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神様の導きと俺の何度目かの人生。  作者: 可愛い
第二章 旅の始まり

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33/51

結末

よろしくお願いいたします。

俺とフーゴは自分の班に復帰した。エディ班長の号令で班員が進みだす

左右の班の進み具合を確認しながら出すぎないように遅れないように


混乱はない。数はいれども相手はゴブリン

ロッテが何度も死体に躓き一度は転んでしまう

手を取って助け起こすが泣いていた。涙の理由が怪我でないのはわかる


「ロッテ!」エディ班長が叫びメイスを傾ける

指し示した場所にラデクがおり左腕から血を流していた


「はい!」彼女は小走りに近づくが死体に躓いてしまう

「ロッテ!」エディ班長が再び叫ぶ


「はい!」今度は躓くことはなくラデクの傍まで行き祈り始める

ラデクは右手のメイスで敵をいなしている


流血が止まる

エディ班長が叫ぶ「確実に仕留めろ、倒れたからと油断するな」

ラデクが返事を返す


30分程度過ぎただろうか右側の班の動きが鈍る

「ジェネラルだ!」右側から声が飛ぶ。見ると1名大怪我を負っている


ゴブリンジェネラルにやられたようだ

エディ班長が隊列注意と叫ぶと次々と伝播していく。遅れた班に皆があわせ速度が落ちる


その後、アレクとラデクに向けて援護に行くと言い

俺を見て役目を果たせ周辺警戒を怠るなと告げてジェネラルに向かっていった


敵陣の後方、黒い霧の上がってた辺りから魔法の破裂音が聞こえる

「ローブを倒した!」と声が上がる


と同時に戦場全体を紫の光が包む。目の前のロッテが倒れる

周囲を見ると他の癒し手たちも倒れている


足元にあった死体が消え始めたと同時に右側で歓声が上がる

ゴブリンたちが逃げ始めた。ジェネラルを倒したのだろう。至る所から歓喜の声が上がる


ロッテは呼吸をしており外傷はない様子。気絶しているようだった

頬をたたき目を覚まさせる。気力のポーションを飲ませる


歓喜に沸き立つ戦場で「前を見ろ」と誰かが叫ぶ


いつの間にか戦場周辺を空高くまで覆っていた靄が凝縮し黒い形を成し始めた

高さ4m程だろうか。新しい怪物?いや化け物が目の前に現れたのだ


みんな固まって見上げていた。まるで時間が停止している

後方から馬蹄の音が近づき「散開しろ!奴を取り囲め!」と声が掛かり時間が動き出す


声を上げたのは副隊長だった。俺たちの周辺でメイスを持ち上げ大声で続ける


「術者は倒れた。顕現している時間は短い」

「足止めをしろ、魔法職は出し惜しむな、神殿に向かわせるな!」


次いで「癒し手はここに集まり祈りを、荷役は役目に徹しろ。掛かれ!」と告げ

副隊長が騎馬で突撃する


化け物の上半身に魔法職の攻撃が始まる。前衛が魔法職を護衛する位置に移動する

集合した癒し手の祈りが始まり陣営が光に包まれる。隊長も前線に到着する


化け物が横に手のようなものを薙ぎ払うと直撃を受けた前衛職が飛ばされる

立ち上がり前線に戻る。周囲で同じ光景が繰り返される


化け物が手で薙ぎ払う。再び前衛職が飛ばされる。立てない者がでてくる

魔法職にも被害が出ているようだ


隊長が叫ぶ「荷役、お前とお前で立てない騎士を連れてこい」

続けて叫ぶ「お前とお前で魔法職にポーションを配れ」


騎士が運ばれて来る「ほかにも居たら連れてこい」そう言って荷役を送り出す

隊長の指示で戦線に復帰できそうな者を優先して癒し手が治療を行う


重症者には「耐えてほしい」と声をかけていた

何度かその光景が続いたときに正面が崩れた


ラデクが倒れている。その前でアレクが踏みとどまるが化け物が進んでくる

化け物が手を挙げる。ダメだ。届く。俺は化け物に背を向けロッテを正面から抱きかかえる

驚いたロッテの祈りが止まる


背中に激痛が走る・・・・隊長が癒し手を守れと言いながら化け物に向かっていく

ロッテが凍り付いた表情で俺を見ている。俺の意識はそこで途切れた


俺は痛みで目をさます。戦闘の音は聞こえない。周囲を見渡すが化け物はいない


背中が痛む、生きている?癒し手が治癒してくれたのだろうか?

立ち上がろうとするが上手くいかない


完全には治っていない。治癒の途中で他の人が優先されたのだろうか?

誰かの泣き声が聞こえる


ロッテは?ロッテは無事だろうか?

目の前には血を流して横たわる癒し手がいる・・ロッテではない


隊長が見えた。全体を見渡しても立っている騎士は数名しかいない


アレクは?ラデクは?・・・・・分からない

ユッタ?向こうにいるのはユッタか?傍で跪いているのはロッテか?俺は守れたんだな


フーゴは?同じ荷役だから近くにいるはずだ。アンナは?エディ班長も見えない

俺は再び倒れ意識を失った


気が付くと宿舎の食堂に寝かされていた

周囲にも寝ている者が多数おり、祈りを捧げる癒し手とその合間を縫って神職が動き回っている


動き回る中に見慣れた顔があった

「ユッタ」思わず声がでた。彼女は俺を見て微笑み近づいてきた


みんなの安否を尋ねるとユッタは悲しげな表情で後で話すから今は治療に専念するようにと言う

俺は5日ほどで治療が終わり普段の生活ができるまでに回復した


回復後はユッタと一緒に軽症者の看護補助にあたっている

その間にユッタから


アンナは軽傷で治療後に重症者の看護にあたっている

ラデクは重傷で騎士への復帰は難しい


アレクも重症ではあるが復帰は可能

ロッテは精神的負担で癒し手への復帰は不可能


エディ班長とフーゴは先に召されたと聞かされた

次話のエピローグで第二章完結となります。


無断転載禁止。翻訳も禁止。

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