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神様の導きと俺の何度目かの人生。  作者: 可愛い
第二章 旅の始まり

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聖女

よろしくお願いいたします。

聖女に名前を問われ

俺は自分の名前を再び告げる


聖女は大きく頷いて

「私は子爵令嬢の護衛役を知っています」

「あなたと同じ美しい黒髪の女性でした」


「とても芯の強い優しい女性でした」

聖女は俺の目を見て質問を待っている


事件について聞きたかった。だが俺の口から出たのは違う言葉

「献身と自己犠牲は己の強さを現すのでしょうか?」


聖女は俺に対し問い返す

「あなたはお姉さんの死を受け入れてないのですね?」

「・・・・・」


聖女が問う

「人は強い生き物だと思いますか?」

「・・・・分かりません」


聖女が問う

「人は弱い生き物だと思いますか?」


人は弱い・・・か

ハルドールさんの娘の言葉を思い出す

「私は弱い人間だ」


確かに人は弱い。では、献身と自己犠牲を行った人は強いといえるのか?

姉は強かったのか?


あの場にいた彼女は姉が望んでると言った。姉が望んだこと

家族の為に自分が犠牲になること


先日会った彼女は姉が望んでいたと言った。姉が望んでいたこと

俺に会うことだ


最後に姉は何と言った。願いが叶ったと言った。姉が願ったこと

結果を見れば、姉は周囲の望みと自身の願いを叶えられたんだよな


だからこそ神に感謝の言葉を捧げ満足して・・・・満足って何だよ

俺は姉の不条理な最後を認めていない・・・だけど不条理に抗えない


俺も弱い人間なのか・・・


姉が俺に約束させたことは復讐でも仇討ちでもない

死の直前に、一番泣きたくて、逃げ出したいはずなのに


「私を連れて行って」「海や雪を一緒にさわりましょう」


俺の負の感情を別の感情へと書き換えてくれた言葉

どこまでも優しく俺を正しい方向に導いてくれた言葉


「私を連れて行って」「海や雪を一緒にさわりましょう」


俺は姉の強さを知った

俺は人としての強さの根源が分かった気がした


目の前を見ると微笑みハンカチを差し出す聖女がいた

俺はお礼をいいハンカチを受け取る


「お姉さまの成し遂げたことが分かったようですね」

「はい。ありがとうございます」


俺は答えを告げる

「献身と自己犠牲、強さだけでも優しさだけでも成し得ません」


聖女はニッコリ微笑みながら言う

「あなたの姉であることをお姉さんは誇りに思うでしょう」


お付きの女性が冷めたお茶を温かいものへと入れ替えてくれる

一息ついて落ち着いたころで聖女が語り始める


「ハルドールさんとお会いしたと聞きました」

俺は頷く


聖女はお付きの人に礼拝に行くように促す

二人は静かに部屋を出ていく


「彼と私は神の声を聞きました」

「あなたに助言や助力を与えよと神は我々に告げました」


「あなたが知った神の導きが後から来るものを照らす光明になるようにと」


「俺は神様より加護を授けられました」

「神の導きに従います」


聖女は微笑むと呟く

「この出会いを神に感謝を」


聖女はスキルを確認したいという

俺は了承し差し出された本の上に手を置く

暫くしてなるほど。わかりましたと頷く


聖女はハンドベルを鳴らし今後どうするのかと尋ねてきた

外国を旅して海や雪山を訪れたいと伝える


そのためにダンジョンに行って強くなりたいと答える

お付きの女性が室内に戻ってきてお茶を入れなおす


聖女は少し考えてから神殿騎士がダンジョン内で訓練をしてるので

参加してみるのが良いでしょうという


お礼を述べ聖女に勧めに従い参加させてもらうことにした

お読みいただきありがとうございました。


無断転載禁止。翻訳も禁止。

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