13話
さて、きのうはたいへんなめにあいました。
うーむ、スライムさんもしんぱいなのでみにいきましょう。
おや、スライムさんのすがたがみあたりませんね。
しんでしまいましたか…。
「ワイトさーん。じゃじゃーん」
「あれ、スライムさんではないですか。でもおかしいですね、スライムさんはあおかったはずですが…」
「あれ、このきいろいからだやっぱりきになりますか」
「はい。それにからだもほそながくなったような…」
スライムさんはそのかっこいいからだをみせつけてきます。
「かりうどたちからにげまどっていたら、しんかしました!」
「しんかですか…」
「すごいでしょう、このからだ。いまならだれのめにもとまらずにはしることができますよ」
ドスッ
「ぴぎゃ!」
「おい!昨日のワイトとスライムがいたぞ!!」
これはかりうどさんたちですね。
いそいでにげなければ…
しかしはしるのはとくいではないんですよね。
「こっち!早く!!」
おや、きのうのおんなのこではないですか。
とにかくそちらへはしるしかありません。
「待てや、逃がすと思ってんのか!」
うしろからかりうどさんたちもおいかけてきます。
とにかくひっしに、おんなのこについていかなければ。
「こっちよ!何も見ずに走って!!」
はいはい、もちろんですと…も!!!
いやこれ崖じゃないですかぁー!!!
「ちっ、落ちていきやがったか…引き上げるぞ!」
そんなこえがうえからきこえてきました。
どうにかまけたようです。
そんなことよりこのジメジメとしたかんきょうは、さいこうですね。
ずっとこのがけしたに、くらしてもいいぐらいです。
それにカッコイイけんやよろいががおちていますからね。
「まったくもっと危機感持ってよね!」
あらあらおんなのこにおこられてしまいました。
「すみません。でもおかげでいいひかげがみつかりました」
「まったく…もう私帰るから!」
かえるってこんながけしたから、どうかえるというのでしょうか。
ですがおわかれはさびしいですね。
「ちょっとすみません、あなたのことはなんとよべばいいでしょうか?」
「わたし?うーん、アリ…アリスで!」
「アリスさんですか、ではまたおあいしましょう」
さて、ではてきとうにあそびましょうかね。
きょうはともだちができて、いいすみかもてにはいりました。
アリスさんにはかんしゃしないといけませんね。
アリスさんには
アリス…
アリス?
違う。
彼女の名前はアリスなんかじゃない。
むき出しの頬骨を何かが伝う感触がする。
涙。
あの日。
僕が死んで、この場所に転移させられた。
そのまま肉体は朽ち果て、この姿で魔物として蘇った。
最下層の貧弱な魔物、哀れな遺骸として。
いったい幾夜をこの姿で過ごしただろうか。
いったい何年、あのつまらない日常を繰り返しただろうか。
なんで今まで忘れていたのだろう。
会いたい…彼女に会いたい!!!
たとえこの姿になっても、もしまた一目でも会えるなら…
伝えなきゃ!
僕はまだ生きてるって、君を愛してるって!
アリシア!!!




