修理はまだですか?
リーフいじり回です。ブックマ、評価ありがとです。
楽しんでいただけたら幸いです。
行間修正。
俺は届いたコインをチャリンチャリンして戦力を分配していく。
うむ、この音を聴くために仕事をしているのであるな。
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【報告】雑務ワーカー1000コイン→ワーカーズ1000機を受領しました。
【報告】採掘艦コイン→採掘艦を受領しました。
【報告】衛星【防衛衛星R型】設計図を受領しました。
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予定通り、ワーカーズ1000機は工場労務隊としてタマゴに廻し、採掘艦にワーカーズをつけてウルにであるな。
「ん、珠ちゃん、あり。」
「旦那様、お心遣いありがとうございます。」
タマゴとウルに続いて―――。
「あら貴方、私には頂けませんの?」
―――ルル大提督のお強請りが炸裂した。
うむ、ルル大提督には仕上がったばかりの哨戒艇2艇を差し上げるのであるな。
「うふふ、ありがとうございます。」
俺はどうやら凌ぎきったらしい、何事も保険は大事であるな。
重巡2隻の修理も終わり、ようやくリーフ艦隊である。
ケルベロス級高速重巡航艦の修理は予定通り終わりそうであるが、ファイネル級旧型軽巡航艦は艦型が古い分、予定より修理作業が停滞しているのである。
これは古い艦で無理させ過ぎたリーフ艦長がすべて悪いのである。各種機構の損耗が無視出来ないレベルになっているのであるな。さらに補修パーツが適合せず、交換部品を一品一品削りだすなどしていては、時間が掛かってしかたがないのである。
リーフ艦長の速やかな乗艦の変更を、俺は期待するのであるな。
チラリとリーフ艦長の様子を伺えば―――。
「ルルさん、司令官の当たりがきついです。」
「あらあら、大切にされていると思って、受け流せばいいのですわ。」
「なるほど、さすがはルルさんです。」
―――貴官等の俺に対する当たりも相等である。
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【報告】ケルベロス級高速重巡航艦の修理が完了しました。(9/10)
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ケルベロス級高速重巡航艦も完了である。次はエスプリ級小型母艦の修理であるな。
ルル大提督、現在エスプリ級小型母艦の代艦として任務に就いているノーム級哨戒母艦はどうするのであるか?
「そのまま、継続して任務に就いて貰いますわ。エスプリ級には残存偵察機を搭載してノーム級とは別方向の哨戒任務についてもらう予定でいます。私も事後承諾になってしまいましたが、偵察衛星の配備箇所は私が決めても宜しかったのかしら?とりあえず配備宙域を決めましたけれど。」
ん、伝えてなかったのであるか?
俺はログを確認する。
・・・・うむ伝達不備であるな。その件はルル大提督に一任するのである。
しかし、もう製作を進めているとは、さすがタマゴであるな。
仕事が早いのである。
「では、配備計画をさらに詰めておきますわ。」
うむ、頼んだのであるな。
「司令官、そろそろ修復が終わりましたか?早く拘束解いてくださいっ!」
無理であるな、まだまだ時間がかかりそうである。
リーフ艦長には、この機会に乗り換えを勧めるのであるな。
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【報告】ファイネル級旧型軽巡航艦の修理が完了しました。(10/10)
【成功】艦艇を10隻修理せよ。を達成しました。(114/120)
報酬として、功績点50点、修理短縮コインを受領しました。
【依頼】艦艇を20隻修理せよ。が発令されました。
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「司令官・・・・まさかわざとやってませんよね。」
リーフ艦長、俺はそんなつまらない小細工はしないのである。
やるならば問答無用で解体するのであるな。そもそも300年前の旧式艦の部品がまともな状態で保存されているはすがないのである。一から部品を修復する手間がどれほど掛かるか、リーフ艦長も少しは理解するのである。
「司令官、それでも私は・・・・。」
よいのである。
問題児で放蕩娘なリーフ艦長はそれで良いのである。
泊地の主たる俺は、そのすべてを許容するのであるな。
「司令官。」
リーフ艦長の呟きを―――。
「貴方、もう修理は終わってますわよね?」
―――ルル大提督が台無しにした。
ルル大提督はもう少し空気を読むべきであるな。
「司令官、私の感動を返してくださいっ。もうジーンとしちゃったじゃないですか、あーもういろいろ台無しですっ!」
うむ、ファイネル級旧型軽巡航艦も修理完了であるな、リーフ艦長は速やかに出撃準備を整えておくのである。
「了解しましたっ。」
リーフ艦長が、敬礼もそこそこにふくれっ面を晒したまま、そっぽを向いて歩きだす。
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【退出】リーフ艦長が退出しました。
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