もう一つの沈黙
掲載日:2013/03/16
頭の中で殴り続けています。僕を馬鹿にした彼を。
最初に顔を。
ツギに目を。
さらに頭を。
または腹を。
最後に鼻を。
しかし彼を殴り続けている内に
何か虚しい物に疲れるのです。
さっぱり晴れない気持ちを抱えていて
また疲れるのです。
だから本当に彼を殴り続けてみたのです。
鼻が高かったせいで頭の中ほどうまく殴りはできませんでしたが。
最初に顔を。
ツギに目を。
さらに頭を。
または腹を。
最後に鼻を。
しかしさらに気持ちには曇りがかかってゆきます。いくら殴っても寧ろ寂しいのです。
沈黙はさらに深くなりました。




