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神様の導きと俺の何度目かの人生。  作者: 可愛い
第一章 異世界に生を受ける

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心の声

よろしくお願いいたします。


強行軍の結果3日で領都に着いた

子爵の許しを得て着の身着のまま御前に出る

子爵は青白い顔をして父に手紙を渡した


最初は綻んでいた顔が読み進むにしたがってしかめっ面に

最後は子爵と同じ青白くなる


戦争が始まるのかな?それとも定番のスタンピード?

それはないか。怪物見たこと無いし


などと考えてると子爵が父に視線を合わせ僕の方をチラッと見る

それを確認して父が手紙を僕に渡す


え?読めってことだよね・・面倒ごと?嫌な予感しかしない


受け取った手紙を見る

ん!?何でお姉ちゃんからの手紙が子爵宛なの?

僕は姉さんからの手紙を読み進める


多分、僕の顔も青ざめていると思う

信じられない。気を取り直してもう一度手紙を見る


お姉ちゃんの字ってこんなんだっけ?筆跡が震えている

もう一回じっくり読んでみる


「え!?」声を上げた僕を二人の大人が見る

そんな馬鹿な・・・


最初と読んだ内容が違う・・・

僕が都合の良いように行間を読んでいるのか?


もう一度だ

一単語一単語しっかりと集中して読んでみる


また内容が変わってる・・・

もしかして多言語完全理解スキルの影響なのか?


僕のスキルがお姉ちゃんの心の声を言語化してるとか?

完全理解って。そんなことって・・・


もう一回、いやもう一度だ

今度は内容が変わらない。


でも、この内容は・・・ダメだ・・・・・・


どんなに事実を述べたくても

どんなに真実を叫びたくても


周囲は書かれた内容しか見ない。それしか読もうとしない

お姉ちゃんの心の声は僕にしか届かない


お姉ちゃんなんで・・・・


父に震える肩を掴まれる

手紙を父に渡す。父が子爵に返す


震える僕を見て子爵が言う

「手紙は既に用意している」


「君が行くんだ。同乗していけ。姉に直接渡してくるんだ」

「・・・・」隣に控える騎士が出した手紙を受け取る


「それと」同じ騎士が小瓶を渡してくる

「これもお姉さんへ」

「・・・・・」


「これもお姉さんへ」小瓶を胸に押し当ててくる

「・・・はい」


「男爵は残れ」

「・・はい」父が震える声で返事をした


騎士の後を付いて行き子爵邸の玄関を出る

兵士が2頭の馬の手綱を握り待っていた


騎士は手綱を受け取り騎乗する。僕が後ろに乗るのを確認して声を掛けてくる

「王都まで駆ける。一刻を争う振り落とされるなよ」


先導の兵士が乗る馬に続き走り出す

途中で何度か馬と先導の兵士が交代する。兎に角急いで駆けてゆく


もう一度手紙の内容を思い出す。なぜこんな大事に?

周囲の大人は?学院の長男は?王都の次男は?みんな何をしてたんだ?


何をしてたんだ?いや周囲の問題か・・・?違うな・・・

そうだよ、おかしいんだよ。なにもかも。最初からすべて


 王都の上流貴族が随従員に困る

 初対面の男爵家の年の離れた娘を選抜


 王都で挨拶した時の素っ気のない態度

 気が合うと言うのに冷淡な雰囲気


 王都では珍しい黒髪

 姉からの返信が無かったこと


そう、おかしいんだよ


いくらでも気づけたじゃないか

僕は前世で何を学んだんだ


早くお姉ちゃんに会いたい

お読みいただきありがとうございました。

無断転載禁止。翻訳も禁止。

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