総力出撃の要を認2
祝10万Pv到達、感謝。
楽しんでいただけると幸いです。
行間修正。
「では親方様、御方様、拙者達も出陣いたす。」
「おー、いっちょ大暴れしてくるぜ。」
竜人武者マルス隊長と青鬼傭兵アポロの大男コンビが壁際から進みでる。
しかし残念な事に、ふたりは待機である。戦場は遠く、現状貴官等を搭載可能な船は出払っているのであるな。
「スズヤ艦隊出撃準備完了だ。さすが戦艦、補給に手間取ったぜ。」
「おおソージ殿、ちょうど良いところにおった。」
「だな、ひとつ戦場まで相乗り頼むわ。」
「うむ男同士、戦場で語るもよいものでござるぞ。」
大男ふたりに左右から挟まれたソウジ提督が、逃げられない様にがっしりと、両肩に手を廻されて捕まった。
さすがチートでハーレムである。ソウジ提督は男にもモテモテであるな。
「男にもててもうれしくねえっ!」
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【退出】マルス隊長が退出しました。
【退出】戦士アポロが退出しました。
【退出】スズヤ ソウジ提督が退出しました。
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ルル大提督、現状リーフ艦長は間に合いそうであるか?
「かなり厳しいかと思います、ケルベロス級高速重巡航艦だけでも単艦出撃させるべきだと進言いたしますわ。」
うむ、やはりそうであるか、リーフ艦長聞こえたであろう。
『了解です、いま出撃させました。』
モニター越しに映るリーフ艦長の横に、出撃していくケルベロス級高速重巡航艦の様子が投影された。
リーフ艦の支援にウルを充てるのである。ウル、頼めるか?
「お任せください旦那様。これより、リーフお嬢様の支援にあたります。」
掃除道具をさっと片づけ、完璧執事服ウルが胸に手を当てて一礼した。
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参戦艦隊(出撃順)
第1先遣艦隊(ルル・ビアンカ・セラム大提督指揮艦隊)
ミストラル級軽巡航艦
バルシェム級駆逐艦3隻
ズール級駆逐艦
第2増強艦隊(ルル・ビアンカ・セラム大提督指揮艦隊)
コリアンダー級軽巡航艦
バルシェム級駆逐艦4隻
改アインホルン級重巡航艦
第3前衛艦隊(ルル・ビアンカ・セラム大提督指揮艦隊)
ゾロア級駆逐艦3隻
エクレール級高速巡航艦
アオイ家族艦隊
第1艦隊(クロガネ艦隊長指揮艦隊)
リントヴルム級重レーザー重巡航艦
秋月級防衛駆逐艦2隻
ソーシェム級防衛駆逐艦2隻
第2機動艦隊(チェリー艦隊長指揮艦隊)
コーラル級巡航母艦
(コーラル級巡航母艦艦載戦力)
第1ヘクセⅡ戦闘機中隊 戦闘機【ヘクセⅡ】15機
第2ブリッツ攻撃機隊 攻撃機【ブリッツ】5機
第3トネール強襲攻撃機隊 強襲攻撃機【トネール】5機
第4アイズ偵察機隊 偵察機【アイズ】5機
第5ガーベラ重戦騎隊 重戦騎【シルバーソード】ガーベラ専用騎
重戦騎【シルバーソード】4騎
第6ムツハ重機動戦騎隊 重機動戦騎【クリムゾン・タージェ】ムツハ専用機
重機動戦騎【クリムゾン・タージェ】4騎
同随伴遊撃艦(プラム艦長指揮艦隊)
アインホルン級重巡航艦
スズヤ艦隊(スズヤ提督指揮艦隊)
ベローナ級戦艦
コルベット級軽巡航艦
(ベローナ級戦艦艦載戦力)
軽戦騎【エアリーズ】5騎
強襲戦騎【アイゼンⅡ】5騎
同随伴戦機隊
マルス重戦騎中隊(マルス指揮部隊)
紋章重戦騎【暁】マルス専用騎
紋章重戦騎【暁】決戦仕様4騎
紋章重戦騎【雷】砲撃戦仕様9騎
紋章重戦騎【雷】アポロ専用騎
リーフ遊撃艦隊(リーフ艦長指揮艦隊)
ファイネル級旧型軽巡航艦(出撃準備中)
ケルベロス級高速重巡航艦
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戦艦1、空母1、重巡4、巡航艦1、軽巡4、駆逐艦15、総計26隻である。
今、ファイネル級旧型軽巡航艦が出撃したのであるな。
ウルに感謝である。しかし現状では、これ以上の戦力抽出は難しい。
「貴方、調査隊に避難命令をお忘れですわ。」
うむ、それもやらねばなるまい。
俺は調査隊に撤退を命令すべく通信を繋げた。
「浮かない顔じゃん、なんかあったかじゃん?」
「皆様、わたくしの旦那さまから撤収せよとのお言葉を頂きましたわ。」
珠ちゃんからの緊急連絡を受けた要塞令嬢がそうきりだした。
「敵が来たかじゃん?」
「はい、かなりの大戦力のようです。安全の為に撤収して、速やかに泊地内に避難するようにと、そう仰せでしたわ・・・・。」
『うーむ、妥当な判断じゃな、では戻るのかのう?』
モニターに映る海月に似たピンクの火星人もどき教授が、触手をくねらせる。
「わたくしは・・・・・。」
要塞令嬢が深々と頭を下げた。
「なんのつもりじゃん?」
鉄拳娘が問いかける。
「わたくしは諦めたくありません。たしかに旦那様に気遣って頂けることは幸せです。とても嬉しい、ですが、わたくしも旦那様を助けたい。その一助になりたいのです。」
要塞令嬢が顔を上げない、ずっとお辞儀をしたままだ。
「お願いします。どうかわたくしを助けてください。わたくしに、旦那様を助けさせてくださいませ。」
お願いしますと―――。
助けてくださいと―――。
そう、切に願う。
「貸しひとつじゃん、貸しひとつで手を貸してやるじゃん。ま、後で命令違反で怒られても、助けないじゃん、それでいいかじゃん?」
すごく投げやりに鉄拳娘が協力要請を受諾し―――。
「私、こういうのに弱いんですよ・・・手伝います。いえ手伝わせてください。」
―――瞳を潤ませたマイア譲が同意する。
それは兵士たちも同じだった。
故郷に帰るためには、此処で珠ちゃん達に潰れてもらう訳にはいかないからだ。
タンクデザントという歩兵が戦車に掴まって移動する方法がありますが、戦闘艦に人型戦騎が掴まって移動する場合を、シップデザントとしたいのだが、意味を分かってもらえるだろうか・・・・。




