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神様の導きと俺の何度目かの人生。  作者: 可愛い
第三章 雪山を目指して

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旅路-子爵領【後編】

よろしくお願いいたします。

翌日神殿内で待っているとハルドールさんの友人の騎士が案内に現れた

従卒が来ると言う話だったので訝しむと予定を変更して子爵邸に来てほしいと告げられる


話を聞くと拒否権はないようだ。ユッタが不機嫌になっているのが分かる

神官に挨拶をして案内の騎士に続き神殿の外に出ると馬車が止まっており周囲には数名の騎士がいた


案内の騎士が大声で俺一人の同行を要請するとユッタが周囲の騎士に聞こえるように

「彼は私の護衛です。私が子爵邸へ同行できないなら護衛を行かせることは出来ない」と拒否をする


それを聞いた騎士はユッタを見て二コリと笑い

「分かりました」と言い同行を了承し馬車へと案内する


馬車に乗り込むと6歳程度と見える女の子と護衛の女性騎士が座っている

対面の空いている座席に俺たちが座ると先ほどの騎士が乗ってきて女の子の隣に座る


お互いの自己紹介が無いまま馬車が走りだすと女の子がヘルメットを取ってほしいと言ってきた

女性騎士を見ると微動だにせず俺を見ており、騎士を見ると小さく頷いたのでヘルメットを脱いだ


「ほんとうに黒髪なんだ」悪意の無い驚いた声をあげた。声を上げた本人はピンクの髪色だ

ユッタが何かを言いかけたので腕を押さえた。女の子は続けて


「東では多いと聞いてます。皆さん黒髪なんですか?」

「はい」とだけ簡潔に答える


「男爵家の「お嬢様」」女性騎士が彼女の発言を遮る

女の子は女性騎士を見て


「ぜんぜん怖くないよ。黒い髪も奇麗だし」と言い出す

「ねえ、触ってもよい?」と手を伸ばす


「お嬢様」と女性騎士が声をかけると

「さわってみたかったの」と言って手を引っ込め俺の髪を見てニコニコしている


その後も女の子が不躾な質問をして俺が答える前に女性騎士に(タシナ)められるのを繰り返しながら馬車は進んだ

その様子を見ていたユッタは終始仏頂面をしており騎士は苦笑いをしている様子であった


到着すると騎士からヘルメットを被る様に言われ屋敷内でも被っていてほしいと言われた

了解して馬車を降りる


客間で待たされて暫くして別室に案内される

室内には子爵の代理として嫡男と執事、騎士、女性騎士と女の子がいて挨拶を受ける


こちらも挨拶を返すと皆から見えない場所にいる女の子が手を振ってくるが目礼を還しておく

執事が嫡男に何か耳打ちをしている


嫡男はチラリとユッタを見ると椅子を勧め、お茶の準備をするように執事に言う

俺たちが椅子に座るとお茶をだされる


嫡男はユッタと社交儀礼を交わし。黒い悪魔の撃退について賛辞を送っていた

そして俺に向き直り街に来た目的を教えてほしいと言われる


騎士に話した内容を告げると

「王都での官吏を望むなら紹介できる」というと俺が答えるより先に

「彼は万物の女神の騎士です。今は護衛として役目を果たしています」とユッタが告げる


「そうでしたね」と答え

軽く謝罪をして暫くユッタと雑談をした後に退出を促され俺たちは部屋を出て行く

神殿までは案内の騎士の先導で徒歩で移動した


神殿に戻るとユッタから「口を挟んですみませんでした」と言われたので

気にしていないことと気遣ってくれたことへの感謝を伝えた


翌日、騎士の迎えで駅馬車の乗り場まで移動する。俺たちが乗ると騎士も同乗し出発する

ユッタは定刻前の出発に少し驚いた顔をするが思い至ったのか苦い顔をしていた


南門で騎士が降りたので感謝を伝えて別れた。そのまま騎士は門の傍に立ち馬車を見送っていた

お読みいただきありがとうございました。


無断転載禁止。翻訳も禁止。

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