとしよう。
「おい、ルベリア王国はどっちだ。」
「レオ様!」
ん?ああ、そうだった。敬語を使えってことだろ?
でも使ってる人、アルシアだけしか見たことないぞ。
「あっちの門を通って、道を真っ直ぐ行った先にまた国がある。それを越えたらルベリア王国だ。」
ほら、教えてくれたぞ?
敬語は必要ないんだよ、アルシア。
という訳で、門をくぐって道を進む。
入国税は取られなかったが、アルシアに聞いたところルベリア王国には入国税があるらしい。
いくらかはアルシアは知らないと言っていた。
流石にそんなに高くはないよな?
平野の道には草が生えてなく、微かに凹んでいた。
多くの人が歩いたからこうなったのか?
いや、草まで綺麗になくなるとは思えない。
何かしたのだろう。
その日は結局、夜まで歩いたが次の国まで行けなかった。
「アルシア、寝るぞ。」
「はい。」
すぐに次の国へ行けると思ったのに行けないものだな。
そのせいで、また野宿するはめになってしまった。
ここらへんは平野で、のどかな場所だ。
暇だな、そうだ!絵を描くか。
俺は木を枝を使って地面に無理やり刺し込み、引きずる事で絵を描く事にした。
ドーテルを描こうではないか。
そう思い、地面に刺してみると酷いものが見えた。
「うあ。マジかよ...」
何と地面の中に固形状の排泄物が隠されていた。
乾いてはいるが間違いない。
おぅ...幸いな事に無臭なのだが、心にくる。心が臭い。
アルシアに気づかれないよう注意しながら、そっと土を被せた。
こんな平野でよくできるな。
俺はするとしたら木の陰とかでするぞ。
しかも木が何本か生えているではないか。
まさか、あえてそこでしたと言うのか...
俺達以外にも野宿をしている人達はいる。
ここに宿を建てれば儲かるとおもうのだが。
ちなみに、俺とアルシアは船でトイレに行ったから大丈夫だ。
しかし、土を掘ったら出てくるっていうのは嫌だよな。
解決策はないのだろうか。
こんなのをアルシアが見たら...おっ。
アルシアが寝ている。野宿生活にも慣れたようだな。
アルシアはずっと始めに着ていたドレスのままだ。
しかし高価な服だからか、そんなに汚れていない。
俺は何となくアルシアの足裏が見える位置で腕立て伏せを始めた。
「くっ、うっ、ぐぅ、」
いや〜、疲れるな〜。
でもこれで更に強くなれるな。
「はあ、くぁ、はぁ、」
バタン
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、」
上がれない、もう...寝転がる事しか出来ない。
そして、何となくアルシアの方に顔を向けてみた。
....アルシアのパンツが見える。
しかし困った事に俺はもう、動けない。
そうやってふざけていたら、いつしか眠りに落ちた。
「レオ様、朝ですよ。」
「ん〜?」
「寝ぼけないで下さい。出発しますよ。」
朝か...うぅ、胸筋が痛い。
しかし、今日も道を通る人が少ないな。
誰も空大陸には行きたくないらしい。
空大陸の港の長い名前の国には結構な人がいたんだけどな。
お?
国だ!すぐに着いたな。
野宿せずにそのまま進んでいればよかったな。
この国もどうせ門を進んで道に沿って行けば良いんだろ?
というかこの国は凄いな。
壁で囲われている。
そんなに攻められる所なのだろうか。
門の前に行列が出来ている。
嫌な予感がする。
「アルシア、並んどいてくれ。」
「...はい。」
ん?アルシア、元気ないな。
俺は列を出て前に進み、兵士のいる門の入口までやって来た。
やっぱり入国税をとっている!不安だ、いくら取られるのだろうか。
そっと、列の所に戻って見たらアルシアの後ろにも人はいたが、そっと来たことが功を奏しアルシアの隣に並び直せた。
「アルシア、入国税を取られている。」
「大丈夫です。レオ様。そんなに多くは取られませんよ。」
「次〜。」
遂に順番が回ってきた。
ドキドキ、わくわく、うっきうき。
「子供か?まあいい、1人銅貨1枚だ。」
「うむ。確かに。」
意外と少額だったな。
これで残高は銀貨9枚、銅貨5枚、鉄貨12枚だな。
まだ大金持ちではないか!
「ぐ〜。」
お腹が空いたらしい。
「アルシア、パンを1つくれ。」
「レオ様、もうありません。底をつきてしまいました。」
何!?そうか、遂にか...
じゃあ、せっかくだしこの国の料理を食べようじゃないか。
「アルシア、この国って来たことあるか?」
「...覚えてないですね。」
「そうか。」
アルシアにいい店を聞こうと思ったのだが、自力で頑張るしかないようだ。
門をくぐってはじめに驚いた事が人数の多さだ。
門に並んでいるときから分かったけどね。
どこでも商店街のように賑わっている。
というか、どこにでも店がある。
しまった...ここでリンゴを売ればよかった。
料理を探そうと思って店の看板などを見てはいるが、
ちょっとよく分からない。
「アルシア、何を食べたい?」
「そうですね。ローストミートなんてどうでしょうか?」
「なんだそれは。」
さも、一般常識のように言いやがって。
もしかして、一般常識なのか...?
その後少し不機嫌にアルシアに聞いたところ、どうやらローストミートは豚を焼いたやつだとわかった。
そして、少しお高いそうだ。
ええ〜っと、ローストミートローストミート...あの店か!
チリンチリン
何だ!?扉を開けた瞬間、変な音が鳴った。
「レオ様、鐘です。大丈夫ですよ。」
何だよ、脅かしやがって。
「いらっしゃいませ、何名様でしょうか。」
「2人です。」
「分かりました。では、こちらの席へどうぞ。」
アルシアが対応してくれている。
頼もしい。周りを見ても、何かいい服を着た人ばっかりのようだ。
大丈夫だ、大丈夫...堂々とするんだ、俺の方が強い。
値段表を見てみたらなんとびっくり、ローストミートは銀貨2枚の値段だった!
こいつ...海を渡れるぞ。
「アルシア、銀貨2枚だぞ?」
「はい。2人で食べましょう。」
「分かった。」
その後、パンと一緒に食べようと言うアルシアの願いを聞き、パンも頼んだ。
パン1つで銅貨1枚!
恐ろしいお店だ。
「すみません。白パン2つとローストミートを1つ。」
アルシアが華麗に頼んでいる。
チラ
しかし白パンとは、まあ白いってことは分かるけど。
「アルシアは店とか行っていたのか?」
「いえ、家で料理人を雇っています。」
まじかよ、凄いな。なるほど、そう言った発想にまで至らなかった。
「お待たせいたしました。白いパンとローストミートになります。」
きたぞ!
白パンは白いな...ローストミートも焼いた肉って感じだ。
高級店にきて、そんな感想は駄目だよな。
もっと工夫を凝らしているはずなんだ。
見つけないと作った人が悲しんでしまうかも知れない。
「あ、食べていいんだぞ。アルシア。」
よく考えていたらアルシアを待たせてしまった。
目の前の人を待たせるほど考えるのは迷惑だな。
よし、食べよ。
パク
何だこのローストミート野郎!酸っぱいじゃないか。
思っていた肉と全然違うぞ。
そして、この白パン。柔らかいな。いい匂いもする。
そして何より、柔らかい。
チラ
その後、慣れないナイフとの戦いの末、店を出た。
ローストミートと白パンを一緒に食べた時から、ちゃんと美味しく感じたぞ。
これで残高は銀貨7枚、銅貨3枚、鉄貨12枚となった。
また野宿は嫌だと言うことで、馬を借りた。
俺が走った方が速いのだが、どうやら怪しまれるらしい。別に怪しまれても良くないか?
馬を2匹借りたら馬を貸す人もついてきたので、今は門を越えて三人仲良く道を走っている。
ちなみに、一匹あたり銅貨3枚だった。
なので今は銀貨6枚、銅貨7枚、鉄貨12枚だ。
途中で魔物が見えたが、森の魔物と比べると可愛いものだった。
っ!!見えた!あれがルベリア王国。
「あれがルベリア王国だよな?」
「そうでごさいます。」
アルシアに話しかけたのについてきた人が答えてしまった。
壁が見るからに高く、端が見えないほど広い。
確かに他の国が小さく感じるな。
ようやく着いたな。




