表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
少女と戦争  作者: 長月あきの
第二章 第一部
101/292

第二十三話 胡蝶の夢3

 彼女の人助けはそれからも続いた。俺はあんな目に遭ったのだからちょっとは自重しろと言ったのだが、彼女が聞き入れる事はなかった。ただ、


「その時はたーくんが助けに来てくれるんでしょ?」


 と返すようになった。俺はそれを言われると何も言い返せなくなる。これが「惚れた弱みだ」と素直に言えるようになるのはそれから数年後だ。

 沙耶にとっては人助けなんて意識は無いのだろう。ただそこに困っている人がいるから、そこに辛い思いをしている人がいるから。そしてそんな人を救うつもりもないのだろう。

 ただ自分の周りに笑顔が溢れてほしいから。そんな独善的な思いで行動しているのだと随分後に気付いた。自分が幸せになりたいからと行動している結果、人が救われているのだと。

 だから彼女は本物なのだ。そこに偽善は無く、そこに作為は無い。

 そしてそれは彼女が死ぬまで続いた。彼女は永遠に本物となった。

 俺の中の正義は「沙耶」だ。俺の正義が失われる時、俺の中の沙耶も出ていってしまう気がする。


 だから俺は(僕は)助ける。周りの人の笑顔を守る。それが彼女、沙耶との誓い(約束)だから。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ