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最悪のゲーム

家に帰るとひやりとする空気が流れてきた。

「ただいま」

そう言っても今日も誰も俺を迎えてくれる人、いや人はいるが返事は返ってこない。

そのまま自室で戻りコンビニで買ったシャケ弁当とお茶を机に放り投げベッドへとダイブする。

そのベッドは1人で寝るには大きく2人用に見えたがいつしか俺しか使わなくなった。

疲れていたが、なんとか起き上がり暖房をつけてからご飯を食べて、ゲーム機を起動する。

すると白い光が俺を包む。


『ヒーロートゥヴィラン』


このゲームはその名の通りヒーローからヴィランになった主人公を操作するという普通とは少し違うゲームである。

そんなだからあまり人気もなく俺以外にはゲームマスターしかプレイしている人がいない。いわゆる過疎ゲーというやつなのだが、なぜだかゲームマスターはこのゲームが自分の誇りだとか言っていて少し変わっているやつである。

そう言ってもゲームマスターも俺のことをそんなゲームをしてる変なやつだとお互いバカにすることができるくらいには仲が良くなったと思っている。

普段は2人でこのゲームのタイムアタックで競ったり、2人しかやっていないのになぜかあるオンラインプレイで戦ったりしている。

今日もそんな感じで遊ぶはずだった。いや遊んでいた。

俺の持ちキャラは強くはないけど善良なかっこいいヒーローが闇堕ちしてヴィランになったこのゲーム屈指の雑魚キャラ。

でもクエストやこのキャラにしかない特性を活かすためのアイテムを俺が頑張って見つけたことでなんとかゲームマスターとも張り合えるレベルになった。

このアイテムを見つけた時はどれだけ嬉しかったことか。あれは本当にきつかったからな。いやマジで。二度としたくないと思ったほどに。

ま、そんなことは置いといて今日も対戦するか。

「ゲームマスター対戦しようぜ。」

「wakatta」

??

なんでローマ字なんだ?

いつものゲームマスターなら「うい〜」とか言うはずなのにな?

まあ疲れてんのかな?タイピングミスくらい誰でもあるし。

そうして対戦がスタートすると画面には敵キャラが出てきたが、何かおかしい。相手のキャラが見たことないやつなのだ。

これでもこのゲームを8年プレイして周回もしているからそんなことはありえないと思うのだが見たことないものは見たことないのである。

そうやってどういうことだ?と考えていたのも束の間俺のキャラは死んでしまった。

「は?」

これでもこのキャラは耐久力は高いはずだ。

一撃でやられることなんてラスボスでさえなかった。

これはゲームマスターに話を聞かないとな。

「おい。今の攻撃とそのキャラなんだよ。」

「omaeka」

そうして俺は眠ってしまった。

眠る直前に何かチャットが来ていたような気がするが...思い出せない







「g%※*tu÷o〆iro」

誤字脱字があったら教えてください

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