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第三話 友達

長いこと投稿していなくてすみませんでした。

これからはこんなことがないよう気をつけます。

 入学式の次の日。まだ二日目だというのに、勇太の気持ちは沈んでいた。

その原因はもちろん昨日の入学式での出来事だった。

勇太が突然校長先生に向かって怒鳴った(ということになっている)ことは、すでに広まっている。

ただ登校している今でも周りの1年生らしき人達から「昨日、叫んだやつだ。」などと聞こえてくる。

俺も有名になったもんだな。はは……、笑えね。

「良かったな。勇太。注目浴びてるぞ。」

それを引き起こしたとうめい人間の浩治がうれしそうに言った。

勇太が睨むと、浩治は目を逸らして黙った。

昨日の夜、勇太の部屋で浩治に説教したのだが、わかったのかはよくわからない。

そんなことより、これからのことで勇太は頭を悩ませた。

友達できるかなあ、それ以前に誰か喋ってくれるかなあ。不安だ。

どちらにせよ、目立ちはするんだろうなあ、とため息をつきながら学校に向かった。


 勇太の予想通り、教室に入るとざわめき始めた。

だからといって、近寄ってくるような人はいなかった。

予想はしていたが、本当に起こると軽くへこむ。

隣で浩治が

「あれ、おかしいなあ。予定ならここでクラス全員が押し寄せてくるはずだったんだけど。」

と首をかしげていた。どういう状況だよ、それは。

だが、浩治も浩治なりに考えてたんだな、と思うと思わず笑みがこぼれた。

勇太は誰も見向きもせずに、自分の席に着いた。

このクラスは全員で38人で、勇太の席は窓側から2列目の1番前である。

相変わらず、クラスの人達は遠目で勇太を見ながらひそひそ話している。

その光景を見ると、またため息をついた。


 この日は自己紹介をすることになった。出席番号1番のやつから順番に自己紹介していく。

いやだなーとか思っているうちに勇太の番が来た。何言うか考えてないな。適当で良いか。

勇太は教壇の前までしぶしぶ行った。周りを見てみると、ほとんどの人が喋ってる。

けど、先生はガン見。喋ってない人もガン見。

あ、一人なんかにやにやしてる。と思ったら浩治だった。うざっ。まあ、いいか。始めよう。

「えー。木藤勇太です。紹介するようなことは特にないです。あと、昨日の叫んだ件はあまり気にしないようにしてください。えっと、そうだ。ただの寝言ですから。寝てて。ということで終わります。」

勇太は急いで席に戻った。なんかすごくテンパった。後半早口だったし。

「なあなあ。」

突然左側から声が聞こえた。勇太が向くと、へらへらした顔の男子が勇太のほうを向いていた。

「君、木藤君だっけ?面白いね。」

「え?」

いきなりそんなことを言われたので、勇太は困惑した。浩治に助けを求めると

「じゃあ、勇太。俺が言った通りに言えよ。」

勇太は気付かれないように頷いた。

「えっと、名前は?」

「自己紹介で言ったよ。」

「自己紹介で言ったよ君か。ってそれ名前じゃないから。ゴメン。自己紹介聞いてなかったから教えてもらっていい?」

「う、うん。僕は井川一也。よろしく。」

「井川君か。よろしく。突然で悪いが、友達にならないか?今なら、世界の半分を……。どこの魔王だ。お前は。今時、そんなこと誰も言わないから。」

すると、井川君が笑い出した。それが治まると井川君は言った。

「やっぱり木藤君面白いよ。自分でボケて自分でツッコミする人初めて見た。」

「えっと、そんなつもりは…。」

「え?もしかして、天然?どっちにしても面白いよ。そうだ。友達にならないかってことだったよな。もちろん、いいよ。一緒にいて楽しそうだし。」

「本当に?」

「うん。これからよろしくな。」

「う、うん。よろしく。」

こうして、友達ができた。浩治は俺のおかげだな。とか言ってたけど、そうかなあ。よくわからん。

全員の自己紹介が終わると、解散である。だけど、勇太だけ先生に呼ばれた。昨日の件で。

さっき入学式で寝てたとか言ったからだ。しまったーー。

井川君はがんばれと言ってそそくさと出て行った。何をがんばれというのだ。

でも、これで明日から友達がいる。それだけでも学校が楽しみになってきた。

そして、勇太は浩治を引きずって、軽い足取りで先生のところに行った。

長いこと書いていなくて感じがあまりわかりません。

すみません。


次回予告

ようやく友達ができた勇太。

そして、勇太が一番嫌いな行事遠足。

しぶしぶながら遠足に向かうが…。

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