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色眼鏡

という訳で今現在、現国王が俺の目の前の玉座に座り頬杖をついていた。


その周りでは多数の貴族が傍観している。


数多の目と耳はこれ以上ない証拠、生き証人となろう。


「我が息子クロードよ、その話は真であるか?」


そして我が父であり現グラデアス国王でもあるロードデル・フォン・ハイネスは俺の事を一人の息子ではなく一人の家臣として見据えていた。


端的に言うとクッソ怖い。


その国王然とした眼力に漏れてはいけない物が漏れてしまいそうになる。


「はい、間違いありません。ここにいます宰相、アルビン・ハイムは我が父でありグラデアス王国現国王であるロードデル・フォン・ハイネス国王の暗殺を企てており───」

「嘘ですっ!そんな事はこのクロード殿下によるでっち上げでございますっ!ロードデル国王の右腕である私がそのような、想像するだけでも恐ろしい事をする訳がないじゃないですかっ!?私はロードデル国王の右腕として三十年もこの国の為、ひいてはそこで暮らす国民の為にと身を粉にして働いて来たのですよっ!?そんな私がロードデル国王の暗殺を企てる訳が無いじゃないですかっ!?どうか親の色眼鏡無しで判断して頂きたいっ!」


そして俺の言葉をアルビンが途中で遮り感情のままに一気に、唾を飛ばしながら捲し立て、周りの貴族達が騒めき始める。


グラデアス王国現宰相、アルビン・ハイムによるロードデル国王の暗殺計画が事実であるのならばとんでもないスキャンダルである為周りが騒めくのも致し方ないだろう。


「当たり前である。我は色眼鏡を使い物事を判断する事などしない」

「ロードデル国王様………今は息子の愚行により───」

「もちろん、お主もだぞアルビン。貴様の宰相という肩書きも、三十年間国の為に働いてくれた事もそれら全て此度の判断材料にはせん」


そしてアルビンは地盤を固めようとして、逆に自分が仕掛けた罠に自分でハマるという何とも情けない結果に終わったみたいである。


何故俺に色眼鏡を使わないように仕向けているのに自分だけは色眼鏡を使われると思っていたのであろうか?


「それで我が息子クロードよ。貴族達の前でここまで大々的に発言したのだ。当然それを証明する証拠はあるのであろうな?」


そう言うロードデル国王の眼力は凄まじく、もしここで無いと言ってしまったら実の父に、目線だけで殺されそうである。


そして俺は実の父である国王の覇気に飲み込まれそうになるのを何とか耐え、口を開く。


「当然で御座います、父上。ニーナっ!例のものを頼む」


俺がニーナを呼んだ瞬間アルビンの顔は人目を避けながらニヤリと笑った事を、俺は見逃さなかった。

誤字脱字報告ありがとうございますっ!

ブックマークありがとうございますっ!

評価ありがとうございますっ!


九割程書いた所で一瞬寝落ちしてしまいかなり焦りました^^残ってて良かった

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