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神様の導きと俺の何度目かの人生。  作者: 可愛い
第四章 見果てぬ想い

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プロローグ 聖女からの手紙

第四章開始となります。


よろしくお願いいたします。

俺たちは君主国首都の神殿に来ていた

ユッタと二人で家族になると決めてから1ヵ月以上が経過している


ユッタが神殿長に着任の挨拶をして俺とユッタが婚姻証書の発行をお願いする

神殿長は騎士二人からの願いに驚いたようだが祝福の言葉をかけてくれる


そして「まずは、着いて早々だが」と前置きの後に

聖女から俺たち二人に宗教都市への帰還要請が来ていると告げられた

俺たち宛の手紙もあると言いながら神殿長は一通の手紙をユッタに手渡した


渡された手紙は聖女からのものでユッタは一瞥すると

俺に向けて困惑顔で差し出してくる


内容は

「この手紙を受け取りしだい早急に宗教都市へ帰還するように」


とだけ書かれたものだった

急ぎの帰還要請を不思議に思いスキルを使って確認してみると


(繰り返してはならない)

(同じ過ちを犯そうとしている)


(早く帰ってきてほしい)

と断片的な聖女の感情が文面を上書きしてくる


繰り返す、同じ過ち・・・頭の中で渦巻く言葉

そして思い浮かぶ過去の記憶


暫く呆然としていたのかもしれない

俺の肩にユッタが手を置いたので顔を上げると心配そうに見ていた


多分俺の顔は青ざめているのだろう

神殿長も心配そうに見ている


俺はユッタに手紙を返し頷くとユッタも神殿長に了承の意を伝えた


婚姻証書の発行については聖女と親しい関係なら直接祝福を受けて証書を頂いてはどうかと

提案されたのでユッタと俺は顔を見合わせてから頷くと神殿長も頷いていた


神殿長から帰りの路銀を受け取り街で旅支度を整え翌日の出発に備えた

与えられた宿舎に戻る。その間ユッタは神殿での出来事の理由を尋ねてこなかった


そして今現在、俺たちは宗教都市へと向かう馬車の中にいる

無口で思案している俺を気遣ってかユッタは話しかけてこない


何度目かの乗り換えを繰り返し馬車に揺られている

思案が途切れて周囲の音が聞こえてくる


耳を澄ますとユッタが乗客に黒い霧の化け物の話をしているのが分かった

ユッタの話を聞きながら俺自身が体験した戦場を思い出す


前線で戦っていたエディ班長にラデクやアレク

信仰の為に頑張っていたロッテ


ポーションを配りに行った先で見たアンナやユッタ

一緒にいたフーゴ


周囲から息を飲むのが聞こえた気がして考えを止める

ユッタの話が佳境に入った様だ


周囲を見渡すと皆が固唾を呑んで耳を傾けている

そしてユッタの話が結末を迎えていた


そう、俺たちの戦いは結末を迎えていた


俺は思い出す。その先にある受け入れたくない結末と受け入れるしかない結末

誰も語らない俺たちだけが知る結末の先を・・・


天に召されたエディ班長やフーゴを

精神的負担で癒し手の力を失ったロッテを


望まぬ結果を受け入れたアレクやラデク、そしてアンナを

その一方でユッタや俺は・・・


俺やユッタ、そう俺たちの現状は結末を迎えていない

俺たちは変えることが出来るのではないか。そのために聖女は帰還を求めたのではないか


でも解決の方法も手段も問題の理由さえ分からない

分かっているのは聖女の手紙から読み取ったことだけ


だとしたら、今は悩むべき時ではない。為すべき事が分かってから全力で挑もう

ユッタを見て微笑みかけるとユッタも優しく微笑みを返してくれた


俺は彼女の微笑みを見ながら思う。今はユッタとの時間を大事にすべきなんだ

変えられない過去を悩むより、無限の可能性を持つ未来に思いを馳せるべきなんだと


そして俺は告白してからのユッタとの旅路を思い返すのであった

お読みいただきありがとうございました。


無断転載禁止。翻訳も禁止。

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