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第5話 深まる謎

 五月になった。

 俺の今の立場は、組織を代表する最強能力者でも、非情なる暗殺者でも、頼もしきボディーガードでもなかった。そして男ですらない。光洋女学園1年C組に属する、一介の女子高生。

 そうさ。今の俺はただの高校生。そしてただの女なのだ。

 


 壮大な校門(通称南門、正式名称朱雀門)を潜り抜けると、職員用駐車場があって、既に無数の車が所狭しと並べられていた。そして、その向こう側に四つばかり、どでかい棟が立ち並んでいる。そのうち、校門から見て右側から一号棟、二号棟、三号棟、四号棟と名付けられており、どれも三階建て構造となっていた。ちなみに一号棟には事務室、保健室、職員用仮眠室、給湯室、大職員室、校長室、理事長室、来賓室及び昇降口などがあり、二号棟には一年生のクラスが軒を連ね、また二年生のクラスが半分ほど入居している。三号棟には残りの二年生のクラスと三年生のクラスが並び、四号棟は音楽室、美術室、書道室、視聴覚室、茶室、図工室、科学室、図書室など実務科目向けの教室と三年生担当職員室で構成されていた。

 また四つの棟よりさらに先へ進むとだだっ広い運動場が広がっており、その右側に体育館、左側にはどでかいプールがあった。



 とまあ、そんな学校。

 寮を出た俺はいつものように淡々と校門をくぐって昇降口に入ると、靴を脱いで、学校指定の上履きに履き替えた。そして二号棟一階にある1年C組に向かうのだ。

 ガラガラと引き戸のような扉をあけると、そこに俺のクラスがある。

 相変わらずクラスの中は女ばっかりだ。ま、女子高なんだから当たり前なんだけどね。それこそ、うんざりするほど男っ気のないクラスである。そんなところだから、女の子の中で、男の子っぽい性格を併せ持ったボーイッシュな人たちは、まるで若手イケメン俳優のようにモテモテだったりした。そして、俺もまたその一人であったりして……。

「あ、イチさんよ!」

 と、俺が入るなり、皆が騒ぎ出して、周りを取り囲んでくるのだった。これじゃ、まさしくどこぞのアイドルスターが、自分の通う学校に凱旋登校したような感じじゃないか。

「ねぇ、ねぇ、イチさん。後で野球のやり方教えてよ」

 一人の女子が、興奮の色を隠しきれぬような顔をして、そう叫んでいた。

「わ、わかった」

 俺はとりあえず頷いておく。

 ハァ。

 なんで、こんなことになっちまったんだろう。周りできゃいきゃい騒いでいる女たちを見つめながら、俺は静かに溜息を吐いた。

 よくよく考えてみたら……、いや考えるまでもなく、この前の体育の授業で、やたらとカッコいいところを見せたのがいけなかったのだ。何しろ、ドッジボールをやれば、たった一人で敵チームを壊滅させたし、野球をやれば、打席に立てばホームラン、守備に回ればファインプレーの連発。ピッチャーやったら、皆三振してだーれも打てなかったな。サッカーやったらハットトリックどころの騒ぎじゃなくて、五点ぐらい連続で入れた。

 そんな具合なので、俺はいつしか彼女たちのヒーローのような存在になっちまった。そこまでなら、まあいい。しかし毎日毎日「イチさーん」と黄色い歓声を浴びるのは、ちょっと恥ずかしい。

 とはいえ、女の子にちやほやされるってのは悪くない。女として過ごす日々にいつの間にか慣れてきた俺だったが、まだまだ男の本能は失っていないようだ。少し安心する。まあ、非常に奥手の俺は、彼女たちとまともに話すこともできないんだけど……。でも彼女たち的にはその寡黙さが逆にいいらしく、「カッコいー」とか言ってはきゃいきゃい騒いでいる。

 しかしだ。彼女たちは俺の正体が男だなんて夢にも思ってはいないだろう。っていうか、俺の正体を知ったら、彼女たちは発狂して、俺は無残に袋叩きにされるに違いない。だから絶対にばれるわけにはいかないのだ。俺はカッコいい男のような女で通す。それしか生き残る道はない!



「なにやってんの?」

 三条が俺の後ろの席からぎろりと、殺気のこもった視線を送ってきた。

「い、いや、別に?」

 って、なんで俺はこんな卑屈な態度をとっているんだ? 別にどんな女子と仲良くしようが、俺の勝手だろう。こいつは俺の目付役であって、恋人でも何でもないんだからな。いちいちこいつの了解をとる必要性はない。

「いーい。あんたには使命があるのよ。男女間の不純交友は、深みにはまると、仕事に差し支えるわ」

 何言ってんだ。俺がそんなヘマするわけねぇだろ。

「どうだかね。男なんて、皆、女の子にへらへらして、絶対腑抜けになっちゃうんだからね」

 ちょっと待て! 男なんて、って公然と喋るなよ。俺の正体がばれたらどーすんだ。

「あッ!」

 俺の指摘を受けて、三条も己の不始末に気がついたようであった。幸い、誰も気づいていないようだったので、フゥと静かにため息を吐く。

 すると。

「三条さんとイチさんって仲いいんですね」

 そこに、俺の隣に腰を下ろしていた鷹司亜子が声をかけてきた。

「え、あ、まあ。お、幼馴染? ってか腐れ縁?」

 しどろもどろになりながらも必死に答える俺に、

「そ、そうよ!」

 と、返す三条だった。

 


「それはそうと、あなたがこの前倒したおっさんだけどね。彼、どうもあの戦いのこと、覚えてないみたい」

 覚えてない? なんでだ?

「記憶でもなくしたのか?」

 と、尋ねてみると、三条はぶんぶんと首を横に振った。

「そうじゃなくて、何だろう。元から、あの事件のことを記憶してなかったっていうか、要するに、何者かが彼を操っていたみたいなの。そんな痕跡が残ってるって、組織は言ってる」

「操られていた?」

 なんか妙な話になってきたな。そういえばあのおっさん、随分と異常な力をもっていたものな。外見に似合わぬ……。

「それと、あんたが言ったように、自分が持ってる力以上の力を出してたみたい。彼も能力者のはしくれなんだけど、レベルはE」

「Eだって?」

 やっぱりか、と、俺は思う。

 ちなみに俺のレベルはSS+(ダブルエスプラス)だ。最上級がSSS(トリプルエス)で、俺はその一歩手前。その一歩手前ってのが気に入らないんだけど、まあSSSクラスの奴は今のところ一人もいないみたいだから、俺が最強ってことに変わりはないんだけどな。ちなみに三条はA+(エープラス)

 Eランクってのは非常に下で、要するに、とりあえず人とは違う特殊能力を使えるけど、基本的に一般人と変わらないって意味だ。そして、そんな奴が、SS+の俺と互角近い攻防を演じたのだから、そりゃ誰だって変だと思うだろう。それに、彼を退治するべく組織が送り込んだBクラスの能力者たちも片っ端からなぎ倒していたからな。

「彼の体にもかなり負担がかかってたらしく、医者たちが言うには、一週間は療養が必要なんだってさ」

 そりゃ、そうだろう。能力者って言っても、Eランクの奴が、いきなりSランクの力を使ったら、体だって壊れるだろ。ま、俺だって人のこと言えた義理じゃないけど。UMT使わなきゃ、俺のランクはFランクだ。要するに最下位。しかしUMTを使いこなすことでSS+まで能力を跳ね上げている。そりゃ、苦労したさ。はじめのうちは全然力を制御できなくて困ったよ。けど、努力の末に使いこなすことに成功したのさ。今じゃ、れっきとした最強Sランク能力者。

「でもさ、誰かに操られてたってお前は言ったけどさ、じゃあ、その傀儡師(くぐつし)はいったい何のためにそんなことをしたんだ?」

 ふと思いついた疑問を、なんとなくぶつけてみる。すると、

「さぁ。ただ、私たちの学校の幹部を狙ってたんじゃない? うちの学校って組織の直営だから、学校幹部の多くは組織の幹部が兼任しているし」

 と答える三条であった。

「なるほどね。……ま、俺には関係ないけど、なんか分かったら教えてくれよ。ちょっと面白そうだからさ」

 と言って、俺は席からすっくと立ち上がった。

「どこ行くの?」

 三条が尋ねると、

「仕事さ」

 俺はにっこりとほほ笑んだ。



 ゴールデンウィークを間近に控えたある日。

 御淑やかな女性になるべく、自らの席にて大人しく腰を下ろしていた俺の下に、世界史担当教諭で、何を隠そう俺のクラスの担任でもあるカール・タナカ教諭がやってきた。

 日系三世。六年前に日本国籍を取得して帰化した法律上日本人でもあるこの男は、今年で二十五歳になるのだという。端正な顔立ちから女子たちに人気のある先生で、俺もまあ、嫌いじゃなかった。

「イチ君、ちょっと話がある」

 流暢な日本語でそう言う先生に、俺は何の気なしについていった。話とは果たして何だろう。成績が悪かったかな? 生活面でなんか変なことあったかな? なんていろいろ頭を働かせていると、俺は周りから飛び込んでくる言いようのない殺気……、もとい嫉視に驚いて、肩を縮めた。


 なに、あの子。先生と一緒に歩いてるなんて!


 あの子、先生と付き合ってるのかしら?


 なんてわけのわからん言葉が俺の耳に届いてくるわけだ。んなわけねぇだろ。と突っ込みたくなる気持ちを必死になって抑えながら、俺は逃げるように先生の後ろに従者のようについていった。

 すると……。

 ついたのは小さな部屋。誰もいない一室。表札には来賓室と記されていたような。おそらく来賓か何かを待たせておく部屋なのだろう。その証拠に随分と立派なソファーとテーブルがどんと置いてあった。

 こんな部屋があったのかと、純粋に驚く俺を尻目に、先生はソファーの上に我が物顔でふんぞり返った。

「座りたまえ!」

 相変わらず、偉そうな態度である。まあ、そんなことは入学当初から分かり切っていたことだったが、改めて認識する。こいつは何か勘違いしている。教師ってのは、そんなに社会的地位の高い仕事だったか? 例えそうだとしても、教え子であり、かつお客でもある生徒を前にこんなに偉そうにふんぞり返るやつがあるか!

「イチ君。君に話があるのだ」

 分かってる。だから着いてきたんだ。早く言え。俺はまどろっこしい言い方が大嫌いなのだ。あ、それとだ。イチ君ってなんだよ。先生までも俺をイチと呼ぶのか? 全く、鷹司にも困ったものだ。あいつが俺のことを「イチさん」「イチさん」と呼ぶものだから、皆が揃ってイチ、イチ、イチだ。中には「イチちゃん」と言うのを略して「イッちゃん」とか、さらには「イチたん」なんてわけのわからん呼び方で呼ぶ奴まで現れ出る始末だった。たん、ってなんだよ、たんって……。なんて突っ込みに答えてくれる奴は当然いない。俺の正体を知っている三条からして、これ見よがしに「イチたん」なんて呼んでくる始末だからな!

 それはともかく、俺は先生に言われるまま席に腰を下ろした。



「用件はなんですかぁ?」

 できる限り可愛い女の子っぽく喋ってみた。ちょっとやりすぎたかな? しかし先生は気にしない。彼はおもむろにすっくと立ち上がると、窓際のほうへと歩いていった。その少しばかり大きめの背中に、何ともいえぬ威圧感が漂っている感じがした。

「用件。……まあ、要件があるから、君を呼び出したんだが」

 昼の日差しが何ともいえずまぶしい。彼が落ち着きなくブラインドを開けたり閉じたりしているので、その瞬間に飛び込んでくる光が俺の目にあたるのだった。

 すると、先生が振り返った。その真剣な眼差しが、少し怖い。

 ま、まさか!

 俺は少し恐怖する。よ、よもやこのシチュエーションは……。昼下がりの学校。若い教師と女子生徒が二人っきり! よ、よもや? こ、こいつ、俺に……、俺を襲う気じゃあるまいな。あるいは告白とか? 待て待て待て! 俺にはそんな趣味はない。俺は男だぞ……、って今は女だったぁ。

 と、必死に焦っていると、先生は俺の側に歩み寄ってきた。

 やばい、やばい、やばい、やばい。

 どーしたら、ここから逃げられるだろう。いっそこいつを張り倒すか? 俺の能力を駆使すれば、こいつの記憶ぐらい吹っ飛ばせる。ただ、記憶消去の術は余り得意じゃないので、下手したら、あらゆる記憶を吹っ飛ばしてしまう危険性もあるので、あんまり使いたくないが……。

 すると、先生はこう言った。

「話と言うのは、君の力のことだがね」

 力? なんのことだ。

 俺はきょとんと、先生の眼をじっと見つめた。

「君、能力者だろう」



「……ハァ? の、能力者ってなんですか?」

 俺は精一杯、しらを切ってみる。ってか、なんでこいつが俺を能力者だって知ってんだ? 俺が能力者であるという事実は、俺の正体が男であるってことより極秘事項のはずだ。


 能力者は、自らが持つ特殊能力を一般人にばらしてはならぬ。あるいは知られてもならない。


 というのが能力者たちを一元管理している組織の基本方針。もしも知られたりしたら、その瞬間、おもーい制裁処分が待っている。この前、友人に自分の正体がばれちまった能力者は、確か禁固一年の刑を受けたっけな(ついでに罰金刑一千万円)。無論、その友人ってのには記憶消去の術がかけられて、超能力なんてものが存在することを忘れちまったようだけど。

「案ずることはない。私も君と同じ、能力者だよ」

 と言って、彼はそのポケットから一匹のシマリスをとりだした。

「彼が僕の相棒(パートナー)さ。名前は……」

 彼がそう言おうとした時、シマリスは素早い仕草で彼の口をその体で塞ぎ、

「わが名はコーメイと申す。以後、お見知りおきを」

 と、何やら重苦しい、昔風な物言いで名乗りだした。

「コーメイ?」

 俺が問い返すと、

「そう。諸葛孔明からとった。本来なら、僕の名も劉備玄徳に改名してもよかったのだが、それはまずいと周囲に止められてしまってね。ははは」

 そう言ってからからと笑うカール・タナカ教諭であった。

 ま、それが妥当だと思うね。アメリカの血筋を多分に遺したような顔立ちをしている男が、我こそは劉備玄徳なありぃ、なんて言われても実感は湧かん。俺の中にある劉備玄徳像にもひびが入るから、是非やめてもらいたい。

「それで、その能力者様がいったい、このバカ主に何の用だい?」

 すると、俺に代わってそう答えたのは、俺の従者(パートナー)たるランだった。彼は俺の左ポケットからぬくぬくと姿を現して、肩の上にちょこんと座りこんだ。

「それが君のパートナーかい?」

 先生が尋ねると、「そうさ」と俺は答えてやった。

「俺っちの名はラン! よろしく」

 ランは「ははは」と笑って、シマリス型パートナーのコーメイとかいう小動物を睨みつけた。

「んで、何の用だよ?」

 今度は俺が問う。実際、こんな無駄話をしている暇はないんだ。こんな狭い部屋で、こいつと長い間二人っきりで過ごしたりしたら、後で何を言われるか知れたものじゃない。生命の危機を感じるね。だからできればとっとと本題に入り、手短に終わらせてほしい。

「承知した」

 先生はそう言ってにこりと笑う。そして、

「といっても、別に既に用件はすんだから、もう帰ってもいいよ」

 と、言いながら彼は再びソファーの上に腰を下ろした。

 って、ちょっと待て! 用件はもう済んだ? ということは、要件ってのは……。

「そう。自己紹介だよ。さすがに人が多い教室で自己紹介するわけにもいかんだろう。あ、そうだ。付け加えておくなら、私も二年前に組織に派遣されて、極秘裏に内通者のことを調査しているんだ。要するに君たちと同じだね」

 俺たち(・・)と同じ。たちってなんだよ。ここで極秘調査をしているのは俺だけじゃないのか。……ああ、そう言うことか。目付役の三条も頭数に加えちまってるわけね。

「いや、違う」

 先生はきっぱりと言い切って、

「君のほかにも同時期に少なくとも五人の能力者がこの学校に潜入している。君と三条君を加えれば七人ということになるね。君と同じく新入生という立場で入ってきた人もいれば、転校生という形をとっている人もいる。もちろん、私のように教師と言う形で入った人もいるよ」

「俺たちのほかに、ご、五人もいるのか?」

「少なくても五人だ。僕が把握している数が五人というだけさ」

 そう言い直す先生を、俺はじとっと睨みつけた。



 ひとしきり話も終わったようなので、俺は静かに立ち上がり、一礼して退席した。

 ま、潜入している能力者が俺たちを含めて七人だろうと、だから何だってんだ。俺はこの仕事をやりきって報酬をもらう。それだけだ。もし、その能力者たちが俺の仕事を邪魔するようなら、叩き潰してやるのみさ。俺に立ち向かって勝てる奴なんて、この世にはいないんだから。

 だから俺は立ち上がり、一礼して立ち去ろうとしたのだ。

 いや、しようとした、と言い直すべきだろう。立ち上がって一礼した俺に対して、カール・タナカ先生はおもむろにこう言った。

「そういえば、君はUMTの使い手のことを知っているかね?」

 どきッ! 俺の心は確かにそんな悲鳴を上げた。

 UMTの使い手……、って俺のことじゃん。別に俺がUMTの使い手であることを隠しているわけじゃないけれど、しかしだ。こいつの言葉のニュアンスからは余りよくない雰囲気が感じられてならん。

「べ、別に知りませんけど……」

 とりあえずしらを切っておく。疑われたら、疑われたでいい。そんときは白状するだけさ。

「そうか。UMTの使い手は青年と聞いている。そして、この学校に潜入したとも聞いている。まあ、女子高である以上、男子が入り込める余地は限られている。教員か、あるいは事務員か。そのあたりを調べれば見当はつくだろうけど、もし、何か知ったら是非僕に教えてくれ」

「え、えぇ。べ、別にいーですけど」

 俺がそのUMTの使い手だよーん、とは言わない。言いたくない。とにかく、こいつはUMTの使い手、要するに俺の得意技が『外見偽装』であることを知らないようだ。

 しかし、なんでこいつは俺のことを聞きたいんだ? UMTに興味でもあるのか? まあ、そりゃ普通、能力者のレベルを極限まで高めることができる宝具のことなら、興味を抱くのも普通かもしれないが……。

 しかし俺はなんとなく不吉な予感を察知して、そそくさと逃げるようにタナカ先生の元より立ち去った。後で三条にも口止めしておこう。もしタナカに何か聞かれても、絶対に答えるな、と。

誤字脱字などがありましたら、ご指摘ください。すぐ直します。また感想、評価等、お待ちしています。

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