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大提督は引き篭もる。  作者: ティム
廃墟の眠り姫編
35/140

静かなる攻防3

完璧執事服ウル登場です。尺の都合上、短くなってます。

そして、日間ランキング1位になってました。評価ありがとです。

楽しんで頂ければ幸いです。

行間修正。

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【報告】揚陸艦コイン3枚→小型揚陸艦3隻を受領しました。

【報告】工作艦コイン→ツィンク級小型工作艦を受領しました。

--------------------


 むむ、残念な結果ではあるが、小型揚陸艦3隻とツィンク級小型工作艦はどちらも戦騎母艦能力はない艦であるな。


「旦那様、僕にお任せ下さい。万事完璧に整えてみせます。」


 うむ、委細任せたのである・・・まだ名前を決めてないのであるな。


「はい、是非ともこの完璧な執事にふさわしい名前をつけて下さい。」


『セバスチャンですわ旦那様、執事といえばセバスチャン、セバスチャンといえば執事と決まっているのですわ。』


 うむ、要塞令嬢はセバスチャン推しであるか。


『執事のセバスチャン、とても良い名ではありません事、旦那様もそう思いませんかしら。』


「待ってください、お嬢様。セバスチャンだとこの完璧な執事キャラとのバランスがとれません。安易で平凡すぎます。」


 平凡?彼の主張を受け、俺は彼と他の施設Sコアと見比べる。


 キラキラ天使人形フェザー、出来るガチャガチャ工具箱チャンプ、そして暴君タマゴ。


・・・・普通であるな。


「そんな事ありません。もっとよく見て下さい。この髪型から服の細部にまで拘ったこの完璧な造形美をみて、どうして普通だと仰るのですか!」


 俺は彼の要請を受け、今度は彼の同期と見比べる。


 9尾を持つ和装美人ガーベラ、鋼鉄を纏う装甲少女、直立するクラゲモドキ教授、クール系女史、そして青年執事・・・・・。


 うむ、普通であるな。


 再考した結果、俺の判定は覆らなかった。


「馬鹿な、そんな馬鹿な・・・・。」


 見事な四つん這いで項垂れる執事青年に、俺は名付けの事を告げるが―――。


「拒否します。」


 む、何故にであるか?


「僕を普通としか認識出来ない感性をした旦那様に、名付けて欲しくありません。」


 であるか。


「奥様、僕に名前をつけてください。」


「ん?なんじゃ、お主、奥様呼ばわりされて密かに悦に浸っておらぬか。」


「違います。」


 ルル大提督が素っ気ない口調で否定するが―――。


『うふふふ、ルルさんが、わたくしの旦那様の隣で密かに喜んでおられるのは当たり前の事ですわ。わたくしの旦那様のような、素敵な殿方の周りに女が侍るのは当然の事ですもの。』


―――要塞令嬢がそれを肯定する。


「ほう、お主はそれでもよいのか?妾の見立てでは、相当お主もいかれておろう。」


『ええ当然ですわ。旦那様がわたくしを1番に考えて下さるならば、わたくしは旦那様のすべてを受け容れる覚悟がありますもの、彼女とは違いますわ。』


 にっこりと要塞令嬢が微笑んでみせた。


「ご歓談中の処、失礼いたします。僕の名前と配属をお願いしたいのですが・・・。」


 あえて空気を読まないタイミングで、女同士の鍔競り合いを断ち切る執事青年の英断に、俺はエールを送るのである。


「そうでわね、ならばウルカヌス、これからはウルとでも名乗りなさい。」


「語源が爺っぽくて気に入りませんが、旦那様よりだいぶましです。音の響きもいいですから、これからはウルと名乗ります。」


 所属はそうであるな。今、空きがあるポストは、湾岸施設、食糧施設であるな。希望するならば、他の施設コアの補助になる事も出来るのであるが―――。


「湾岸施設でお願いします。」


―――俺の説明をぶった切り、完璧執事服ウルが即決した。


「サポーターも決まったようじゃし、儂も準備に向かうとしよう。」


 俺はメルの希望通り湾港施設コアとして配置する。


--------------------

【達成】湾港施設コアを配置せよ。を達成しました。(8/10)

報酬として、功績点100点、指揮ワーカーコイン15枚を受領しました。


【退出】プロフェッサー団長が退出しました。

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