ターニングポイント3
久しぶりの投稿になりますね。
お待たせして申し訳ありません。
読みたいと応援してくれた方達に感謝です。
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【成功】M73星系、Evilの巣を殲滅せよ。を達成しました。(12/20)
報酬として、功績点100点、戦艦コインを受領しました。
【報告】戦果報酬を受領しました。
航宙機 183機 5×183 915ポイント
戦騎級 30機 10×30 300ポイント
駆逐艦級 22隻 50×22 1100ポイント
巡航艦級 11隻 300×11 3300ポイント
戦闘母艦級 2隻 1000× 2 2000ポイント
戦艦級 1隻 1000× 1 1000ポイント
巣 17個 1000×17 17000ポイント
―――計 276体 功績点 +25615ポイント
【損害報告】
M73星系、Evilの巣駆除艦隊
シエル偵察艦隊
ホッパー級軽巡航艦2隻(2隻中破)
ノービス級偵察艦3隻
ソウジ主力艦隊
ミスリル級戦艦(中破)
スフェール級高速巡航艦(小破)
ソード級巡航艦(中破)
バルシェム級駆逐艦2隻(1隻撃沈)
随伴艦隊(ソウジ指揮艦隊)
アインホルン級重巡航艦(中破)
ゾロア級駆逐艦3隻(1隻撃沈)
コーラル級巡航母艦
戦闘機【ヘクセⅡ】15機(全滅)
攻撃機【ブリッツ】5機(全滅)
強襲攻撃機【トネール】5機(全滅)
偵察機【アイズ】5機
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『待たせたな、珠っ、こちらソウジ提督だ。Evilの巣を殲滅完了!まけんじゃねえぞっ!』
その報告を待っていた―――。
さすがはソウジ提督であるな。賭けておいた保険が効果を発揮したのである。
俺は溢れる功績点を前に彼の健闘を称えると、即座に行動を開始する。
アオイ艦隊長、貴官の意見具申を了承する。リーフ艦長と共に速やかに泊地に帰還せよ。準備は整えておくのである。
『こちらアオイ、すぐ戻ります。』
『さすがです司令官っ、まだまだ戦えますっ任せてくださいっ!』
リーフ艦長は少し自重するのであるな。
『嫌ですっこれから一番盛り上がるんですよ!クライマックスシーンを見てるだけなんてご免ですっ!』
モニターに映るリーフ艦長が絶対嫌と言い切って、ファイネル級旧型軽巡航艦が一気に加速する。
問題児らしい思い切りのよさで、残りわずかな推進剤を使い切っても構わないと考えているのだろう、残存する推進器が最大出力を発揮している。
その後を追従するように、片翼となったアオイ艦隊長のリントヴルム級重レーザー重巡航艦や残存艦隊が続いていた。
「うふふ、リーフらしいですわね、でも活躍の場は残っているかしら?」
貴官も楽しそうで何よりであるな。
「ええ、たしかに乗艦は許可しましたが、戦わせてあげるとは言ってませんもの。」
うむ、確かに発言してはいないのであるな。
俺は会話ログを確認して、そう結論する。
『酷いっルルさん!おいしいとこ独り占めはダメですっ!クライマックスなんですよ、感動は皆で分け合うべきですっ!』
「なら早く戦列に復帰なさい、グズグスしてるようなら、わたしがすべて片付けます。」
『聞きましたかアオイさんっ急ぎましょう!ルルさんは本気ですっ!』
『リーフは先に行って、なる早で戻るから。』
片翼を失い大破に近い損傷を受けているリントヴルム級重レーザー重巡航艦を動かすアオイ艦隊長がモニター越しに返信する。
うむ、楽しそうで何よりであるな。
俺は皆の様子から士気に問題なしと判断し、修理の終わったミスリル級戦艦とホワイトパール級戦艦3隻の補給作業を進めつつ、並列作業で要請コマンドを実行する。
雑務ワーカー1000コイン14枚、これで28000点である。
残った功績点は149点であるな。もうすっからかんである。
「あら、駆逐艦の要請はなさいませんの?」
隣に立って気持ちよくγ-59を叩きのめしていたルル大提督が、珍しいとばかりに俺の要請内容を覗き見て問いかける。
うむ、今回に限り駆逐艦は見送りである。代わりに予定を繰り上げてハウンド級高速要撃駆逐艦30隻を建造する。既に15隻を建造中、残りは完成後に建造予定であるが、追加でさらに30隻は必要であろうな。
「それは渋りすぎですわ。100隻、いただけますかしら?」
前向きに検討するのである。
「それと侵攻用の駆逐艦もお願いしますわね。ハウンド級は侵攻向きの駆逐艦ではありませんから、バルシェム級駆逐艦もたくさん頂きたいですわ。」
前向きに検討するのである。
「軽巡に巡航艦、それにドックの増設も必要ですわね。」
前向きに検討するのである。
「グルグル案件もかしら。」
断固拒否である。
「あ・な・た。」
言質は取らせないのである、グルグル案件断固拒否である。
俺は絶対拒否の姿勢を崩さず、彼女のお願い攻勢を乗り切ると、スフェール級高速巡航艦を3隻、ケルベロス級高速重巡航艦2隻の同時建造を開始する。
この巡航艦5隻には建造短縮コインを投入して完成を急がせるのであるな。次かさらに次の戦闘までには完成するであろう。
「5隻あれば高速主力艦隊を編成出来ますわね。指揮権は頂けますかしら?」
うむ、運用は貴官に任せるのである。
ルル大提督、残念な事に戦艦級の建造は資源的に厳しく、予定していたホワイトパール級戦艦の建造は無期延期である。代わりに修理完了した戦艦4隻を戦力予備として出撃準備させておく、作戦投入の是非は貴官の判断に任せるのであるな。
「了解です。貴方に感謝を、見ていてください。負けるつもりはありませんわ。わたしは貴方の秘書官で、貴方だけの大提督ですもの、ね。」
ルル大提督がそっと伸ばした手を―――。
「ルル×、資源〇、部品☓、ワーカー、よろ。」
―――容赦なくタマゴが蹴散らした。
了解しているのである。物資が届き次第、ワーカーズ2000機を廻すのであるな。
貴官は投入先の検討を進めるのである。
「感謝。珠ちゃん○」
「ねぇタマゴ、少しはあなたも空気を読むべきではないかしら?」
「ルル×タマゴGJ」
伸ばされたルル大提督の魔手を逃れたタマゴが、再び周回軌道に戻っていく。
うむ、楽しそうでなによりである。
俺はチャリリーンと手持ちのコインをスリットに投入する。
この心地よい音色を楽しめないとは、誠に残念なことである。
俺は戦域図を俯瞰する。
皆が戦い続けている結果として、こうしている間にも状況は変化していくが、俺にいま出来ることは実行中のタスクの推移を見守りつつ、情報の収集と解析を続けていく事だけだった。
皆を信じて、ただ待つだけというのは難しい事であるな。
出来ることがないと分かっていても、出来ることを探してしまうのである。
「旦那様、珈琲をどうぞ。この完璧執事たるボクのオリジナルブレンドです。デザートはこちらで選ばせていただきました。」
完璧執事ウルが俺の前に作った仮想テーブルに珈琲とショートケーキを並べている。
ウルに感謝であるな、しかし俺は食事をしないのである。
「旦那様、雰囲気だけでもお楽しみください。ルルお嬢様もいかがですか?」
「ありがとう、後で頂くわ。一緒に並べておいてくださいな。」
戦闘に集中しているのであろう、ルル大提督が差し入れに手を付けない。
俺も彼女達の戦いを観戦する。
モニター上で展開される海栗型Evil重戦艦級2隻との戦い―――。
前回戦った大戦艦級という同型艦と比べると重戦艦級のエネルギー量しかない敵艦2隻は性能のすべてが30%は低く、さらに展開している随伴艦にしても、複数の戦艦級を伴っていた前回と違い最大でも重巡級しかいない。
計測した保有エネルギー量からの推測であるが、そう外れてはいないはずだ。
俺は先ほどの戦いを検証する。
ルル大提督の英断により、エネルギー吸収型の蛸型重戦艦級3隻の排除に成功。
さらに先制攻撃をとれた事で重戦艦級1隻を撃沈。こちらも扶桑級重戦艦1隻を喪失したものの状況は優位に進んでいる。
もし扶桑級重戦艦を惜しんで時間をかけていた場合、さらに重戦艦級3隻の増援を受けることになり、もしその重戦艦級が同型の蛸型重戦艦だった場合、確実に超大型艦級出現までに撃破しきれなかったであろう。
そうなれば超大型艦級1隻を相手にしつつ、さらに重戦艦級6隻とも同時に戦うことになり、艦隊の壊滅もあり得たであろう。
それを重戦艦1隻の喪失で回避したのである。ルル大提督に感謝であるな。
「そう言っていただけると嬉しいですわ。」
扶桑級重戦艦を喪失したルル大提督の重戦艦隊だったが、残存するガルディアン級重戦艦が海栗型重戦艦を相手取り、残りの取り巻きを随伴艦3隻で削っている。
ヴィオラ提督の方は追撃戦であるな。
取り巻きの随伴艦を旗艦であるテンペスター級重戦艦1隻で相手取るつもりらしく艦隊戦を仕掛ける海栗の群れを単艦で押し留めている。そして逃走する海栗型重戦艦級を3隻の重戦艦が連携して追い立てていた。
やはり時間の問題である。
しかしその時間が問題である。
大戦艦級と推定される超大型艦の出現までに、敵重戦艦級2隻を撃沈できればよいのだが、ルル大提督、ヴィオラ提督いけそうであるか?
「もちろん、間に合わせますわ。」
『信頼に応えてみせます。』
異口同音にやってみせると告げる声に、俺は任せると応えた。
問題はこれから現れる超大型艦級であるな。
俺は継続して続けている各種観測データの推移を確認する。
予測結果は変わらず、超大型艦級の出現座標及び出現時刻に変動なし、艦対艦移相魚雷攻撃に際して迎撃行動を行ったという不確定情報もあるが、超空間活動能力を示すそれらしき兆候もなし。
しかし、いやな感じがするのである。
俺はもう一度、各種観測データを再検証する。
観測データに異常なし、それらしき兆候も発見出来ず―――。
・・・・やはり偶然であろうか。
しかし攻撃の結果、偶然本体から剥離した断片が、タイミングよく艦対艦移相魚雷の突入コースを遮った結果の攻撃失敗・・・・そう片付けるには、どうもすっきりしないのである。
可能性を捨てきれない俺は判断を保留として、ずっと係留放置していた2号支援砲艦に改造を施し、その可能性が発生した場合の保険をかけることにした。
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【報告】偵察艦コイン3枚→ノービス級偵察艦3隻を受領しました。
【報告】工作艦コイン→工作艦を受領しました。
【報告】採掘艦コイン→採掘艦を受領しました。
【報告】戦艦コイン2枚→ミスリル級戦艦2隻を受領しました。
【報告】指揮ワーカーコイン2枚→ヘビーワーカー2機を受領しました。
【報告】支援物資が到着しました。
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ようやくであるな。
俺は出現したばかりのミスリル級戦艦2隻の起動準備を開始する。
これで戦艦6隻が投入可能になり、さらに大戦艦2隻と建造中の巡航艦5隻と駆逐艦群を加えれば、重戦艦の整備時間程度は稼げるであろう。
予定通り雑務ワーカー1000コイン14枚をチャリリーンと投入する。
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【報告】雑務ワーカー1000コイン14枚→ワーカーズ14000機を受領しました。
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俺はワーカーズ10000機を特型ドック専従隊に編成、さらに1500機を小ドック専従隊15隊と受領したヘビーワーカー43機と430機のワーカーズから造船隊43隊を編成する。
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【依頼】ワーカーズ10000機からなる特型ドック専従隊を編成せよ。を達成しました。(189/200)
報酬として功績点50点、指揮ワーカーコイン3枚を受領しました。
【依頼】特型ドック専従隊を3隊編成せよ。が発令されました。
【依頼】小ドック専従隊を20隊編成せよ。を達成しました。(190/200)
報酬として功績点50点、小ドック艦コインを受領しました。
【依頼】小ドック専従隊を40隊編成せよ。が発令されました。
【依頼】小ドック専従隊を40隊編成せよ。を達成しました。(191/200)
報酬として功績点50点、小ドック艦コインを受領しました。
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ようやく大戦艦コインが使えるのである。
俺は増強した小ドック専従隊を稼働中の小ドック20基に割り当てる。
そして、初めて手にした大戦艦コインを特型ドックの横に現れたスリットに―――。
チャリーン、と入れた。
ふぉぉぉぉぉぉ・・・・感無量であるな。
ようやく、ようやくここまで来たのである。
本来ならば余韻に浸る余裕もないのであるが、最初ぐらいは許されるであろう。
許される・・・・。
いつの間にか俺の近くにいた木槌を持ったぬいぐるみが床に座り、俺をじーと見上げていた。
じーと見ていた。
じーと見ていた―――。
ウル、彼女をいつもの場所に戻すのであるな。
「お任せください。さぁ、お嬢様こちらに」
そっと完璧執事ウルに抱かれて、可愛らしい危険物がいつもの場所に飾られる。
危機は去ったのであるな。
俺は改めて特型ドックを確認する。
建設したばかりの特型ドックに問題はないようであるな。懸念事項であった初期不良も今のところは発生していないようである。
しかし、当然というべきか大戦艦級ともなると重戦艦級と比べても出現までに時間がかかるようである。
さらに出現後に行う初期起動から出撃準備完了までの時間を考えると、大戦艦級と想定される敵超大型艦出現時刻は超過するであろう。
ルル大提督、現時点において大戦艦の出撃は間に合わないと確定したのである。
今後、大戦艦投入は予備プランとし、現有戦力での迎撃を優先せよ。
「了解しましたわ。ルル大提督より全員へ、現行作戦に変更なし、ヴィオラ、一気にかたずけましょうっ!」
『了解です。ルル大提督、そろそろ切り札を使います。』
そう、ヴィオラ提督が宣言した。
ボス戦をいかに盛り上げるかで苦慮しています。
予定調和的な戦いにはしたくないので・・・・。
早めに出せるようにがんばります。




