僕のスキルの確認
よろしくお願いいたします。
6年目
初めて街へと出かける。中庭と屋内だけの空間からの解放!
父とスキルを確認するために神殿に行くのだ
初めて外に出て領地を見回してみる。これ村だね。多分100人程度の寒村
老人より若者が若干多いので限界集落ではないと思うけど・・
気を取り直して外から屋敷全体を見ると木造の寂れた旅館?といった感じ
西洋風ではあるけれど・・・ まあナーロッパだしね・・・・
周囲を見回しながら神殿に向かう。着いたと言われてココって反応しちゃった
神殿改め宗教施設だな。施設内の奥には祭壇とシンボルがあるけど神像はない
なんか思ってたのと違うな。
父が奥から出てきた神職の方に挨拶をして目的を告げ寄進を行う
神職の方に言われ本の上に手を置くと
「多言語完全理解」
「時空間収納ボックス」
と呟かれた
まんまだなと思ってると父が礼を言い少し雑談をしてから退去した
屋敷までの帰り道
「良かったな。スキルが定着しない人も大勢いるのに2つもあるなんて」
「スキル2つ持ちと言うだけで誇ってよいことだぞ」と言われた
なんか引っかかる言い方だな
夕食時に僕のスキルの話となった
父がスキル2つ持ちだと言うと家族から驚きの声が上がった
1つ目は「多言語理解」
数時間会話や読書をするだけで言語を理解出来るようになる
語彙力はあるけど定型文しか話せませんって感じ。努力が必要なやつだ
2つ目は「空間収納ボックス」
自分に所有権があるものを収納できる
容量は各人違うみたいで年齢と共に増減することもあるそうだ
”完全”や”時”が付いていたが聞き間違いか言い間違いだろうとのこと
父曰く「万能スキル」で兄弟とは根本的に異なるらしい
なんでも空間収納ボックスは魔法習得がある段階まで進めば習得可能で
多言語理解は言語自体勉強すれば良いから
努力で埋め合せ出来ない伸びしろのあるスキルが貴族内では重宝されてる
とのこと。当たり前だよね
その流れで将来について父が話し始めた
「良縁があれば優先してほしいが
職に関してはスキルを考えて自由に選んでよいぞ」
と言われた。確かに地縁血縁は貴族に取っても大事だものね
兄達は良縁がなければ領地経営、姉は魔法の才能を生かして王宮勤めを
しつつ良縁待ちの予定だそうだ
家を出る三男は良縁が無ければスキルに見合う仕事を選べるってことだな
色々と考えていると母が
「多言語理解と空間ボックスなら商人かしら?
冒険者でも良さそうだけど・・危険があるしね」
「商人ならドワーフの防具を頼む!冒険者なら伝説の魔剣を頼むよ」と長男
ドワーフ居るんだ!会ってみたいな!
「多言語と収納だと職業選択の幅が広がりすぎるね
器用貧乏にならないように気を付けなよ」と次男
次は姉さんの番だと思うんだけど・・・黙っているな。話を振ってみるか
「姉さんは希望とかやって欲しい事とかない?」
姉が少し間を置いてから
「冒険者なら海や雪山に連れていって欲しい。
商人なら外国の砂糖菓子を毎年届けて欲しい」
姉が尻すぼみに話す。食いしん坊だと思われたくなかったのかな?
「分かった。姉さんが望むなら夏と冬は冒険者として一緒に出かけよう
それ以外の季節は商人となって色々な砂糖菓子を買い付けに行くよ」
と答えた
「嬉しいけど無理はだめだよ」と小さい声で言ってくれたけど
「不老の霊薬を所望するわ」
と言った母の茶目っ気たっぷりな言葉にかき消されてしまった
「おいおい。欲しいものを頼む話では無かっただろう」
と父が言った言葉を聞いて皆で笑った
後日、もう一つのスキル「空間収納ボックス」を使おうとしたが
身の回りの物はおろか庭の土や雑草すら入らないんだが・・・
容量の問題かな?気長に検証しよう
お読みいただきありがとうございました。
呪文を書いておきます。
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