聴き込み調査(つまり地獄)開始
結局相田さんにも名刺(当然碓氷のやつ)を渡して帰ってもらった
やべーよ…3人全員から話聞いたのに何もわかんねーよ…
地球のみんなーオラに推理を分けてくれー
…推理を分けるってどゆこと?
でも本当に困ったな…。
もう何をすればいいかわからん
……あ。
「そういえば碓氷、この事件の第一発見者って見つかってねーの?
確かまだ聞いてないよな?」
「あぁ、それについては考えなくていいよー」
「どういうことだ?」
「第一発見者、僕だからさ」
………は?
「お前マジで言ってんのか!?」
「大いにマジだよん」
「犯人はお前だ」
「証拠もないでしょうに…」
だって…ねぇ?
第一発見者と探偵への依頼人って犯人フラグバリバリ立ってますよ?
携帯で言えばバリ3だよ?
スマホでいえば5Gだよ?
こいつが犯人以外ありえんな
「いや本当だって
そもそもちゃんとアリバイだってあるんだし」
「言ってみろよ」
「まだ職務中だったんだよ
部下も沢山いたから間違いないよん」
「………」
思ったより完璧だった
いや、そうだとしても一応容疑者とかにはならないのか?
まあアリバイは崩せそうにないけどさ
日本の警察ゆるいなー
んー本格的に碓氷を犯人にしないと終われなさそうだ…。
もうする事なくなったわけだろ?
うわーこれ俺の嫌いな地道な捜査が始まるパターンだ…
とは言っても特にこれといった推理は出てこない。
「どうするんだこれ。
結構手詰まりなんだけど」
「そうだねー…。容疑者3人全員に会っちゃったからねぇ…。
どう?ここらで謎解きパートに入ったりしないの?」
「入らねーよ。入れるもんならとっくに入ってるわ」
「ま、こっからはしらみ潰しの地道捜査になるかな」
やっぱそうなるよなぁ…
「それ、俺もついていかなきゃダメなやつ?」
「探偵役がいない聞き取り調査って何の意味があるのかな?」
「そりゃあ有能な探偵なら言葉の端々から正解を見つけるかもだけどな」
「まあまあ、なんだかんだ言っても君は優秀だよ。
実際君がいないと今頃僕は刑務所なんだから」
「わかんねーよ?
案外執行猶予とかついてたかも」
「だとしても警部にはなれてないからね。
これでも感謝はしてるし君を買ってもいるんだよ」
「……どうした。急に優しくされると非常に気持ち悪いんだが。
それとその台詞、死亡フラグ立ちかけてる」
なに?こいつ今から死ぬの?
そんなこんなで聞き込み調査をすることになった(碓氷に乗せられた訳ではない)
まあ今日はもうすぐ夜と言っていいような時間になるのでいいんだけど、
「問題は明日だよなあ…」
多分明日は1日中聞き込みをすることになる。
別に明日は予定もない(予定がある日などほぼ存在しない)からその点は問題ない。
しかし聞き込みと言うことは結構動き回ることになる。
昨日の時点で死にかけてた俺が?
いや無理無理無理無理無理。
字面はDIO様に似ていても自分、あんなに強くないですから。
まさに"貧弱貧弱ゥ!!"なんですよ。
これは本格的に急がないと大変な事になる。俺が。
これ以上、死者(俺)を出してたまるか!!
碓氷についていって話を聞きながら考えるが思い付かない。
どうすれば……。
しばらくそうしているとそこそこ時間も経っていた様で碓氷に解散と言われた
嬉しい。いや嬉しいけども
碓氷に言われた明日の集合は10時。
単純に今日より8時間働く羽目になる
夏は終わったとは言え、昼間は太陽が普通に照りつけてくる
あのDIOでさえも太陽の日差しからは逃げるというのに、どうして俺が生きられようか。
当然、無理無理無理無理無理