旅路-村【ドワーフ 2】
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翌日早朝にドワーフの家へ向かう。ユッタは昨晩姉と遅くまで起きていたようで眠そうな顔だ
出発は午後の予定で神職は午前中にスキル確定を行うが立ち会う必要はないと告げられていた
「お爺ちゃん、遊びに来たよ!」と大声で声をかけている
「おお来おったか!入って来い」と奥から声がかかる
部屋の中に老人が待っており俺たち二人の顔を見る
「すまんがユッタ、お茶を入れてほしい。水を組み忘れたから井戸から組んでほしい」
「水魔法で出すなよ、大地の恵みを汲んで来い」と笑いながら言う
ユッタは「はーい」と言いながら部屋を出ていく
老人はユッタが出て行ったのを確認して
「お前と二人で話したいことがあってな」俺は黙ってうなずく
「二人の為に指輪を作った。人族には特に意味の無いものだが着けてほしい」
「黒髪のお前には伝わってるかも知れんが、覚悟がなければ断ってもらって構わない、儂も忘れる」
ドワーフの物言いから結婚指輪か婚約指輪であろうと俺は気づく
黒髪には伝わってる・・?記憶を辿るが男爵領でも寄親の領都でも指輪をしてる夫婦はいなかった
伝承が途切れているのか、ドワーフに接していた黒髪の人物だけの何かだったのか・・
俺はユッタに対する気持ちを告げる。話が終わるまで静かに聞いていた老人が話す
「お前の気持ちは分かった。今はそれで良い。この指輪を受け取ってくれ」俺は「はい」と告げる
老人は何度も頷く
少ししてユッタが戻ってくる。台所でお湯を火魔法で沸かしてる
「お爺ちゃん。水瓶満杯だったよ」と言いながらお茶を持ってくる
老人は「それはすまんかった」と言いながらユッタに俺の横に座るように言い上着から指輪を2つ目の前に置く
ユッタは老人の置いた指輪を見て老人に顔を向ける
「この指輪は儂が作った。お前たちの前途を祝ってだ」
「儂らドワーフは誓約の指輪と呼んでいるが、付与魔法が掛かってる分けではない」
「同じ気持ちで作られた指輪を持つ者同士の思いを叶えると言われている」
「貰ってくれるか?」ユッタは俺を見る。俺は即座に頷くとユッタも続く
老人がホッとして続ける
「嵌めてみてくれ。サイズが合うか見たい」そう言って小さい方を俺に渡してくる
「ほれ、ユッタ、手を彼のほうに出せ」ユッタは戸惑いながら手を預けてくる。俺は指輪を嵌める
「次はユッタ、彼の手に嵌めてやれ」ユッタが俺の手に嵌める
「二人ともサイズは大丈夫だな」ユッタが手を広げ指輪を見てから
「お爺ちゃんありがとう。大事にします」と言うと頷き、俺を見て
「大事にしてやってくれ、頼む」と言ってきた。俺は黙って頷いた
その後に旅程の話になり前々から気になっていた雪山のドラゴンと西の海の神獣について聞くことにした
老人の回答は
雪山のドラゴンは存在すると聞いている
昔は噴火を起こす火山だったが神がその地に住む人々を哀れみ
フロスト・ドラゴンを住まわせてから雪山になったと言われている
なのでドラゴンは神の使いと呼ばれ崇められている
また退治をすると元の火山となり噴火が起こるとも言われている
西の海の神獣については
ドワーフは元々海には興味が無いから正確には分からないが聞いたことはない。との事だった
その後、他種族について尋ねるとドワーフは鉱山の街には比較的いると思うが
エルフは元々妖精界出身で王国建国時に大半の者が戻ったと言う
この百年だと魔法王国に数名居住していたらが現在は分からない
好奇心の多いエルフが付与魔法師として生活していることもあるが
外見を人族に真似る魔法を使っているようで見つけるのは難しいだろうと言われる
付与魔法の付いた道具を大量に扱う店や他の店より効果の高いポーションを販売する店があれば店主と仲良くなって色々と聞いてみると良いと教えられた
その他にも色々な話を聞かせてもらい区切りの良いところで退去することにした
老人は外まで見送りに来てユッタの腕をポンポン叩いて
「元気でな。また遊びに来い」と言っていた。
俺たちはお礼をいい村へと向かう
村では神職と村長、ユッタの家族が待っており皆に感謝して出発する
帰りも問題なくう3日ほどで領都へ戻った
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