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ラグーン・エンド  作者: 天山なつ志
5/5

空の宮殿


 ライアは、しぶしぶドンクと別れ、山に向けて歩き出した。


ジンラ (改めまして、ジンラです。ライア様、シーラ、エンラこれから、よろしくお願い致します)と、ライアの体から橙色の発光体でジンラが現れ、ライアに軽く礼をした。


ライア 「ジンラ、はいよろしくです」とライアも、礼をした。


 ふと思う、ジンラ、エンラ、シーラは自分のどこにいて、なぜ話したり、具現化して姿を見せたり出来るんだろう。


 (ん、ジンラは姿を見れたけど、シーラとエンラはどうなんだろう?具現化出来るかな?)


ジンラ (ライアさん、シーラ、エンラも、具現化出来ますよ)


ライア 「ジンラ、そうなの?ねっ、シーラ、エンラも、姿を見せてよ」と、わくわくなライア。


シーラ (何様なの、コイツには絶対見せない)


エンラ (もう、ライアは俺の姿見てるぞ)


ライア 「シーラは、いつもながら厳しいなぁ、でもエンラの姿を見ている?うーん?」ライアは、山に向けて考えながら進んで行く。


ジンラ (我々と、話せるのは、ライア様が器の証拠。ですから、話を出来たから、ライア様が精霊の器に選ばれたんだと思います)


ライア 「話せたから?うーん、たまに精霊さんと話できてたのは、人は話せるものだと思って、気にしてなかったけど」


シーラ (なんか、疲れる)


エンラ (大物?)


ジンラ (天然です)一息ついて。

 

 考えながら、進んでいるライア、目の前に石で作った柱が右左に立っている。


ジンラ (さぁ目の前の柱の先が魔物が出てくる山道です、ここ何日か現れています、ドンクはこの先には行った事がありませんが、ダーク的な力を感じ取っていました)


シーラ (ほんとだ)


エンラ (俺に近い力)


ジンラ (はい、我々の力に近い魔物がいるみたいです)


ライア 「えっ、皆に近い力?じゃあ、次の精霊さんが要るって事?」


シーラ (違うわよ、この感じは・・・)


ジンラ (シーラも、分かりましたか?)


エンラ (うん、おれも感じた)


シーラ (闇の力幻朧、どうして)


ジンラ (やはり、もう何年も会ってませんでしたね)


ライア 「えっ、幻六?」


シーラ (殴られたいの?幻朧と言って、闇の繋ぎ手よ)


ライア 「うーん、繋ぎ手?」


ジンラ (話は、後にしてまずここを進みましょうライア様)


ライア 「はい、まだまだ気持ちがうやむやだけど、先に進むね、シーラ、エンラ、ジンラよろしくです」


ジンラ (了解しました、でも今は私はまだ力を御貸し出来ないようです、気の鍛練頑張ってくださいねライア様)


ライア 「そうだった、分かりました」顔を両手で叩いたライア。


ライア 「気を取り直して、行きます!シーラ、よろしくです」走り出す、瞬間気水から、シーラが流れて気が漲る。


 ジンラが、橙色の具現化でライアの横に現れる。


ジンラ (一応、何も出来ない分、サポートさせて頂きます)


 ライア、前を向き軽くうなずきながら、走るのを止めて周りを見渡す。


ジンラ (分かりましたか、もう囲まれているようです、数が多い分幻朧ではないようですが)


柱から先の道は、3m幅ぐらいある山道。周りには木が何本もあり、高さがある分空からの光は余り当たらない。


ライア 「ジンラ、数としてどのくらいかな?」


ジンラ (13は、いるかと。ライア様ご安心を、私はライア様の少しの気があれば、具現化してご一緒に闘うことが出来ますので)


ライア 「ありがとうジンラ、まずやれるところまでやってみるよ!」


 ライアは、気をあげる。

シーラ (来るわよ、右左と)


エンラ (下!)


ライア 「さんきゅーです、シーラ、エンラ!」


 ライアは、少し前へダッシュして、出方を見る。すると、右左から、闇の気配と共にライアに飛び掛かって来る。

 とっさに、襲いかかって来る魔物に、気弾を右左手の平から放ち、直撃させる。

すると、魔物は消え去り手応えがない。


ライア 「何か、おかしい」


ジンラ (あれは、幻朧の幻影みたいですね)


ライア 「幻影?だから手応えがなかったんだ、ありがとジンラ」


ジンラ (いいえ、ライア様次は下から来ますよ)


ライア 「そうだった、エンラ!」ライアは、軽く後ろに飛ぶ。


エンラ (タイミング、合わせろ)


ライア 「了解」


 土の中から、魔物が勢いよくライアめがけ、突進してきた。

 土ボコりが舞うなか、ライアは集中を切らさない。


ライア 「ここだ、炎気!」外気を一瞬に右手の平に集中させ、30cmぐらい、近くまで来た魔物に火炎を右手の平から放ち、見事魔物にヒットさせる。

 魔物は、消え去る。


エンラ (うん、その調子その調子、良かった良かった)


シーラ (ジンラ、幻朧の容姿は、あんな姿だったかしら)


ジンラ (いいえ、幻朧の具現化も見たことありますが、全然違います)


エンラ (だけど、幻朧の力)


ジンラ (今は、考えるのはやめましょう、次は10来ます)


ライア 「了解」ライアは、気の調整で今より気をあげる。


シーラ (コイツ、ふんっ行くわよ!)


ライア 「了解!シーラ!」返事してから、魔物がいる方向に走り出す。


 数十メートル走り、すぐ近くに魔物がいる、ライアはそのまま加速して魔物に奇襲をかける。


ライア 「さっきの魔物が幻影」話ながら、前方に気弾5発放ち、魔物一体一体に命中、5体が消える。


ライア 「今回も幻影なら」そのまま、前進し魔物2体の間に入り左右の頸打を、食らわすと、魔物2体消えた。


ライア 「本体は別なところにいるって事」残り3体は、奇襲に気付き頭、胸、足と狙いを定め襲って来る。


ライア 「エンラ、行くよっ」


エンラ (あい)ライアは、右手を後ろに引き、五本指を合わせ外気を集めながら、向かって来る魔物3体に技を繰り出す。


ライア 「炎刀貫通!」そのまま下から、円を描くように回し、上に振り抜く時に炎の刃が轟く。


 魔物2体は、空中からライアの頭、喉を狙っていて炎刀はかわせない。

 残り1体も、スピードが速くて炎刀をかわせずヒットした。


ジンラ (お見事です、ライア様)魔物を一瞬に倒す。


 ライアは、一呼吸して。


ライア 「よしっ」


シーラ (何が、よしっよっ!肝心な幻朧は、居なくなったじゃない)


ライア 「えっ、そうなの?」


ジンラ (そうみたいです、この暗い霧も幻朧が作り出したみたいで、幻朧と共に消えています)


シーラ (なんなのよ!)


エンラ (アイツ、いけずだったか?)


ジンラ (エンラ、いいえ違います。幻朧は、博識で常に冷静な方です)


シーラ (もう、先に行くわよっ。上にいるムーム様に聞いてみましょっ)


ジンラ (そうですね、ムーム様なら何か知っているかも知れませんね)


エンラ (ムーム、早く会いたい)


ライア 「ムーム??もう、何がなんだか解りませーん」


 ライアを尻目に、シーラは早く進む事を強要し、ライアに話す。

シーラ (コイツほら、さっさとホウレイ様から頂いた金種を食べなさい、食べたら速攻で宮殿に向かうのよ、分かった?)


ライア 「了解、シーラ」


 ライアは、しぶしぶゴツゴツした金種を口に入れガリガリと食べる。

 すると、みるみる体力が回復し気力も戻った。


ライア 「よっしゃー、行くぞー!」と、気を上げて走ろうとした時、ジンラが中から具現化して出てきた。


ジンラ (ライア様、今後は気水を常に発動しながら行動してみてくださいね、気の要領を上げて頂かないと私目はお役に立てません)


ライア 「ジンラ、ご苦労おかけします」と深々とジンラに礼をした。


ライア 「では、行きますかぁー」気水を発動しシーラを身体全体に漲らせる。


シーラ (一気に、宮殿まで行くのよ!)


エンラ (急げ)


ライア 「あいあいさぁー」


 ライアは、体勢を低くして走り出す。

 身体の面積を少しでも無くし、風の抵抗を余り受けない走りに変えた。


 先程の霧は無く、山頂までの道程がクッキリ見える。

 ライアは、常に気水の発動を身体に覚え込ませ、戦闘以外の行動時にも気水している状態を、作ろうと考える。


ジンラ (ライア様、いずれは私やシーラ、エンラとも無意識で扱えるようになるのが、理想です。更なる上に行く話の過程ではありますが)


ライア 「えっ、これより強くなれるって事?」


シーラ (コイツもう、今でも強いと勘違いしてる、何様なの?スイキやホウレイ様やドンク様に、手合わせで勝ったからって調子に乗るなっ!)


エンラ (ホウレイ、ドンクはあれでまだ力をほんの少しの力で、相手してくれただけ)


ジンラ (ライア様、まだまだ先は長いですよ)


ライア 「あい、了解しました」とまだまだ気分を唸りながら先へ進むライアだった。


 順調に山道、坂で頂上まで来た。

 ライアは、周りを見渡す。


シーラ (もう少し中央に進んで)ライアは、上りきった道をそのまま前に進む。


 すると、透明な壁をすり抜けると、螺旋状の階段が現れた。


ライア 「うわぁ」


エンラ (おわぁ)


ジンラ (この階段を登りますと、ムーム様がおられます)


ライア 「ムー、ムーム様はどんな方なんです?」


ジンラ (えーと、気さくな方ですよ)


エンラ (ムーム、キレイ)


ライア 「綺麗?」


シーラ (ホウレイ様の、お姉様で明るい方、ほらさっさと登りなさいよ)


 ライアは、ホウレイさんの姉妹なんだと、思っていると。

シーラ (あとは、今までの精霊様の中で一番苦戦するから覚悟しなさい)といつもながらの、シーラの一言。


 螺旋階段は、幅が広く一段一段の間が広い。

 一段横幅2m、縦幅も2m一段と一段の高さは20cm辺り。銀鉱で出来ており、ある程度の衝撃には耐えられる造りになっている。装飾も、施されており訪れる者にとっては宮殿までの、道程は楽しみながら進む事が出来る。

 だから、この螺旋階段は水の試練の時よりかなり大きくて、高い。


ライア 「スイキさんの所にあった螺旋階段より、かなり立派でだね」


シーラ (ふんっ、早く進みなさいよ)


ジンラ (この螺旋階段は、階段を使用する度高さが変わるらしいです、だから今回はもしかしますと短いスパンで、宮殿に着けるかも知れません)


 装飾は素晴らしいからゆっくり進みたいと思うライアだったが、シーラが睨んでるのが分かるので、気を上げて螺旋階段を登る。

 

 気水を発動しながらの行動は、体力の消耗が激しい。

 螺旋階段を1000段辺りに差し掛かるぐらいには、更に宮殿に向けての直接な階段が現れた。

 横幅2m、縦幅40cmぐらいの階段。


ライア 「マジですか?」


エンラ (マジだっ、早く進め)


ライア 「エンラ、厳しいなぁ」


エンラ (ムームの所に、美味しい食べ物あるぞ)


ライア 「えっ、マジですかー、よーし気が続く限り登るぞー」


ジンラ (エンラ、あんまり期待させない方が)


エンラ (かなり美味しいぞー)


ライア 「うぉー」


 ライアは、エンラの言葉に心が響き一気に先に進もうとする。

シーラ (エンラの言う通り料理はあるわよ、だから早く行きなさい)


ライア 「うわぁー」シーラを漲らせ、階段を二段三段と飛び越えながら進む。


ジンラ (ライア様、なかなか気の使い方が先程より一つ一つの気脈の太さが安定し、身体全体に気がムラがなく行き届いています)


シーラ (コイツは、集中力があるのに調子乗るのよね、まだまだ石っころなのに)


エンラ (石ころ石ころ)


ライア 「うわぁー、ジンラー」


ジンラ (ライア様、よしよし大丈夫ですよ、私はまだ役に立てませんが、心身的にお役にたてると思います)


エンラ (トドメ刺されたな)


ライア 「ぐっ、ぐはぁー」と、嗚咽をしながら、更に上に登る。

 直線の階段を何段階か跳ばしながら登りきり、宮殿を見渡してみる。

 宮殿は、天井がありで、宮殿の作りは柱で一柱の高さが5m、幅が1m、縦線に装飾が施されている、等間隔に正面から奥にかけ並んでいる。


 入ろうとすると、奥から風が吹いて来る。

 奥に進もうとすると、風が強くなって来る。


ライア 「風、強くなって来るけど」


シーラ (そう、ならその風に負けないように進むのよ)


エンラ (進め進め)


ジンラ (シーラ、エンラ。ライア様、この風は、ムーム様の結界です、この宮殿の何処は風が吹いていない所がある筈です)


ライア 「ジンラ、ありがとうー、シーラ、エンラはいけず」


 力を抜いて、風の吹く力で外に戻る。

 ライアは、一つ一つの柱との間に、ダッシュしていく。

 宮殿は、縦長で左側から反対側、してそのまま右側と調べて、また宮殿の正面に戻ってきた。


ライア 「えーと、ジンラ一周回って来ましたが、すべて通れませんでした」


ジンラ (おかしいですね、何かあったのでしょうか?)


エンラ (だから、風を突破しろ)


シーラ (もしかして、幻朧がここに来て先に入ってしまってた場合、緊急事態で結界が強化されたんじゃない?)


ジンラ (無くはないですね、じゃあ今はここを通るのに何も方法がないので、ライア様風に逆らって突破を試みてください)


ライア 「あいあいさぁー」


気水は常に発動の中で、シーラを漲らせる。


ライア 「いくぞ」と両足に力をいれてなるべく風の抵抗を受けないように低くして走り出した。


 1m過ぎた頃から、勢いよく風が吹いて進みを阻む。


ライア 「ウオオー」


シーラ (ちゃんと、踏ん張りなさい)


エンラ (ドスンドスン)


ジンラ (ライア様、頑張ってください)


 みんなの、掛け声や応援をよそに、風の強さが渦を巻き出して身体が跳ね返される。


ライア 「うああー」


シーラ (何やってるのよ)


エンラ (よわたれ)


ジンラ (ドンマイですライア様、やはりここは私がお力を御貸し致します)


ライア 「えっ、でもまだ気水の応用は出来てないよジンラ」


ジンラ (よくよく考えますと、ドンクとライア様は根本的に質が違うので、私が合わせれば良いだけの事でした。本来の力では無いですが、ライア様の実力分はお力になれます)


ライア 「そうなんだ、ありがとうございますジンラ、よろしくです」


シーラ (ほんとにコイツ、分からなかったのが不思議だわ)


エンラ (だわだわだわさ)


ジンラ (では、改めて私の能力をお復習致しましょう)


ライア 「お願いします!」


 ジンラがライアの身体から具現化して出てきて話し出す。


ジンラ (私の能力は、あらゆる場所でも軽功と速さです、ドンクは速さの段階を一速、ニ速と言ってましたが、軽功の能力次第で速さの調節出来ます。)


シーラ (てか、コイツ軽功出来るの?)


エンラ (そいえば、見てない)


ジンラ (そうですね、ここまでの道程で軽功を使わず、気水とシーラだけで進んできました、ライア様軽功使えますか?)


ライア 「使えませんっ!えっへん!」


エンラ (俺も、おっへん!)


シーラ (コイツ、なんなのよ使えないから、開き直ってるつもり?)


ジンラ (やはりでしたか、でもここまでの動きや気の使い方は、ほぼ出来ておられますので、後は意識する事です)


ライア 「意識?」


ジンラ (はい、意識です。シーラと繋がっているイメージを、気の力で身体を浮かすイメージに変えてみてください、それが私との意識の繋がりになり、軽功も扱えます)


ライア 「シーラとの繋がり、気水を発動しシーラを感じる」


 何秒か経ってから、ライアが話す。


ライア 「この感じなのかな、しかもエンラも感じる」


シーラ (なんか、言い方がエロね)


エンラ (エローエロー)


ジンラ (はい、それがライア様と私たちの意思で、意識になります。シーラやエンラとは、気の流れが出来ていた分自然にに繋がれていたと思いますが、軽功の修練がなされていない分私との意識が上手くいかないのです)


ライア 「ある程度の修練をやっていたから、気の巡りの延長がシーラ、気の発動の延長がエンラ、繋がりが滞りなく出きた、だけど気の扱い方の延長がジンラって事で、修練不足で繋がりが出来ない」


 考えるライアをよそに、ジンラは話を切り出す。


ジンラ (基本を教えます、時間をかけずライア様は会得出来ます、よろしいですか?)


ライア 「あ、はいよろしくお願いします」


ジンラ (では、常に気水をされている中で、気の集中を両脚全体に意識を向けます)


ライア 「気水のまま、両脚全体に意識を向ける」気水は、先程から常に保っており、ライアは脚全体に気を集中させた。


ジンラ (はい、ではそのままで、ここの宮殿を走って見てください、アドバイスは経過を見てお話致します)


ライア 「了解です」


 ライアは、気水と両脚に意識を向けて走り出す。

 宮殿は、横幅20m、縦の長さ100m、高さ頂点6m。


 走りはじめてから、回りには意識がない分どのくらいの速さで走っているのか、ライア自身わかっていない。


ジンラ (ライアさん、気づいていますか、もう知らない内に軽功出来ていますよ)


ライア 「えっ」と、始めて目の前の景色が見える。


 走る歩幅が、長くたまに空中を走っていた。


ライア 「うわぁー、えっこれが軽功?」


ジンラ (はい、やはり呑み込み速いより、やったらやれた、なかなか天才肌なのかも知れませんね)


シーラ (ふんっ、コイツ粋がるからジンラあまり誉めないで)


エンラ (そうだ、そうだ)


ジンラ (ですが、現実に素晴らしい才能ですよねシーラ)


シーラ (ふんっ)


ライア 「うわぁー」と叫んだライア、そのまま両脚で地面を蹴りだし、空中に飛んだ、そこからライアは今の感覚を意識して空を走ってみせた。


ジンラ (あははは、なかなか)


エンラ (ライア、お前すごい)


シーラ (なんなのよコイツ)


ライア 「ありがとうみんな、こんな自身にここまでの動きが出来るなんて思わなかった」


 宮殿の高さを越して、軽功を使い空を走ったライア、宮殿の正面から奥にかけ走ってしまっていた。

 途中に、宮殿の中央辺りに穴らしき所を見つけた。


ジンラ (真ん中辺りに、入れそうな所がありましたね)


エンラ (ん、あったか?)


シーラ (ムーム様は、宮殿の周りだけに結界を作って、宮殿の上の方は結界軽く張っていたみたいね)


ジンラ (おそらく、宮殿の上から来る者はそうそういません、私達意外は、、)


エンラ (・・・ん?)


シーラ (もしかして)


ジンラ (当たりですシーラ、やはりムーム様に何かあって、私達が来ること分かっていた上で、宮殿のあの場所だけを結界を外した)


ライア 「じゃあ、早く行ってみようムームさんが危ない!」


シーラ (何か、嫌な予感)


エンラ (予感)


ジンラ (そうですね、とりあえず行きましょう)


シーラ (行かなくても良いんじゃない)


 ライアは、シーラの言葉を聞かず再び軽功で宮殿の上へ飛び出す。

宮殿の中央を見て、穴らしき所を見つけた。


ライア 「あれだね」と見定めて軽功で向かう。


エンラ (用心しろ)


 ライアここぞとばかり穴に向かい降りていく、風の結界を通りすぎて、宮殿の中に入ったライア目の前の光景に釘付けになる。


シーラ (やっぱり、思った通り)


ジンラ (そうでしたね、でもこれはやり過ぎでは)


エンラ (ムーム怖い)


ライア 「えっ、えーと何がなんなの?あの何かに縛られているのがムーム様じゃないの?」


エンラ (違う)


シーラ (あれは、幻朧)


ジンラ (まず、事の真相をお聞き致しましょう。ムーム様何処におられますか?)


??? 「我を呼ぶ輩は、誰だ」


 魔物の後ろから、誰かが現れる。


 エメラルド色をした、光るローブを来た女性、髪が長く肌は色白い、何処と無く誰に似ている。


 ジンラは、具現化してその者に挨拶をする。


ジンラ (ムーム様、ご無沙汰しております、ドンクのジンラでございます)


ムーム 「ドンク?誰じゃ、ジンラ知らぬわ、所で御主は誰だっ」と、ライアに向かい気声をあげる。


 ムームの、気がライアの身体全部に行き渡る、だが微動だにせずムームを睨む。


ムーム 「ほう、貴殿なかなかよの、選ばれし者の風格か、かっかっかっ」と間高く笑う。


 ライアは、呆気にとられるが挨拶をしてみる。

ライア 「えーと、ライアですよろしくお願いします」


ムーム 「あい、わかった、ジンラすまぬな知らないふりをしてしまい、シーラ、エンラも久方ぶりじゃのー」


ジンラ (いいえ、その美貌には敵いません)


エンラ (ムーム、綺麗)


シーラ (おひさしゅう、ムーム様)


ムーム 「苦しゅうない、所でこやつは幻朧かの?いきなり、我の結界を抜けて襲い掛かってきおった、直ぐ取り押さえたがの。」幻朧を見ながら、左右と歩きながら話す。


??? (待ってよ、ムー姉私はどうなるの?)


ムーム 「おお、フウラ御免よ、挨拶をし」


フウラ (私は、フウラ。風の精霊ムー姉に居候しています、よろしくお願い致します)


シーラ (フウラ、お久しぶり!)


フウラ (シーたん、お久だね!)


エンラ (フウラ、元気そう)


フウラ (おっ、えっ?エンラ?元気だね)


エンラ (あい、元気だぞ)


ジンラ (やはり、フウラもエンラのこの感じには、違和感あったみたいですね、お久しぶりですフウラ)


フウラ (ジンちゃん!相変わらず、草食ね)


ライア 「ジンちゃん!あははは」


シーラ (ジンラ、いじられてるぞ)


 何やら、幻朧に違和感があるムーム。

幻朧 「グルルルゥ」


ムーム 「なにやら、話が出来ないと言うより、幻朧ではないみたいじゃ」


ジンラ (何があったのでしょうか?幻朧は、この星の裏側を知る者であり、魔族との接触が一番ある方)


ムーム 「とりあえず、一度眠ってもらおうぞな、精霊の器が来訪されたのなら、試練をやらねばならぬ」ムームは、服の袖から何やら粉を撒いた。


ライア 「良い匂い」


ムーム 「眠り粉じゃ、近寄るな」


ライア 「あっ、はい」


 幻朧の身体や頭に、まんべんなく眠り粉をかけると、幻朧の意識がなくなり身体に緊張が解けて、眠ってしまった。


ジンラ (お見事でございます、ムーム様)


ムーム 「では、邪魔されずに試練を行えよう」


フウラ (じゃあ、ライアよろしくねっ)


ライア 「はい、よろしくです」と礼をする。


ムーム 「試練の前に、フウラよ自分の事を話しておやり」


フウラ (ムー姉了解、じゃあ私の能力を教えるね)とフウラと思われる姿をした人がムームから、現れた。


ライア 「フウラも、具現化出来るんだね」


フウラ (ん?みんな出来るよ!変な人だね、シーちゃん)


シーラ (ふん)


ライア 「シーラの具現化、まだ見たことないんだ」


フウラ (そうなの、シーちゃんよっぽどライちゃんの中は、居心地良いんだね)


シーラ (フウラ怒るよ、さっさと説明しなさいよ)


フウラ (シーちゃん怒った怒った)


エンラ (怒った怒った)


シーラ (エンラー!)


エンラ (ゴメン)その、いつもながら自分の中と外での会話には違和感があるライアだが、エンラの気持ちは痛い程解るライアだった。


ムーム 「おい、フウラや」


フウラ (あっ、私の能力は壁です)


ライア 「壁?」


フウラ (いわゆる、バリアうーん、とりあえずバリアにしとこ、そのバリアを周りに作りあらゆる攻撃を弾いたり、威力を軽減させる事が出来る能力)


ライア 「おお!」


ムーム 「聞くより慣れろと言う、実践で体感してみよ、我に全力で攻撃してみよ、シーラやエンラ、ジンラを使ってな」


ライア 「えっ、全力ですか?」


シーラ (コイツ聞いて無かったの!手加減なしで、思いっきりと言うことよ)


ジンラ (はい、ライアさん逆に手加減すると身体が動けなくなりますので、お気をつけください)


ライア 「シーラ、ジンラありがと、では、ムーム様手解きを一つお願い致します!」


 ライアは、気水を発動の中シーラ、エンラと繋がり、ジンラとの繋がりも行い、右の拳に一点気を集中させた。


ムーム 「こやつ、なかなかやりおる」


ライア 「では、行きます!」


 ムームとの距離約5m。

 

 ライアが、走り出す。


ムーム 「フウラよ」と言ったとたん、風が吹く。


 ライアは、集中を切らさずムームまで後1m付近辺りで、ライアは風を察知した。


ライア 「この先は無理っぽい、なら」と、一気にジンラの軽功を左足の接地と共に着地しその力で、そこから一歩右足で踏み込みと同時に、右正拳を放った。


ライア 「いけー」と同時に、激しい風の壁がライアの正拳を押し返す。


 ライアは、負けじと押し返す。


ライア 「おーりゃー!」


ムーム 「うむ、この程度なら、試練を行うまでもないぞよ」


フウラ (そだね、壁突き抜けないね)


ムーム 「では、一度終わらせよう」すると、ムームは右腕を頭より高く上げて、一気に下に振り下ろす。

 

 風圧がかかり、風の壁とライアを吹き飛ばした。


ムーム 「壁を抜けなんだ」


フウラ (私のバリア強すぎっ、きゃははは)


シーラ (コイツ、まだ全力でやってない)


エンラ (今は、そう感じる)


ジンラ (やはり、皆さん気づいていましたか、ライア様の精神の奥底にあるなんならかの力が眠っていますね)


ムーム 「だが、それは今は関係ない、器よどうするまだ挑戦するか?」


ライア 「はい、もちろんです!」と、同時にお腹からぐうぅと音がなった。


フウラ (あははは、お腹鳴ったねー)


ライア 「あの、力が入りません」


ムーム 「だからなんじゃ」


フウラ (はっはーん、シーちゃんエンラからムー姉の御料理の事聞いてたなぁー)


シーラ (うっ)


エンラ (ムームの料理、美味しい)


ムーム 「エンラよ、何を言っておる我が作った料理は、全部美味じゃぞー」


 ムームは、ライアの体力の衰えを感じ、話し始める。


ムーム 「あいわかった、器の体力回復する時間何か作ってしんぜよう」


シーラ (ムーム様、ありがとうございます)


エンラ (ムーム、美味美味)


ジンラ (ムーム様、ありがとうございますライア様の容態まで、接して頂きまして)


ライア 「ムームさん、ありがとうです、うーもうダメ」と、ライアはその場に倒れる。


 ライアが倒れた近くに、ムームは何やら手を叩くと、風のエレメント二人が何かを運んで来た。


エンラ (おっ、フウサとライサ)


フウサ 「こんちはー」


ライサ 「エンラどの久しゅう」


 ライアは横倒れた体勢で、降りてきた二人を見る。

 少し言葉の違和感があったが姿形を視る限り、二人の容姿に変わりはない、身長は175cmぐらいで体感は鍛え上げられた肉体、こちらで言うエリート兵士的な感じ、強いて区別するならば、髪の毛が短髪なのがフウサで色が濃い緑、ライサは長髪でエメラルド色、うん?エンラを見えてる?!


ムーム 「そこへ置いといておくれ」


フウラ 「あいさ」


ライサ 「承知しました」と、二人が持ってきたものは石で出来た机に、鍋や調理道具が揃ってある背負い鞄と、何やら野菜や魚等、調理の具材が入って要る背負いカゴを、同時に置く。


 置くと同時に、調理の準備をし始める。

ムーム 「フウサ、ライサや準備が終わり次第、器を治療場へ連れてって送れ」


フウサ 「はいはい、ムーム様今日はエレメント使い激しいなぁ」と一言。


ライサ 「フウサ止さないか、ムーム様分かりましたもう準備は出来ましたので、こちらの器様を治療場へお連れ致します」


ムーム 「よろしく頼むぞよ」


ライサ 「はい、では器殿行きますゆえ、御立ちになられよ」


ライア 「えっ」と少し、身体を休めた分身体が動く。


フウサ 「ほんとに器様なんですか?」


シーラ (一応)


フウサ (シーちゃん、一応とか良いね)


ライア 「!」あれ、シーラ、フウラの事も見えてるみたいだ。


 お腹が空いて、倒れていたライアすぐその場に立つ。


ライア 「うわぁ」と立ちくらみ。


ライサ 「大丈夫ですか器殿」


ライア 「は、はい何とか」


フウサ 「こりゃこりゃ、では行きますよ器さん」


 ライアは、うなずきライサ、フウサに付いていくライア。


ライサ 「大体ムーム様の調理時間は、一時間に終わります」


フウサ 「それまで、治療場で気の改革をして頂くっす」


ライア 「気の改革?ですか?」


フウサ 「一言で言うと、力を付けて貰うって事っすよっ」


ライサ 「器殿今のままでは、フウラの壁は破れません」


ライア 「はい、あの一撃をあんな簡単に破られました」


ライサ 「なので、器殿に扱える気の満ちたりを覚えて頂きます」

 ライアは、考えながら歩いていると。


フウサ 「着いたっす、ようこそ治療場へ」


ライア 「て、全然近い!すぐそこ」


ムーム 「では、始めるぞよ」言った矢先に、包丁を持ち高速で野菜、魚、肉などを切り刻んで行くムーム。


ライサ 「では、こちらも始めましょう、フウサ」


フウサ 「あいあい」


 二人は、ライアの左右に立ち一緒に技をかける。


ライア 「うっ」ライアは、気の渦に飲まれ暫くして気の球体の中に入っている。


ライサ 「ライア様そのまま聞いて答えてください、気水やシーラとの繋がりで身体の気の満ちたりは良い感じです、ですが先ほどの一点集中時、気はどこにありましたか?」


ライア 「右こぶしです、がはっ」


フウサ 「ですよね、だから全然力が無いって事っす」


ライサ 「せっかくの気水とシーラの満ちたりがそこで、切れてしまうんです」


ライサ 「気水とシーラと気の満ちたりは、必須です」


フウサ 「言ってしまえば、一つの攻撃、次の攻撃で、攻撃する度気水とシーラの満ちたりが途切れる、無駄に気の消耗が出来てるって事っす、分かりますか?」


ライア 「常に、気水を使うじゃなく、身体の一部にするって事ですか」


ライサ 「その理も、あります」


フウサ 「攻撃する度、無くすのではなく保つそこっすよ」


ライア 「がぁー」


ライサ 「フウサ、そろそろ放しますよ」


フウサ 「あいさ」


 ライサとフウサ、球体になった気を勢い良く回し始めた、球体の中にいるライアは、回らず金縛りにあっている。


ライア 「くっ、てかシーラ、エンラ、ジンラは大丈夫なの?さっきから、話して来てないけど」


ライサ 「おやおや、基礎のお話の中に皆さんのお言葉は無用、今は眠って頂いております」


フウサ 「みんなの力を使う前に、器さんの修練不足を今から行うっす」


 ライサ、フウサ二人で気の球体の前に立つ。


ライサ 「では、この球体を超加速で動かします、重力がかかり身体には不可がかかります、普段の動きが1倍なら、今回の重力はその3倍、なので体重や普段の動きに3倍になります」


フウサ 「今から約50分、1分回す度に休憩所1分、合計25回、回しまっす」


ライア 「マジですか、この状態でも息苦しいんですが」


ライサ 「これは、器殿の基礎気の訓練と体力を付けて頂く事、つまり初心に戻りこの球体を攻略してみてください」


フウサ 「動けるなら、何をやっても良いっすが、きちんと球体の中で動いてくださいっす」


ライサ 「そこから、ムーム様が見える筈です、ムーム様が最終段階に入った段階で時間切れです、ムーム様の最終段階の時必ず一人掛け声をします」それを聞いたムーム。


ムーム 「ライサ、殺!」ムームが、ライサに睨みを効かす。


ライサ 「ムーム様、口が滑りました、では」と何もなかったようにライサは話し続ける。


ライサ 「ムーム様の美声、つまり気声が始まります、叫び終わったら時間切れです」


フウサ 「じゃあ、始めるっす」


 二人は、少し球体から離れて向かい合い、球体より少し高い青色の壁を作った。


 はっ、と掛け声と同時に球体が動き、壁の中をぐるぐると回り始める。

 


ライア 「うわぁー、身体が重いっ」


フウサ 「徐々に、回転上げまっすよー、これで値を上げちゃ後先ありませんよっ」


ライサ 「ライア様、一つ助言を、今は身体全体に重力がかかり縛られている状態だと思います、その状態をまず打破してください、今ある力を全力で使い、歩いて見てください」


ライア 「くっ」なんだ、重くて力も出せない、ライサさんの意味はまた違う意味もあるのか。


ライア 「うがぁぁー」


 ライアには、ライアの体重プラス衣類の重さが加わり、約200kの重力がかかっている。


ライア (これは、厳しい!動けないし、意識がすぐ飛びそうだ。くっ、そ言えばライサさん、全力で歩るけって言ってたような、まず力を出せるかどうか、今はシーラやエンラ、ジンラは寝ているって事は、気水と身体の力と気のみ、考えるだけで、意識がヤバイ、一か八かいくぞっ)


ライア 「うおおー、いっくぞー」直後、気水を発動し力を全体に込める、気を流し血の流れを見る。

 

ライア 「おっ、足が動かせた!くっ」とすぐに、力に耐えられず力が消える。


ライア 「じゃあ、少し抑えてやってみよう」


 ライアは、先ほどの80%で力を出して見た。


ライア 「ぐがががー、だっ、駄目だ」と力が消える。


 重力がかかっている分、存在しているだけで体力を消耗してしまう。

ライア 「ぐわぁぁっ、くっまだまだ!」体勢が崩れるライアだが、持ち直す。


ライア 「消えても消えても全力で行ってやる!」


フウサ 「なかなか、良いっすね」


ライサ 「ライア様、徐々に繋げてください」


 ライアは、気力体力が続く限り全力で行くが、体力は次第に削られて行き、限界に近づいて行く。


 ライアは、限界に達する中身体が徐々に重力に馴染んで来ているのがわかった。


ライア 「これは」


フウサ 「ライアさん、体力ないんだから早くその感覚を覚えた方が良いっすよ」


ライサ 「後、5分」


 隣では、ムームが料理の終盤に差し掛かる。

ムーム 「これぞ、我の極み」すると、材料を放り投げたムームは両手を開き、光輝く。


ライサ 「もう、少しです」


ライア 「くおぉーー」


 ムーム、光輝くなか食器に料理を盛り終わっている。


フウサ&ライサ 「終了!」と同時にライアが入っていた気の球体が崩れて無くなった。


ライア 「あっ、はぁはぁはぁ、はぁ」


ムーム 「器殿をこちらへ、みんな起きてたもれ」


 フウサ、ライサは動けないライアの肩を片方ずつ、ムームが用意した料理のテーブルに、連れて行く。


ライア 「すみません」


フウサ 「まぁまぁっす」


ライサ 「はい、良く乗りきりましたね」


シーラ (ふぁー)


エンラ (ここどこだ)


ジンラ (これはこれは、寝てしまってましたか、しかもライア様がひどく疲れておられる)


エンラ (ムームの料理が出来てる!)


ジンラ (ですね)


ムーム 「すまんの皆の衆、器殿には基本的な鍛練が足りなすぎだったのじゃ、シーラ達がいる分、依存しているから常に力が流れる、それでは基本の能力は伸ばせない、元々の身体的な能力だけでシーラ、エンラ、ジンラを今まで繋がれていたのが不思議じゃったわ」


 ムームは、心底疲れているライアに近づき、そっと肩に触れた。

ライア 「えっ、ええー!」たちまち、ライアの気力が回復して行く。


 ムームは、ライアを見て微笑んだ。

ライア 「ムームさん、ありがとうございます」と椅子から横にそれてムームに深い礼をした。


ムーム 「うんうん、なんとなく分かったわ、スイキやホウレイがここに来させた理由が」ムームの顔が曇り出す、それを見たフウサ、ライサが話しかける。


フウサ 「やっぱり、ムーム様は頼られてんすね」


ライサ 「そうです、ムーム様に任せておけば間違いないと、お三方は思われ、すんなりとここへ通されたのでしょう」


 気力が回復した、ライアは目の前の大量な料理に意識が飛んでいる。

 それを見たムームは、あの三人は自分に丸投げしたのを来た時から感づいていて腹正しい感情が沸いたが、ライアやエンラの輝いている眼を見たら、やれやれと許せる1コマになる。


ムーム 「わかったわかった、急がず食べよ、器殿と皆の衆」


ライア 「やったー、ムーム様ありがとうございます」


エンラ (早く、食べろ食べろ)


シーラ (エンラ、止めなさいよ)


ジンラ (ここで、一つライア様に報告致します、一応我々は食事はとらなくて大丈夫ですが、ライア様が食した食べ物で我々も、味や食感が分かります)


ライア 「えっ、ぞーなの」とガツガツ料理を食べる。


シーラ (ゆっくり、食べなさいよ)


エンラ (うおー、ムームさすが美味だー!)


ライア 「オー、美味美味!」


ジンラ (あははは、ムーム様素晴らしいお料理御見逸れいたしました)とジンラは、具現化してムームに会釈した。


シーラ (ムーム様、大変美味しかったです)


エンラ (素晴美味しいー!)


ライア 「ウオオー」とガツガツと大量に作った料理が無くなっていく。


ムーム 「おやおやだね、ところで器殿はどこまで登り詰めたのじゃ?」


フウサ 「まぁ、そこそこ辺りですかね」


ライサ 「一番底からは脱出は、したと思います」


ムーム 「なら、試練をしてみようかの」


フウラ 「ムー姉、あれ起きそうだよ」


ムーム 「分かっておる、フウサ、ライサや起きたら足止め頼むぞよ」


フウサ 「えー、マジですか?」


ライサ 「マジだ、分かりましたムーム様、試練終わるまでは持ちこたえましょう」


ムーム 「よろしく頼むぞよ、ではっフウラや」


フウラ (は、はい!)


ムーム 「器殿達に試練をやると伝えてたもれ」


フウラ (任せて、ムー姉)と具現化したフウラは、ガツガツ食べているライアとエンラに、話しかける。


フウラ (器さん、試練やりますよー)


ライア 「ガツガツ、グワシグワシ」


フウラ (なんか、聞こえてない?ねぇ、ジンちゃん、シーちゃん言ってあげてよ)


ジンラ (フウラ、お手数お掛けします)


シーラ (なんなのコイツら、こらー試練やるぞっムーム様怒らせたら、分かってるよねエンラ?)


 エンラ、身震いしたのをライアが感じて、同じく身震いして、料理を食べるのを止めた。


シーラ (よしよし、良い子)


ムーム 「なかなか、見事よなーシーラや、あっはっはっ」


 ライアは、料理から離れてムームの所へ急ぐ。


ライア 「ムームさん、お料理御馳走様でした」と深々と礼をする。


ムーム 「あいあい、そう言って貰えただけで作った会があったというもの、器殿体調は大事ないか?」


ライア 「はい、ムーム様が作られたお料理には、気力や体力それとスタミナが回復する見たいでして、すっかり元気です」


ムーム 「じゃあ、フウラやるぞよ」


フウラ (はい、ムー姉)フウラは、すぐにムームの回りに風の壁を張った。


フウラ (こんな感じで良いムー姉?)


ムーム 「あい、では器殿来られよ」


ライア 「はいっ、行きます!みんなよろしくでーす」


 ライアは、重力の修行での力の使い方を実践して見る。

ライア 「あああっ、シーラよろしくです」と重力に負けない力を全体にかける、気水は発動済みでシーラを使う。


シーラ (ふん!)


ムーム 「おやおや、なかなかやるね。フウサ、ライサや」


ライサ 「いいえ、ムーム様」


フウサ 「いつもの感じっすよ」


ムーム 「では、行くぞ器殿」そう言ったとたん、ライアの頭上にムームが一瞬で移動した。


ライア 「えっ」


ムーム 「器殿、攻めないとは言ってなかったと思うがのー!」と風が軽く吹いてムームの右手に、エメラルド色の剣が現れた。


ライア 「くっ」急な展開に、ライアはムームが斬りかかる動作を見極め、地面を蹴り右に飛んだ。


 それを読んだムーム、斬り込みの勢いを利用して、自分を回転させ剣から、衝撃波をライアに放つ。


ライア 「マジですかっ、エンラ!」


エンラ 「あいよ!」ライアは、左手から炎を爆発させさらに右に避ける。


ムーム 「なかなか、基本が身に付いたみたいだの」


ライア 「フウサ、ライサのおかげです」


ムーム 「フウラや」と声かけしてら、剣からフウラの声が聞こえた。


フウラ 「はい、ムー姉」ライア驚く。


ムーム 「おや、器殿大丈夫か?」


ライア 「いや、びっくりしましたよーフウラが剣に変わるとは」


ジンラ (はい、私も初見です)


シーラ (私は、知ってたわ)


エンラ (俺知らない、お前達やはりいけず)


ムーム 「フウラ特化したもれ、次で終わらす」それを聞いたライア、全身にシーラを漲らせる。


ジンラ (ライア様、受けては駄目ですよ)と言った途端に、ムーム右手にフウラを持ち、横構えでフウラを頭上に移動した。

 ライアこの状態を考え行動に移す。

 ムーム一、フウラを一気に上から下に振り抜いた、大地が割れる!

ライアは、察知して横に飛びながら、裂け目を見る。

ムーム 「風龍閃!器殿いくぞよ!」


 裂けた割れ目から風の龍が現れた。

ライア 「マジですか?」


シーラ (えっフウラ?)


ジンラ (すごい)


エンラ (カッコイイー)

 そんな時に、気絶していた幻朧が起きる。


ライサ 「フウサ、囲め」


フウサ 「あいよっ」


幻朧 「があああー」と叫ぶと、首にかけていた首飾りが光だし、音が鳴り出した。


 すると、幻朧の目の前に剣を持つ何者かが現れた。


??? 「幻朧に何をした!」と瞬時にフウサに、上から下に剣で斬りかかる。


フウサ 「急だなぁ~」と斬られながら後ろに下がる。次の瞬間下から上に二重反応で、黒い衝撃波がフウサを襲う。


フウサ 「ありゃ、油断した」


ライサ 「ふんっ」としたから、右手拳から人差し指中指を二本出した状態で、ライサはフウサに下から風を送る。するとフウサの下から風が吹いて、衝撃波をかわす。


フウサ 「助かったぁ、おわっ!ライサ!」攻撃がフウサから、ライサ移る。

ライサ 「!」


 とっさに目の前に風の盾を作り出す。


??? 「遅い!」すると、黒い衝撃波がライサを襲う。

それを見ていた、ムームは風龍閃を謎の人にめがけて放った。


??? 「黒壁!」謎の人は、壁を作り出したが、ムームの風龍閃に崩れ去る。


シーラ (さすがムーム様!)


 崩れ去る壁の先に、幻朧が謎の男を見て正気を取り戻す。


幻朧 「がぁー、ありゃ、なんだガロウここにいたのか?」と何もなかったように、謎の男ガロウに話し掛ける。ガロウは、呆れた感じで話す。


ガロウ 「おい、幻朧お前また神実酒飲んだな?」


ジンラ (神実酒、、、そうだったのですね)


ムーム 「一旦試練やめじゃ、幻朧わらわを分かるか?」


幻朧 「うん?その声はムー嬢か!」としっぽフリフリしながら、声がした所に飛び掛かる。


ムーム 「風龍閃!」風の龍が幻朧を翔ばす。


幻朧 「ぐわぁー」


ライア 「あれが本来の幻朧?」


エンラ (かな?)


シーラ (少し雰囲気違う感じを受けるけど、神実酒の影響かもね)


ジンラ (神実酒は、飲んだ者に幸福を与えると言われていますが、、、)


幻朧 「相変わらずな強さだなぁムー嬢はぁー!ぐはっ」


ガロウ 「何か、迷惑かけてたのこっちみたいだ、幻朧謝れっ!てか、皆さんに斬りかかり申し訳ない」


フウサ 「ほんとっすよ、あの黒い衝撃波はエグいっす」


ガロウ 「ほんとごめん」


ムーム 「にして、主と幻朧との関わりを聴こうかの?」


幻朧 「はぁはぁ、まだ天使が飛んでら」みんな呆れた顔をしている。


ガロウ 「幻朧はほっておいて、話をします」ガロウは、ムームを見て話す。


ガロウ 「俺はガロウ、幻朧の器です」


ライア 「えっ、器って何人も要るんだ、へぇーそうなんだぁ」


シーラ (コイツ、何か勘違いしてるっぽいけど)


エンラ (何人もいない)


ジンラ (ライア様、この器には系統があります。我々水、火、土、風の器と、闇と光で一人ずつで計三名がこの世にいる器の数になります。一人の器が現れると、次々と他の器が出てくるのです)


ガロウ 「闇の器は、幻朧の力を身にまとい戦闘に特化した形態、この剣も幻朧からの力で、名は幻朧剣」


シーラ (そのまま?!)

エンラ (そのままかーいっ!)

ジンラ (まぁまぁ、やはり前の時と力の系統が違いますね。今まさにムーム様とフウラ、幻朧と同じ力を使っておられる)

フウラ (ほんとだー、真似されたねムー姉~)

ムーム 「じゃが、全然違うぞよフウラや。フウラ自身変化してるが、あちらは幻朧の体質で元がありそのまま力を与えている、その差はかなりあるぞよ」と幻朧しつこくムームに近寄る。

ライサ 「それはそれで、ガロウ殿今どちらにおられるのです?」見るからにガロウ本体がこちらに移動して、ここにいる感じには見えない。

ガロウ 「今は、暗黒国とこちらの国の境にある町にいます。ここサライタイには、幻朧剣の源、黒玉を取りに来たのに。幻朧が噂を聞いて、近くに神実酒が出来上がると聞いてから、幻朧が居なくなりました」

ムーム 「やれやれじゃあ、とりあえずガロウ殿幻朧は大丈夫のようじゃ、こちらは器のライアが試練中だったゆえ、貴殿も源を捜すのを再開されたもれ、幻朧は必ずそちらに行かせるので安心されよ」

幻朧 「おおっ、ガロウまた後でなぁ」浮かれすぎている幻朧を横目に、ガロウが呆れながら挨拶していた。

ガロウ 「なんだかなぁー、では皆さん失礼しました」と光りに包まれガロウが消えた。

 暫くしてライアが疑問に思う。

ライア 「でも、ここは精霊の大庭で入口は一つな筈、何故幻朧さんは入れたの?意識なかったのに」

幻朧 「だって俺も精霊だし、何時でもここには入れるし移動も出来る」

エンラ (意識ないのにかぁ?)

シーラ (自覚がないのにねぇ)

ジンラ (そこは、流石って事にしまして、早めに試練の再開よろしくお願い致しますムーム様)と具現化したジンラ、ムームにたいして深く礼をした。

ムーム 「フウラや、こちらに来たもれ」

フウラ (はぁ~いムー姉)風の剣から、人の形に変わりムームに近寄る。

ライサ 「幻朧殿、今しばらくお待ちください」

幻朧 「わかった、少し寝むる」

ムーム 「では、器殿今回は攻めない、改めて風の盾を見事破ってみせよ、では行くぞ!フウラ!」

フウラ (はいっ)すると風圧が強い風壁がムームの回りに渦巻いている。

ライア 「何か、気が乗らないなぁ色々ありすぎて」

ジンラ (そうですね、ですがライア様当初の目的お忘れになられてませんか?追われてる立場も)

ライア 「あっそうだったザウラに追われてて、その事を長老に話に行かないといけなかったんだったぁ。ようし、断然やる気が出て来たぞ。試練をクリアして早く知らせに行かないと。ジンラありがとです」ライアは、深呼吸して気を落ち着かせる。内にある気の渦を気水で一気に解放し、シーラとの繋がりで最大限の力を引き上げた。

シーラ (気合い入れなさい)身体全体に気合いを入れる。

エンラ (ぶち抜いてやれ)身体全体に炎を広げて。

ジンラ (では、一速入れましょう)踏み込みを強くして、一撃を繰り出す。

ライア 「いっけー!!」正面から踏み込んでの右の正拳突き、風壁に炎が合わさる。

ライア (爆っ)炎の爆発で風の勢いが弱まる。

ムーム 「ほっほ~やりおるわ」その瞬間を見逃さないライア、ジンラの軽功に一速を連動し一気にムームに近寄り触れた。

ムーム 「あい、試練は終わりじゃ。器殿良かったぞ」

フウラ (うん、私の壁を越えたのは評価します)

シーラ (まぁ、上出来だわ)

エンラ (えらいえらい)

ジンラ (はいっ、私の軽功も一速もなんなく使えてましたから、素晴らしいですライア様!)

ライア 「あはは、何か照れるなぁ~て」ライアその場に倒れる。

幻朧 「キャパオーバーしたんだな、あんな無茶を良く見逃してたな、ムー嬢」

ムーム 「器殿は、気質はあったが今までの器のレベルではなかった、一気にみんなを扱える身体にせねばならなかった、これからが本当の意味での試練になる」

ライサ 「起き上がれるかどうか、、」

フウサ 「まず、ここじゃあ回復出来ないっすよ」

ムーム 「すまぬが、私の宮殿の風呂場まで運んでたもれ」

ライサ 「分かりました」するとフウサが手をたたくと、木の板が現れ、その上にライアを乗せて、二人は先にあるムームの宮殿に向かう。

シーラ (コイツ大丈夫かな?)

ジンラ (今我々が、通常に居られる事が大丈夫な証拠です、まだ心配はありませんよ、シーラ)

シーラ (心配なんてしてない、起きて貰わないと困るだけよ)

エンラ (オレも困る)

フウラ (一番私が困るー、まだマスターに移動してないからね)

ジンラ (マスターとは、なかなか良い響きですね~私もそう呼ばせて貰いましょうか)

シーラ (マスター?コイツはコイツよ)

エンラ (コイツは、マスターだぞ)

ジンラ (いやいや、まずは我々もライア様の回復早められるように回解を行いましょう)

エンラ (おおっ、久し振りだ回解)

シーラ (仕方がない、やるわよ)

ジンラ (はい、ではシーラ、エンラ私の手を取り、エンラとシーラも手を繋いでください、行きますよっ回解っ)三人の中央から橙色、赤色、青色と変わりながら三人を囲む。その間に宮殿に着いたライサ達は直ぐに風呂場に移動して、ライアを湯に浸ける。

ムーム 「皆もやれる事はやってるようじゃ、これで回復出来るか五分五分と言ったところか」

幻朧 「俺は役にたちそうも無い、寝よ」と宮殿の前に移動し眠ってしまった。


 ライアが修業場に着いて、中での試練時間は3時間経つがそれは中だけの時間。実際は、外の時間にすると大体30分しか経っていない。精霊の結界は時を遅くさせる。


ザウラ 「見つかったかっ!」と地面に拳を打ち付けた。回りの地面が揺れる。

部下 「ザウラ様、そこの林の先に鉄の扉がある場所があります。もしかしたらそこに潜伏したのかもしれません」

ザウラ 「だとしたら、サッサと調べろ!」

部下 「直ぐに調べます!」その様子を見守る謎の人がいる事はザウラは気がついていたが、今は逃げた者を最優先に捕らえる事が先決と考える。

 ザウラは、報告があった鉄の扉の前に着いた。部下総出で一枚しかない鉄の扉をくまなく調べている。その様子を見たザウラは扉の前に立ち、大きく叫ぶ。

ザウラ 「結界か、面白い!」背中に持っていた大剣を左手で持ち鉄の扉めがけ振り下ろした。

大剣の風圧で、土埃が舞う。土埃が薄くなり、扉が見えたが傷は多少付いたがびくともしない。

ザウラ 「ほう、かなり強力な結界だが、これでどうだ!」大剣に闇の力が加わり、黒い炎が吹き出した。

 鉄の扉が黒い炎に斬られた所から、溶け出していく。

部下 「流石ザウラ様だっ」部下達がどよめいた。

ザウラ 「一気に潰す」大剣を顔の左側に構え、突きを繰り出した。徐々に、連続して突きを繰り出し鉄の扉を削っていく。


 その頃ムームの宮殿では、広いお風呂の中央に色違いの風呂場がある。そこに、気絶したままのライアが入れられ、ライサ、フウサが見守っている。


ムーム 「なにやら、結界を開けようしている輩がいるみたいじゃ、この感じは魔族の上位クラス、いやそれ以上か」

幻朧 「はわぁー、寝たー」

ムーム 「やはり、この気の持ち主がわかっているのかえ?」

幻朧 「ははは、この気の持ち主は、四天王ザウラ。会いたくないから逃げる」

ムーム 「そうは、いかん。ライアが幻朧少し相手してくれまいか?」

幻朧 「はぁ、ムー嬢の願いは聞かねばな、時間稼ぎだけだぞ!」

ムーム 「あい幻朧ありがとう、いつも世話かけるの」と言って幻朧の位置に魔法陣を展開させる。

幻朧 「行って来る」

ムーム 「一応主は、あちらと顔見知りな筈。だから気と気配と匂いを消しておく、後声も調整したからよろしく頼むぞよ。では、転移算」すると魔法陣が下から上に移動した時幻朧が消える。移動先は、扉の真上。幻朧は、直ぐに霧を発生させる。


ザウラ 「何か、霧が出てきた。おいっお前達こちらに近寄れ」と言った最中、部下達に霧がかかり見失った。それを確認した幻朧は叫ぶ。

幻朧 「この修業場を護る為、攻撃する」幻朧から、五体の色違いの大狼が現れた。

幻朧 「まずは、敵の分散完了後ザウラを狙う、行け!」合図と共に赤、青、黄、緑、紫色の大狼が別れて敵を撹乱させる。

 ザウラの部下達と魔物合わせて総勢30、霧の中四方八方に攻撃を仕掛けていく。赤狼は火、青狼は氷、黄狼は雷、緑狼は風、紫狼は音と各大狼事属性攻撃で翻弄する。


 ザウラ 「陽動か」ザウラの気が爆発した、持っていた大剣を身体の前に突きだし、回転し霧を晴らして行く。

 扉の近くだけ視界が良くなり、周りを見渡すザウラ。

ザウラ 「皆やられたか、只の偵察に来ただけで、この有り様か」大剣を横に構える。

ザウラ 「舐めるなよ、魔の四天王ザウラだ覚えておけ」と叫ぶ。ここにいると知しめる。

 各大狼が、一同にザウラのいる場所に集まった。

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