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少女と戦争  作者: 長月あきの
第三部
154/292

「ヴァイス王国世界遺産巡りのガイドさんの口上」より抜粋

 ここが旧ジオーネ領の紡績工場群です。

 それまで全て手作業でやっていた工程をセラム・ジオーネが主導で開発した機械によって、熟練工でなくとも速く、ブレの無い製品に仕上げる事が可能になりました。ここで作られた製品は瞬く間に大陸全土に広がり、ヴァイス王国の一大産業となりました。

 そうです、ここの工場は世界に名だたるジオーニック商会の前身ですね。

 ジオーニックの製品はとにかく安価で、質が安定して良いと評判です。それにはこれらの機械群が必要不可欠でした。

 そんな革新的な発明をしたセラム・ジオーネという人物が稀代の人と呼ばれるのも分かりますね。

 周辺国の綿製品の凡そ七割がジオーニック商会の製品といいますから驚きです。

 ここの機械も最初は手作業を簡単にする補助的な物から段々と馬を使う馬力、水力と変わっていきました。今では電気で動く機械が主流なのでここはもう廃業してしまいましたが、二十年前までは現役で動いていました。

 驚きました?

 廃業した後もこの歴史的な機械を保存しようという意見が多く、そして今年ここは産業を変えた革新的な工場だとして世界遺産に登録されました。

 では次は実際に動いていた機械の紹介に移りましょう……


   「ヴァイス王国世界遺産巡りのガイドさんの口上」より


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