水資源採掘作戦準備中2
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【依頼】クロスボーン級海賊戦艦ブランシュ・ネージュ号を改修せよ。が発令されました。
【成功】艦隊コア搭載巡航艦を旗艦とした2隻以上の巡航艦を含む独立前衛艦隊を編成せよ。を達成しました。(152/160)
報酬として、功績点50点、艦長Sコインを受領しました。
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ぐふっ・・・・・・俺は静かに周囲を一瞥する。
よし、大丈夫であるな、危険物は速やかに封印である、グルグル案件断固拒否である。
これで予定されていた輸送船4隻が完成したのであるな。
もう少しすれば輸送艇もさらに10艇完成する予定であり、これでウルの要請も何とかなるであろう。
ブランシュ・ネージュ号の改修計画案もネージュ大提督の同意を得られた以上は手早く進めるのであるな。
此処はチャリンと建造コインを使用である。
予想では、これで有人武装調査船の建造完了までにはブランシュ・ネージュ号の改修も完了するはずである。
「貴方、1号、2号輸送船は作りませんの?」
うーむ、そこが悩みどころであるな。
現状では星間輸送を行う必要性がまるでなく、少数とはいえそれに対応できる輸送艦もある。この時期に、けっして安くはないコストと労力を払ってまで建造する価値が見つからないのであるな。
「囮ですわ、食わせるエサとして3隻ほど頼めないかしら?」
ルル大提督、にっこり笑っていう台詞ではないのであるな。
さらに1号輸送船3隻は重いのである、餌としては盛り過ぎであるな。2号輸送船2隻でよいか?
俺は建造に必要な資源量を考慮して、ルル大提督に修正案を提示する。
建造予定にあった跳躍機関を持たない星系内輸送船である3~4号輸送船と違い、1~2号輸送船は船体も大きく空間跳躍機関をもつ星間輸送船である。
戦闘地域に投入される輸送艦と違い、輸送船は非戦闘地域に投入される航宙船であり、1~4号という船体サイズの違いはあれども、防衛砲座を除けば非武装、さらに金属製外殻も一層のみという脆弱な船体構造は共通だった。
同サイズの輸送艦に比べて、遥かに建造コストも安く早く作れるために、輸送艇と同じく輸送業務では無くてはならない存在でもある。
それをルル大提督は餌にしたいらしい。いくら1500メートル級の1号輸送船と比べれば小さいといっても、2号輸送船のサイズは800メートル級である。
それを2隻である、建造コストを考えるならば、餌として潰すのは非推奨であるな。
「見せ餌ですから、そう簡単には食わせませんわ。」
ならばよいのである。しかし今から建造すると、第1次輸送作戦には間に合わないのであるな。本作戦は現有戦力で対応せよ。
「ええ、もとよりそのつもりですわ。」
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水資源輸送船団
ヴィオラ提督
第1打撃艦隊(ヴィオラ提督指揮艦隊)
扶桑級重戦艦
ミスリル級戦艦
第1護衛艦隊(ヴィオラ提督指揮艦隊)
バルシェム級駆逐艦2隻
ラーシェム級駆逐艦3隻
ソウジ艦隊
スフェール級高速巡航艦
ソード級巡航艦
アオイ家族艦隊
クロガネ(アオイ)艦隊長
アオイ家族艦隊 第1艦隊(クロガネ艦隊長指揮艦隊)
リントヴルム級重レーザー重巡航艦
ミストラル級軽巡航艦2隻
チェリー艦隊長
アオイ家族艦隊 第2機動艦隊(チェリー艦隊長指揮艦隊)
コーラル級巡航母艦
(コーラル級巡航母艦艦載戦力 重戦騎10騎 航宙機30機)
第1ヘクセⅡ戦闘機中隊 戦闘機【ヘクセⅡ】15機
第2ブリッツ攻撃機隊 攻撃機【ブリッツ】5機
第3トネール強襲攻撃機隊 強襲攻撃機【トネール】5機
第4アイズ偵察機隊 偵察機【アイズ】5機
ガーベラ隊長
第5ガーベラ重戦騎隊 重戦騎【シルバーソード】ガーベラ専用騎
重戦騎【シルバーソード】4騎
ムツハ隊長
第6ムツハ重機動戦騎隊 重機動戦騎【クリムゾン・タージェ】ムツハ専用機
重機動戦騎【クリムゾン・タージェ】4騎
プラム艦長
アオイ家族艦隊 遊撃艦(プラム艦長指揮艦隊)
アインホルン級重巡航艦
輸送艦隊(ヴィオラ提督指揮艦隊)
シャンス級中型輸送艦2隻
ファルベ級小型輸送艦2隻
プロフェッサー団長
敷設艦隊(プロフェッサー団長指揮艦隊)
工作戦騎【アラクネ】プロフェッサー専用機
工作戦騎【アラクネ】 9騎
工作戦騎【キャンサー】5騎
小型揚陸艦3隻
建設隊5隊
ワーカーズ50機
ツィンク級小型工作艦
工作艦3隻
採掘艦5隻
2号雑務艇輸送船
輸送隊1隊
作業隊1隊
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これは問題であるな、割り当てられる護衛艦隊が足りないのである。
「ですわね、敵の進撃速度を考えると、1個護衛艦隊では展開速度が間に合いませんわ。せめて後2個艦隊は必要でしょう。さらに建設予定の基地施設を護る戦力を残すのですから、3~4個艦隊は欲しいですわね。」
であるな。ルル大提督、哨戒艦隊から戦力の抽出は可能であるか?
「それも難しいですわ、奴らは特に目標を定めずに宙域侵犯と襲撃活動を繰り返していますから、3個の遊撃艦隊と1個の要撃艦隊では、現状を維持するのも厳しいですわ。出来るならばこちらも増強が必要ですわ。」
うーむ、建造と要請頼みであるか。
「貴方こそ建造中の軽巡2隻はまだかかるのかしら?」
ルル大提督の期待を俺は否定する。
まだまだであるな、今は船体内部の組み立て中である。完成予定はは第2次輸送作戦前であり、第1次輸送作戦に間に合うかは微妙である。
やはり要請であろうか。
要請ならば駆逐艦10隻程度は即座に入手可能であるが、仮想敵である高速駆逐艦級に対応出来る保証はないのであるな。
「それでも駆逐艦の増強には意味がありますわ。」
では要請で駆逐艦10隻を調達するのである。
さらに対応艦を建造するのであるが、ルル大提督の防衛計画において必要なのは、やはり高速駆逐艦か、それとも展開力に優れた要撃駆逐艦であるか?
「速力負けしない高速駆逐艦がいいですわ。要撃仕様ならばなお嬉しいですわね。」
うむ、両方の特性をもつ駆逐艦となると・・・・この艦型でどうであろうか?
俺は仮想敵として情報を蓄積したEvil高速駆逐艦級の各種データを元にして、それに対抗できる艦型をいくつも設計していた。
そのひとつをルル大提督の前に、3Dモデルにして出現させる。
これはシサクA型モデルであるな。
この艦型は、三角錐型の70メートル級高速駆逐艦である。
武装はゾロア級と同じ、3基6門のレーザー主砲と防衛レーザー機銃が4門のみであるが、艦尾の主プラズマ推進器を6基設置。
追加で要撃艦と同じ短距離跳躍機関を2基増設し、長距離跳躍機関と合わせて3度の連続跳躍が可能な艦としたのである。
敵の連続跳躍回数こそ不明であるが、カタログスペック上でならば観測された敵の亜高速度2.31を上回る2.36まで加速可能である。
この艦でどうであろうか?
ルル大提督が俺の問いに応えず、3Dモデルの向きを変えて精査している。
「悪くはありませんわね、この船を何隻頂けますか?」
とりあえず10隻でどうか?
「30・・・いえせめて20は頂きたいですわ」
うーむ・・・・建造予定の重巡級を2隻取りやめることになるが、よいか?
俺は必要な資材を確保する為に、そうルル大提督に提案する。
戦力価値として考えるならば重巡2隻の方が有益なのだが、ルル大提督が頷いた。
「それで構いませんわ、この艦型はなんと登録しますの?」
シサクA型70メートル級高速駆逐艦要撃戦仕様であるな。
真面目に答えた俺に対し―――。
「ホントにもう、少しは考えなさい」
―――ルル大提督が却下した。
ルル大提督、これは検証に検証を重ねた結果である。何がいけないのか?
俺は却下された名称を空間に大きく表示するが―――。
「全部です。」
―――ルル大提督の廻し蹴りで爆砕された。
ぐぬぬ、見事に散ったのである。完全否定されたのである。
「貴方、登録名はこちらで決めておきますわ、貴方は建造をお願いします。」
うむ、任せるのである。
グルグル案件なきストレスフリーな日常は大歓迎である。
建造は―――。
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【報告】輸送艇10艇の建造が完了しました。(32/40)
【報告】支援物資が到着しました。
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―――すぐに始めるのであるな。
俺は輸送艇の建造をさせていた建造隊を小ドックに再配置、最初のロットとして5隻の建造を開始する。
ついでに駆逐艦コインをチャリン、チャリンしておくのである。




