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ラグーン・エンド  作者: 天山なつ志
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始まり



   この地に今の時代が訪れたのが、数百年前。


 それまでは、草木があふれ、海は鮮やかに青く、空は晴れ渡る中雲が緩く游いでいる。この時代の人々は、活気があふれ幸せと思える日々を送っていた。


 この地の名前はサーリガン。


 シンラ(気の渦)に守られ日々風が吹き大地を護っていた。


 今の現代、荒れ果てた大地に変わってしまう。


 人々は、食べる物が少なく日常生活が出来ないくらい、シンラが感じれず、風が止んだ。


 やがて、人間は生き残る為に人と人との争いが始まり、戦争と言う大掛かりな、出来事が起こる。


 このサーリガンには、人間、魔族、神族、この三種族に分かれる。

 神族は、人間と関わり知識を与え発展させ、魔族の暴走を抑えつつ、シンラを創りこのサーリガンに与えていた。


 それも長くは続かず、神族のやり方に魔族の王が怒りサーリガンを二つに分けてしまった。

 神はどうにかサーリガンを元に戻そうと、魔族の王に会いに行ったのだが、魔の四天王と名乗る4人が現れ、魔水晶に神を閉じ込めてしまった。

 魔水晶は、如何なる者の力を封印する力を持ち、神の力をも封じてしまった。

 その直後から、神族の神が封印されてから神族が魔族からの攻撃を恐れ、姿を消した。

 その時このサーリガンを、魔族の王は古の魔力を使い大陸を二つに分けてしまった代償、絶大に力を使いすぎた魔族の王は、その時魔界の奥底に隠れ力を回復させようとする。


 神が封印され神族が居なくなり、サーリガンを包んでいたシンラが消えてしまう。

 その時を待っていた魔族が、力で人間を支配し、我が物顔でこの世の中を変えていったのだ。


 だが、人間の一部分の人達は諦めてはいなかった。


 自分達で魔族を退かせればいい、人はまだ負けてなんかいないと・・・。


 そして、人間達は古の力(法)を解いた。法とは、いわゆる魔法の事である。

 今日までは、法は必要ないと神様が思い、人間や魔族に封印を解く事が出来ない所へ封印していました。


 ところが今は神様がいない、神自身が法の封印を施していたなら、神が魔水晶に封印された時から、法は封印から解き放たれ魔法が復活していた事になる。


 そして、この物語が始まった、、、



 法が復活し、魔法が使えるようになった人間達は魔族との戦いを数多くこなし、人間が住む大地を護っていった。


 そして激戦の中、魔族の王がサーリガンの大陸を二つに分けていた、一つを取り返して人間が安全に暮らせる日々が訪れていた。


 そして、二十年後。


 魔族の王は力を回復の最中、サーリガンに新たな秘密がある事を知りサーリガンを元に戻そうと、計画を企てていた。


 そして、二つの大陸の右側、人間が住む大陸では何か異変が起きつつあった。


監視兵1 「なんか、ここ最近魔物が増えてきてないか?」


監視兵2 「そうか、逆に減ってきてると思うけど」

急に顔見知りの男が入って来た。


??? 「どちらでもないですよ、それより気を付けてください。すぐそこに魔物がいます、5~10体はいるかも知れませんよ」


監視兵1 「何!!ほんとか?」


監視兵2 「いつの間に!ライア、戦闘準備だ!」


ライア 「了解です、全力で戦わないと殺られますよ先輩方」


両監視兵 「了解だ、いくぞっ」


 戦闘開始!

 敵リザードガイ3体、こちら監視兵1.2とライア。

 先制攻撃、監視兵1.2のコンビネーション攻撃。

 リザードガイ1に、監視兵1はブロンズソードで斬りつける。

 監視兵2その横から気功弾を放つ。

 リザードガイ1は、防御出来ず攻撃がヒットし身体が崩れる。


ライア 「さすが、ナイスコンビネーションですっ!じゃあ、今度は俺もいくぞっ!」


 敵残りリザードガイ2.3、不意を付かれたが体勢を立て直しリザードガイ2は、ライアを襲う。

 ライアは、ブロンズソードでリザードガイ2の棍棒攻撃を防いだ。

 ライアは、リザードガイ2の力を借りて、左に身体を回転させリザードガイ2を斬りつける。

 リザードガイ2は、その場に倒れた。


 敵は残りリザードガイ3、3対1。

 リザードガイ3は、迷わずライアに突進して来る。

 左右に待ち構えていた監視兵1.2は、それぞれブロンズソードでリザードガイ3の左腕、右足と斬りつける。

 斬りつけられたリザードガイ3は、その場にうつ伏せに倒れた。


 ライアは、その隙を見逃さず。

 リザードガイ3をジャンプしてブロンズソードで止めを刺した。


監視兵1 「やったな」


監視兵2 「ああ、でもまだ油断出来ないぞっ!」


監視兵1 「あと、何体いるんだ」


監視兵2 「ざっと、7体」


 両監視兵は、周りを見渡し何かを見つけた。


監視兵2 「ヤバい、見る限りかなり強い戦闘力がありそうな奴がいるぞっ」


監視兵1 「あいつは!」

ライアは、目を凝らし背が高い敵を凝視する。すると、ライアは敵の正体がわかった。


ライア 「四天王の一人ザウラ!」

しばらく、身を隠しながら3人で話し合う。


ライア 「どうします、このまま隠れてても埒があきません。勝てる相手ではないです。確実に殺られますよ」


監視兵1 「・・・・ここで死ぬのは、ごめんだ!」監視兵1は、神妙な顔して話す。


監視兵1 「シールドを張るぞ、早く建物に入るんだ」


監視兵2 「鍵は持っているのか?」


監視兵1 「しっ、しまった!」

監視兵1.2があたふたしている所にライアが話を進める。

ライア 「カギならありますよ」


両監視兵 「えっ!!」

 ライアは、監視兵1にシールド錠を渡した。


ライア 「早く建物へ行ってください、自分が奴らを引き付けます。シールドを張ったら、通信光で長老様にこの事を伝えてください!もしかしたら、ここの第一監視棟の他に第二監視棟、第三監視棟と襲撃されているかも知れない事もお伝えお願いします。」


監視兵1 「よせ、お前一人じゃあ無理だ!」


ライア 「大丈夫ですよ、一応死ぬ気は有りませんから。それより早く、行ってください!」


監視兵1 「ライア何か考えがあるんだな、わかった!死ぬなよ、ライア!」


監視兵2 「すぐに、応援連れてくるからそれまで生き延びろよ!」両監視兵は、監視棟から少し離れた所にある監視搭に向かった。


ライア 「さてさて、どうするか・・・・」周りを見渡す。


ライア 「死ぬ気は更々ないし」さらに、山や林、川、道と周辺を見渡す。


ライア 「よし、この地形を利用すれば何とか巻けるかな」


 山間の第二監視区域との間に奇妙な洞窟がある。そこは、監視兵の修行の場であり、五方星で型どられた鍵が無いと決して入れない扉がある。

 ライアは、そこを目指して進む前に、敵をこちらに惹き付けるため大声を出す。


ライア 「おーい!こっちだ!捕まえて見ろ!」ライアは、すかさず山間の林に入り速やかに修行の場に向かう。


 その頃、四天王の一人ザウラがリザードガイ3体が倒されているのを見つける。


ザウラ 「さっきの声の主を探せー!見つけ次第殺せ!!」

 ザウラの部下達がライアを探し始めた。


 ライアが叫んだ所から、修行の場まで歩いて30分は掛かる。そこまで、気配を消して慎重に事を進める。

 いつも持ち歩いていた、ブロードソードは鞘に入りベルトと繋がれていて、歩いたり走ったりすると擦れて音を出してしまう、このまま進むには危険と判断したライアは、静かにベルトを外しブロードソード事木の付け根に置いて、静かに走り出す

 逆に重さも軽減され、走りやすくなった。


 ザウラは、声の主がまだ見つからないのに苛立ちを募らせる。

ザウラ 「まだかっ!」

 ザウラの怒濤な叫びに、魔物達は震える。

 すると、部下からの情報が入る。


部下1 「ザウラ様、この山間に沿い北東に進んで行くと洞窟があります。その途中に、男を見たと報告がありました」


ザウラ 「情報が遅いぞっ!あと少し遅かったら、貴様ら命がなかったとしれっ!!今すぐに向かえっ!!」


部下一同 「御意!」

 ザウラ一行は、洞窟を目指し進む。


 ライアは、一足先に監視兵の修行場に着いた。

 かなり大きい鉄で出来た扉を見る限り、かなり頑丈で大人一人の力じゃ到底動かせない。ライアは懐かしい感情が甦ったが、今はそれどころじゃない。この洞窟は、人間しか入れず。人間以外が入ると迷路になり、洞窟からは出られない不思議な洞窟と聞いた事がある。


 ライアは以前の修行修了証として基礎訓練を忘れるなと、五方星の鍵を貰っていた。

懐から、鍵を取り出し洞窟の入り口にある鍵穴にはめた。

 すると鉄で出来ていた扉が横に開く、ライアは躊躇せず中に入る。と同時に鉄の扉が閉まる。


 この洞窟が監視兵の修行の場と言われる所以が、全工程の修行を完了した者はその者に特別な装備が与えられると言われていた。

 地の場所 水の場所 火の場所 風の場所この修行場の他に稽古場、大修行場とある。

 前回ライアが修行で訪れた時は、かなりの大人数だったのもあり大修行場と稽古場のみ使われた。

 当日は、みんなで修行しみんなでここから出た事しか記憶にないライア、他にここから出れる場所が有るかどうかも解らない。


 ましてや、その他の場所には入った事がない。

 だから、ライアはこの洞窟を一から調べないといけない状況になる。敵に追われてる状況で。


 洞窟の中には、場所事に説明の立て札がある。

 ライアは、1つ1つ見て回ろうと考えた。


 入ってから、最初に目にした立て札にはこう書かれている 

 [地、水、火、風のうち2つを習得すれば道は開ける]


ライア 「前に来た時は、この立て札あったか、なかったような。うーん、それはそうと地、水、火、風2つを習得?どう言う事だろう!?」

 ライアは、左から順に立て札を見て謎を解明しようと、左にある黄色の扉の前に来た。扉の大きさは、大体高さ2m幅1.5mぐらいの鉄製の扉だ。叩くと音で分かる。やはり、最初に周りを観察した時に扉の前に立て札があるのを確認する。


立て札 [ ここは、地の大地。ここに入ると示練を受け、習得するまでここに戻れず]と書いてある。


ライア 「?何かを習得出来る?何をだろう。うーん、とりあえず立て札を一通り全部見てみるか。四天王ザウラはここには入って来れない筈だから、ゆっくり調べてみよう」


 ライアはそう言って、右隣にある青色の扉の前にある立て札を調べる。


立て札 [水の大地、ここから先に入ると開眼するまで戻れず事なかれ]

ライア 「なんだろう、さっきは示練。ここは、開眼。意味解らないぞー!もうー次いってみよ!」


 ライアは、何故かテンションが上がった。そして、また右隣にある赤い色の扉の前にある立て札を調べる。


立て札 [ここは火の大地、人知れずとして人ではない者を倒さねば、ここへは戻れず]


ライア 「また、訳分かんない事が書いてるぞ・・・。はぁ」


 ライアは、さっきとは違いテンション下がってしまった。ライアは、また右隣にある緑色の扉の前にある立て札を調べる。


立て札 [自然の中の1つ、風の大地。風の召喚者を倒すまでは、ここには戻れず]


ライア 「次は、風の召喚者だって!伝説の召喚士がこの中に、いるのか?しかも、その召喚者を倒せなんて」


 ライア考える、やはり全工程の修行をすべて終え出られた先輩方は凄いんだと改めて、心が揺れる。


ライア 「整理しよう。黄色の扉は、示練を受ける。と言うことは何かを乗り越え無いと行けないって事かな!?次の青色の扉は、開眼しないといけない。これは、何かを覚えないといけないって事なのか。次の赤い色の扉は、人知れずとして人ではない者を倒せ。書いてある通り、中にいる誰かを倒さないと駄目って事。最後の緑色の扉は、風の召喚者を倒さないといけないって事だよね。うーん・・・・」


 ライアは、考える。火と水は相容れない属性、火は水に弱い。だとしたら、最初に水の大地に行き何かを開眼し、次に火の大地に行けば何とかなるんじゃないかと推測する。


 今は、時間稼ぎをする訳ではなく早くここから脱出したいのが目的。だから可能性が効率的に薦められそうなプランは、最初に水、火と行き時間があれば、風、地と行くのがベストだと短時間で整理する。


ライア 「よし、行動に移すぞ!最初は、水の大地に入ろう」


 ライアは、青色の扉に向かい歩いて行く。


 青色の扉に着いたライアは、扉の取っ手を持ち押し中に入る。開けた扉は閉じ、回りは水の場所と言うか不思議な感じを受ける。

 最初に、入ってから天井が気になっていた。


 部屋事態は洞窟みたいに、岩でごつごつした壁で出来ており高さがある天井。天井の中央辺りから水が涌き出ていて、岩壁を伝い下の床に流れて行く。その水はその床の中央にある下に伸びる螺旋階段に、流れ落ちていく。


ライア 「水浸しだけど、なんか落ち着く空間の部屋だ」


 ライアは周りを見渡し、下に続く螺旋階段があるのを確認している。螺旋階段のほかに先に進める場所がない。


ライア 「この螺旋階段で下に進まないと行けないみたいだ」


 ライアは、慎重に螺旋階段を降りて行く。

 螺旋階段の、下をみると吹き抜けで暗く階層がどのくらいか想像つかない。

 しばらく階段を降りてみる、途中にポツリポツリと青灯が青く光っている。

 時間として大体10分ぐらい、螺旋階段を降りていると右手の青灯近くに扉が見える、近くに行くと青灯の下にカンバンがありこう書かれている。


看板 [修行一自然創体シーラを開眼せよ]

ライア 「ここが開眼する修行場?まだまだ、螺旋階段続いているみたいだけど」


ライアは、少し考える。だが、選択肢を自分で厳選してもここから脱出するのに、近道はないと自問自答し答えを導いた。


ライア 「よし、行こう」



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