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クロとシロと、時々ギン  作者: 田古 みゆう


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砂浜の結婚式(5)

 萌乃は真剣な表情で、白谷吟にいくつかの確認をしている。その様子を見て、私は心の中で感嘆していた。


(萌ちゃんは凄いなぁ……。チームに加わった時はあんなにも萎縮してたのに。いつの間にかしっかり者になってる)


 後輩の目を見張る成長ぶりに驚きつつ、私自身も負けてはいられないと思うのだった。


 時刻は十時になった。いよいよ挙式が始まる時間である。


 今回の会場は浜辺ということもあり、どこからでも会場に入れてしまうのだが、浜辺に入場ゲートとなるアーチを設置し、スタッフがそちらへ誘導することで、ゲストが迷うことなく会場へ入っていけるように配慮している。


 軽快なハワイアンミュージックが流れる中、挙式に参加するゲストが続々と入場してくる。私とシロ先輩はその様子を見守る。


 ゲストの入場は大した混乱もなく、スムーズに進んでいるようだ。会場といってもゲストに着席してもらう席は、ほとんど用意していない。あるのは、挙式後に立食パーティーを行うためのテントと、波打ち際へと延びるバージンロードに見立てた赤いシートくらいのものだ。そんな質素にも見える挙式会場に、ゲストたちは興味津々という様子で辺りを見回している。


 招待ゲストが入場ゲートをくぐり終えしばらくすると、突然、ゲストの視線を惹きつけるような爆音が海上から聞こえてきた。ド派手なアロハシャツを身に纏った新郎新婦を乗せた水上バイクが登場する。


 二台の水上バイクは颯爽と登場すると、まるで映画のワンシーンのように、交錯しつつ水飛沫を上げながら海上を縦横無尽に駆け回り、ゲストを魅了していく。


 二人の登場に合わせて、会場が盛り上がりを見せた。そして、水上バイクは会場の中ほどにあるブァージンロードへと進んでいった。二人がその前に到着すると同時に、再び大きな音が鳴り響いた。


―――パァンッ!!


 空砲が響き、新郎新婦入場である。新郎が新婦の手を取り、ゆっくりとブァージンロードを歩く。二人の歩みに合わせて、拍手が湧き起こる。新郎新婦の後ろの海上では、水上バイクを操縦していたインストラクター二人が、再び水上バイクを操り、大きな水飛沫を上げて水のカーテンを作り出していた。


 チャペルで行われる挙式とはまた違った演出に、ゲストたちの歓声が上がる。


 挙式は賑やかに進行していく。誓いの言葉を交わし、そして指輪の交換。その後、誓いのキス。ハワイアンミュージックが流れる中、二人は結婚証明書にサインをした。

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