ビーナ号完成。
着々と有人船団は増強ちゅう。
読んで頂き感謝です。
誤字修正。
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【報告】クロスボーン級海賊戦艦ブランシュ・ネージュ号の改修が完了しました。
【成功】クロスボーン級海賊戦艦ブランシュ・ネージュ号を改修せよ。を達成しました。(155/160)
報酬として、功績点50点、大型有人船コインを受領しました。
【報告】480メートル級有人武装調査船ビーナ号の建造が完了しました。(38/40)
【成功】有人航宙船を建造せよ。を達成しました。(156/160)
報酬として、功績点50点、中型有人船コインを受領しました。
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―――作るだけであるな。
報酬のコインは見なかったことにして、俺は手の空いた造船隊をすべてつぎ込み、シサク1500メートル級重戦闘母艦の建造を開始する。
充分な準備時間があったため、ほとんどの部品が完成しており、若干足りなかったナノマテリアル装甲も、パシオン級機動母艦からナノマテリアル装甲を剥がして充填したのである。
そして、ダメ押しの建造コインをチャリン。
さらに、もう1枚チャリンである。
ふははは、見よ、予想通りさらに早く建造できるようであるな。
これなら間に合いそうである。
「貴方、その有人船のコインはどうしますの?」
うーむ、初めて入手したコインではあるが、チャリンしても使わないのであるな。
係留する停泊スペースが無駄であろう。
ルル大提督、何か活用するアイデアはあるか?
「難しいですわね、あえて言えば囮にするか解体して資材にするぐらいでしょうか?」
予想通りのルル大提督の答えに俺は同意する。
先にゲストに断わられている以上、いまさら報酬代わりに渡す事も出来ないのであるな。
とりあえず、保留とするのである。
デイジーとネージュ大提督、少し相談である。
有人船とは、無人で何処まで動かせるものであるか?
「船によって変わるわ。ブランシュ・ネージュ号なら私がいれば無人でも動かせる。」
もう酔いも醒めたのであろう、ネージュ大提督が腕を組んでそういった。
「ビーナ号だと、無人は無理でーす、何をするにも必ず艦長の指示が必要となりま~す。あははは。」
宴が終わっても関係なく、デイジーがまだ飲んでいた。
船次第であるか?
となると余計問題であるな、現在2隻分の有人船を増やす余地があるのである。
これをどうするべきか、貴官等の意見を聞きたい。
「増やしていいかと、あなたがいらないならば、わたしがもらっていくわ」
「んー船員がいる船ですと~、あ~だめですね~現在艦長候補となれる士官がいませ~ん。」
うむ、ならばネージュ大提督に預けるのであるな。
ところで貴官は無人戦闘艦の指揮をおこなえるのであるか?
「もちろん出来るわ、ただ好まないだけね。」
軽く頭を傾けて、ネージュ大提督が消極的肯定を返す。
「はい、はい、はーい、やったことありませーん♪」
逆に元気いっぱいなデイジーが、聞かれてもいない質問の答えを返してくる。
であるか、いろいろ参考になったのであるな。
さきほど貴官らの船が完成したのである。異常がないか各自で確認ののち、完熟訓練を開始せよ。
そうふたりに告げた俺は2枚の有人船コインをチャリーンしようとしたが、大型有人船コインの入るスリットがないのである。
中型有人船コインは中ドックのスリットに入ったのであるが・・・。
うーむ、おそらくこの大型有人船コインは、大ドックの最大規格サイズである1500メートルを超える船が格納されているのであろうな。
だとすると解凍には、6000メートルクラスまで建造可能な特型艦用ドックが必要になるのであろうか。
いい機会である、この機会に建築するべきであろうな。
ふたりの前に出現させた完成品の3Dモデルとモニターに映る実際の映像。
そして、カタログスペックデータを転送する。
「はーい、皆に連絡しました。あの珠さん、ありがとうございま~す。」
「仕上がりは悪くない、予想以上にいい仕上がりかな。珠―――。」
ブランシュ・ネージュ大提督が、俺にそっと接吻をする。
「なに、わたしなりのお礼さ、軽く動かしてみる。」
ものすごい顔をしているルル大提督に、軽く手を振ってネージュ大提督が歩き去り―――。
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【退出】ブランシュ・ネージュ大提督が退出しました。
【成功】第1泊地防衛砲台群を再建せよ。を達成しました。(157/160)
報酬として、功績点50点、中型支援砲艦コインを受領しました。
【依頼】第2泊地防衛砲台群を建築せよ。が発令されました。
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―――ひとり静かに出港準備を始めた。
む?第1泊地防衛砲台群が直っているのであるな。
いったい、誰が?
「だれがって、おいら以外誰がいるってんだよ。廃艦予定の船から砲塔分捕って、きっちり移設しといたぜ。第2泊地砲台群はまた今度な、土台だけは作っておくけどよう。」
バラバラと、ビスを吐き出しながら喋る工具箱チャンプが得意げに語る。
うむ、いい仕事であるが、そろそろ特型艦用ドックの建設を頼むのである。
「いいのかよう、あれ、結構時間かかるぜ。大丈夫か?」
もちろんである、貴官は存分に腕を振るうと良いのである。
「まー棟梁がいるってんなら、作ってやんぜっおいらに任せとけって!」
うむ、チャンプに委細任せるのであるな。
俺は改めてデイジーに語り掛ける。
デイジー、貴官もそろそろ船に行くべきではないのか?
「まだまだ、ダイジョブでーす♪」
であるか、先ほどからマイア・ユースティティア調査士官から、何度も何度も、通信が送られてきているようであるが?
「ダイジョブ、ダイジョブ、珠ちゃんさん。カンパーイ♪」
うむ、乾杯である。
そのころ、新生有人武装調査船ビーナ号の前では・・・・。
「ダメです。ロック解除できません。」
「デイジー、早く扉を開けなさい。聞いてる?デイジーっデイジーっ!」
デイジーからの完成の一報を受けたマイヤ嬢とその仲間達が、ドックに浮かぶ有人武装調査船ビーナ号を前にして、いっこうに開かない隔壁扉を相手に悪戦苦闘していた。
完全にストック尽きましたね。
頑張ります。




