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大提督は引き篭もる。  作者: ティム
4章 絶望を蹴散らす者たち
125/140

出撃準備中2

なかなかうまくまとまらなかったです。

とりあえず、更新です。

評価、ブックマありがとうございます。

読んで頂き感謝です。


 俺は滞っていた編成作業を再開する。

 ハウンド級高速要撃駆逐艦25隻を5隻づつ、5個艦隊として編成し、その中から3個艦隊を抽出、15隻からなる大高速艦隊を編成した。


--------------------

【成功】高速艦隊3艦隊からなる大高速艦隊を編成せよ。を達成しました。(176/200)

報酬として、功績点50点、艦隊長コインを受領しました。


【報告】ハウンド級高速要撃駆逐艦4隻の修理が完了しました。(37/40)

【報告】バルシェム級駆逐艦の修理が完了しました。(38/40)

--------------------


 ・・・・・報酬は功績点のみだったのであるな。


 俺は、クールに現れた危険物を棚上げする。


 さて、気を取り直して仕事である。

 俺は修理の終わったハウンド級とバルシェム級に代わって、ソード級巡航艦とスフェール級高速巡航艦、そしてミストラル級軽巡航艦の修理を開始する。

 どの船もナノ・マテリアル装甲と破損した砲塔群の交換だけで済みそうであるな。


 さらにスピリット級要撃軽巡航艦1隻とリーシェム級要撃駆逐艦2隻で要撃分艦隊を2個編成して、先のハウンド級5個要撃艦隊と合わせて、7つの艦隊をGP6に派遣するのであるな。

 既に駐留中の1個哨戒艦隊と改アインホルン級重巡航艦と合流すれば、防衛戦力としては充分であろう。


 さらに、完璧執事ウル配備のブルーメ級大型工作艦を彼の編成から引き抜き、工作艦5隻と交換したのであるな。

 基地施設建設任務に大型工作艦2隻と雑多な種類の工作艦5隻を追加するのである。


--------------------

水資源輸送船団


リーフ艦隊(リーフ艦長指揮艦隊)

ファイネル級旧型軽巡航艦

ファイネルⅡ級強襲軽巡航艦


第1護衛艦隊(ルル大提督指揮艦隊)

バルシェム級駆逐艦2隻

ラーシェム級駆逐艦3隻


第2護衛艦隊(ルル大提督指揮艦隊)

コリアンダー級軽巡航艦

ゾロア級駆逐艦4隻


第3護衛艦隊(ルル大提督指揮艦隊)

ズール級駆逐艦2隻

ゾロア級駆逐艦3隻


輸送艦隊(ルル大提督指揮艦隊)

スクエア級大型輸送艦

シャンス級中型輸送艦2隻

ファルベ級小型輸送艦2隻

2号輸送船2隻


駐留予定艦隊(ルル大提督指揮艦隊)

ブルーメ級大型工作艦2隻

エルバ級中型補給艦2隻

工作艦5隻

中型汎用工場艦(工場労務隊1隊 タマゴ指揮艦)

中型有人病院船(医療隊3隊配備 フェザー指揮艦)


ハウンド級高速要撃駆逐艦25隻(5個艦隊)

スピリット級要撃軽巡航艦2隻

リーシェム級要撃駆逐艦4隻


移動部隊

建設隊5隊

--------------------


 そして、プロフェッサー団長は第3次水資源輸送艦隊に便乗して帰還予定とするが、教授のほぼすべての部隊戦力をウェスタ艦隊長が引き継ぐとなると、艦隊の規模が大きくなり過ぎ、彼女の指揮能力を超えるのであるな。


 となるとその補助要員も送らねばなるまい。

 俺は任務を割り振っていない人材を選定する。


 まず床に広がり、パシオン、パシオン騒いでいるシルバー艦長。


 そして、搭載機動兵器完成待ちの騎士ディアナ隊長と悪魔っ娘パピオン隊長。


 以上である。

・・・・・以上であるな。


 ちらりと、俺は棚上げした艦隊長コインを思い出したが、やっぱりなかったことにした。


 俺は周回軌道を続けるタマゴに―――。


 タマゴ、隊長ふたりの機体完成度はどうか?


―――そう尋ねた。


「ん、外骨格、組み立て中、だよ。」


 タマゴが専用騎の設計図2枚とと現状の開発状況を提出する。


 人馬騎士ディアナ隊長騎は、汎用型の人馬騎士で、両肩の2基と下半身の馬胴体に配置した大型ブースター4基により機動性を確保しているようであるな。

 しかし、武器はどうするのであるか?


「盾と槍です。」


 タマゴに代わって乗り手であるディアナ隊長が答えた。


 ・・・であるか、委細タマゴに任せるのであるな。

 しかし、パピオン隊長の機体は華奢過ぎてはないか?


「武装も装甲もぜーんぶまとめて、追加外装にしちゃいました~。その日の気分でドレスア~ップ♪」


 パピオン隊長がくねくねと扇情的に身体をくねらせ、無駄に色気を撒き散らす。


「珠ちゃん、めんどい、しんどい、チェンジ、よろ。」


 タマゴが不満を口にするが―――。


 それはタマゴの仕事であるぞ、頑張るのであるな。


 ―――俺はきっちりと拒絶する。


「珠ちゃん☓」


 文句をいいつつも仕事を片づけるタマゴは偉いのである。

 さすがタマゴであるな。

 さて、ディアナ隊長とパピオン隊長に問いたい。

 建設支援任務は可能であるか?


 俺の問いかけに―――。


「残念だが、私に建築の技術を期待しないでほしい。草原をかける私の氏族は、天幕を張っても家をもたない文化なんだ。」


 まず騎士ディアナ隊長が首を振った。


「うふん、繁華街でよければ作るけど?」


 冗談なのか本気なのか分からない答えを返し、パピオン隊長がウィンクひとつで有耶無耶にしてしまう。


 どうやら、ふたりともダメらしい。

 では、どうするべきか・・・・。


「たいした問題じゃねぇだろ。建築はウェスタ艦隊長をメインで、おいらがサポートするぜ。生産ならタマゴ、施設内整備はフェザーがサポートに当たればいけるだろ。」


 集中して仕事を片づけていたはずの喋る工具箱チャンプが、そういって解決案を提示した。


 良いのかチャンプ、貴官は特型ドック建設作業中であろう?


「心配無用だぜ、もう山は越えて、細々とした部分をやってるだけだからよ。棟梁の支援のおかげでかなり予定を前倒し出来たぜ。ありがとなっ!」

「なら、戦闘艦隊は私が率いるわね。」


 当然でしょとばかりに、ルル大提督が請け負った。


 であるな。シエル提督の任務が完了しだい、戦闘艦隊を任せればよいのである。

 それまではルル大提督に負担をかけることになるが、頼んだのであるぞ。


「ふふふ、任されました。」


 俺はようやく残務処理を終えて星系内に帰ってきたウェスタ艦隊長に命令の変更を伝え、出撃準備を整えたシエル偵察艦隊とアイン偵察艦隊の出航を見送る。

 そして、出航していく2艦隊とすれ違い、討伐艦隊の第2集団が泊地に帰港してきた。


 先導艦としてミストラル級軽巡航艦が先頭を行き、シャルラハロート級重戦艦とベローナ級戦艦が後に続く。

 遅れがちになりながらもヴィオラ提督の乗艦扶桑級重戦艦がしずしずと進み、ホワイトパール級戦艦2隻から曳航されつつも、推進器を破壊されたミスリル級戦艦が、残った推進器をやりくりしつつ戻ってくる。


.そしてミスリル級戦艦を曳航しつつ、並列して進む2隻のホワイトパール級戦艦が、周囲のデブリを押しのけ破壊して進路を確保し、艦隊の最後尾を最後に残ったホワイトパール級戦艦1隻が護っていた。


 どの戦艦も苛烈な戦いを潜り抜けた証に、脱落した主砲砲塔群や両舷の4連装高角砲群など、構造物基部に破壊痕が残る。

 しかし流体装甲であるナノ・マテリアル装甲に覆われた装甲部分は、破壊された装甲素子を廃棄し続ける形質上、周囲から流れ込むナノ・マテリアル素子によって常に奇麗なままだった。


 俺は帰港する艦隊の様子を各モニターに映し、提出されたダメージリポートと共に被害状況を確認していく。


 ようやく帰ってきたのであるな。


 それが一通りの確認を終えた俺の、偽らざる気持ちであった。


 混雑を避けるため、俺は建設資材の積み込みを完了した水資源輸送船団を出航させる。


「ちょっ、司令官、出航させるなんて聞いてませんっ。」


 リーフ艦長が、スケジュールを繰り上げて出航していく水資源輸送船団に気が付き、抗議の声を上げた。


 うむ、リーフ艦長も急ぐがよい。


「了解、急いで追いかけます。これ、試験結果のレポートです。残念な事に廃艦に出来ませんでした。では行ってきますっ!」


 俺にレポートを押し付けるように提出して、リーフ艦長が駆け去った。


--------------------

【退出】リーフ艦長が退出しました。

--------------------


 モニターに映る、リーフ艦隊が入渠している小ドックが開き、整備の終わったファイネル級旧型軽巡航艦が僚艦を連れて出撃していく。


 やれやれ、慌ただしい出撃であるな。


 俺はヴィオラ無敵艦隊に入渠するように指示をだす。


『了解しました。どの船から入渠しますか?』


 艦隊を率いるヴィオラ提督が俺に聞いてくる。


 いかんな、空きドックが3つしかないのを忘れていたのである。


 現在5つしかない大ドックの内、ふたつは修理待ちのパシオン級機動母艦と建造中の大型雑務艇輸送船によって埋まっていた。


 俺は暫し検討し―――。


 残された3つのドックに重戦艦2隻とミスリル級戦艦を入渠させる様に改めて指示をだし、残りの戦艦群は順番が来るまで待機とした。

 本来ならばミスリル級戦艦よりも損傷の軽いベローナ級戦艦を優先すべきであったが、ミスリル級戦艦の状態が予想よりも悪く、これ以上悪化しない内にドックに入渠させるべきだと判断したからだ。

 ただし、戦艦として先に修理を開始するのは、ベローナ級が先である。


--------------------

【報告】ヴィオラ提督が入室の許可を求めています。


【報告】掃海艇20艇の建造が完了しました。

--------------------


「ヴィオラ提督、ただいま帰還しました。やはり無敵艦隊は最高です。」


 ふわりと現れたヴィオラ提督が、上機嫌に微笑んでいる。


 よく戻ったのである。大戦艦級の初撃破、見事であった。

 次の戦いはより苛烈なものとなろう、今のうちに英気を養うとよい。


「はい、司令官。次も戦艦群を使わせてください。」


 うむ、戦艦群は貴官に任せるのであるぞ。


「はい、お任せください。」


 最後に敬礼ひとつ残して、彼女が駆け出して行く。


 とりあえず建造完了したばかりの掃海艇20艇を掃海隊4隊としてウルに引き渡し、さらに掃海艇20艇を建造であるな。


--------------------

【成功】掃海隊3艇編成せよ。を達成しました。(177/200)

報酬として、功績点50点、工作艦コインを受領しました。


【依頼】掃海隊5艇編成せよ。が発令されました。

【成功】掃海隊5艇編成せよ。を達成しました。(178/200)

報酬として、功績点50点、工作艦コインを受領しました。


【依頼】掃海隊10艇編成せよ。が発令されました。

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 うむ工作艦コイン2枚はチャリンである。

 俺は泊地に帰港した戦艦群が一堂に会するこの機会に、予定を変更して戦艦関係の編成任務を終わらせることにする。


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【成功】艦隊コア搭載戦艦を旗艦とした2隻以上の戦艦を含む独立打撃艦隊を編成せよ。を達成しました。(179/200)

報酬として、功績点50点、重戦艦コインを受領しました。


【成功】6隻以上の戦艦を含む15隻からなる大打撃艦隊を編成せよ。を達成しました。(180/200)

報酬として、功績点50点、重戦艦コインを受領しました。


【成功】5隻の戦艦からなる戦列艦隊を編成せよ。を達成しました。(181/200)

報酬として、功績点50点、重戦艦コインを受領しました。


【依頼】2隻以上の重戦艦を含む重戦艦隊を編成せよ。が発令されました。

【成功】2隻以上の重戦艦を含む重戦艦隊を編成せよ。を達成しました。(182/200)

報酬として、功績点50点、重戦艦コインを受領しました。


【依頼】艦隊コア搭載重戦艦を旗艦とした2隻以上の重戦艦を含む独立重戦艦隊を編成せよ。が発令されました。

【成功】艦隊コア搭載重戦艦を旗艦とした2隻以上の重戦艦を含む独立重戦艦隊を編成せよ。を達成しました。(183/200)

報酬として、功績点50点、大戦艦コインを受領しました。


【依頼】6隻以上の重戦艦を含む15隻からなる大重戦艦隊を編成せよ。が発令されました。

【依頼】5隻の重戦艦からなる重列艦隊を編成せよ。が発令されました。


【報告】工作艦コイン2枚→工作艦2隻を受領しました。

--------------------


 出撃準備中のソウジ提督と帰還したばかりのヴィオラ提督の全面協力により、編成任務は終わったのであるが、重戦艦コイン4枚、大戦艦コイン1枚を受領したのである。

あれだけ戦力の抽出に苦労したのは、いったい何だったのであろうか・・・・。


「貴方、過去は過去ですわ、さっそく戦力化すべきです。」

 であるな、たしかに過去は過去である、そう割り切るべきであろう。


 俺は大ドックの状況をちらりと見て、パシオン、ポイを実行した。


 床に広がる銀色の海が波打ち、抗議の嵐が巻き起こるが、俺はスルーして空いたドックに重戦艦コインを投入する。


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【報告】ソード級巡航艦の修理が完了しました。(39/40)

【報告】スフェール級高速巡航艦の修理が完了しました。(40/40)


【成功】艦艇を40隻修理せよ。を達成しました。(184/200)

報酬として、功績点50点、修理短縮コインを受領しました。


【報告】ミストラル級軽巡航艦の修理が完了しました。

【報告】クロスボーン級海賊戦艦ブランシュ・ネージュ号の修理が完了しました。

--------------------


『ようやく出撃準備完了だ。ソウジ艦隊出撃する。』


 修理と補給を終えたソウジ提督の艦隊が出撃していく。

 その様子を見守りつつ、俺はシャルラハロート級重戦艦とリントヴルム級重レーザー重巡航艦の修理を開始する。

 小破判定とはいえ、どちらも各種砲塔の交換や構造体基部の修復も行わねばならず、少々時間が掛かりそうであるな。


「私のブランシュ・ネージュ号の修理も終わったようだね。」


 うむ、懸案だった水資源も充分集まったのであるな。

 現在、有人船団へ物資の積み込みを始めているのである。ブランシュ・ネージュ号への積み込みを始めても良いか?


「構わないよ、ハッチは開けておくから運び込んでくれ。」


 了解である、有人船団はいつ頃出られるであろうか?


「急いだほうがいいかい?」


 うむ、主星イディナロークを巡る戦況はひっ迫している。そう遠くない内に、補給ルート遮断を狙ってこの星系も激しい攻撃に晒されるであろう。


 そうなれば、脱出も危うくなる。

 帰れるうちに帰るべきである。

 帰りたいと願うのであらば―――。


「あんたはどうする、って聞くまでもないか。分かった、奴らの尻を蹴っ飛ばしても急がせるよ。」

うむ、委細ネージュ大提督に任せるのであるな。


 そして俺は―――。


「転移反応多数確認。その数300以上さらに増大中っ!」


―――なすべきことを成すのみである。




次回は戦闘シーンを見守りつつ、脱出していく有人船団の話となります。

この機会に逃がさないと、もう逃げる機会がなくなるのですよ。

早く更新できるよう、出来るだけ頑張ります。



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