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【連載版】本格異世界グルメ ~チートを断って異世界転生してみたら本格中世の村で俺のグルメ無双がヤバイ~  作者: 川獺右端


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第28話 騎士様二人に送られる

「おう、リュージこっちだ」


 帰ろうと思って領館を出たら、騎士のダーナムさんに呼び止められた。

 馬に乗っていて、さらにもう一騎、騎士さんが居るな。


「こっちはアマンダ、女騎士だ」

「何時も美味しいもんありがとうね、リュージ、私はスダラマッシュが好きでさあ」

「お二人も」

「ああ、騎士団出しても良いんだが、あまり沢山で行くと奴らは逃げるからな」

「二騎なら掛かってくるでしょ」

「この前のゴロツキですか」

「ああ、フリッツさまが昨日、領街の賭場で接触したみたいだからさ」

「おおう」

「二人でぶっ殺してやんよ」

「え、捕まえるのではなくて?」

「一度警告した、その上で掛かってくるのだから、子爵家を舐めてるとしか思えない、皆殺しにして教訓を与えるんだ」


 ひゃあ、血生臭くなってまいりました。


「あんたはダーナムの後ろの鞍で大人しくしてなあ」

「は、はいっ」


 ダーナムさんは俺を馬上に引っ張りあげると、川沿いの道をアマンダさんの馬と併走していく。

 そんなには速度は出して無いけど視点が高いので、ちょっと怖いね。

 月が明々と照っていて川面に映ってキラキラと光る。


 ゴロツキが五人ほど、道を閉鎖していた。


「おおう、止まれえっ」


 アマンダさんは黙って槍を構え、五人の中に突っ込んで行った。


 ドカーンと、ゴロツキの一人が槍に掛けられて藪へ吹っ飛んでいった。


「まて、まてまてー、料理人、料理人さえ渡してくれれば……」


 ダーナムさんが剣を抜き打って髭のゴロツキの首をはねた。

 すぱーんというかんじに道に向こうまで血と首が吹っ飛んでいった。


 ゴロツキどもも、これはヤバイという感じになり、道に土下座したが、二騎の騎士は何の容赦も無くゴロツキをぶっ殺して行った。

 しばらくすると路上に動く物は無くなり、静かになって川のせせらぎが聞こえて来た。

 アマンダさんは馬を下りて、ゴロツキにとどめを刺した上で河原に蹴り落としていった。


「よし、全滅だ、良かったなリュージくん」

「あ、ありがとうございます、ダーナムさん、アマンダさん」

「アマンダは先に領館に帰れ、リュージは俺が送って行く」

「おう、あいよう」


 そう言ってアマンダさんは馬を回頭させて領館の方へ駆けていった。


「助かりました、凄いですね、お二人は」

「まあ、騎士は戦闘のプロだからな、ゴロツキなんかは屁でもねえよ」


 いやいや、こんなに強いとは思わなかったなあ。

 というか、騎士は凄いなあ。


「これで、ボナンザ一家の構成員が減ったから、そうそうはリュージに刺客を送ってこないと思うぜ」

「領街のヤクザですか?」

「ああ、賭場をやっててな、フリッツさまは常連のようだぜ」


 博打か、それはそれは。


 ダーナムさんに村まで送って貰った。

 お礼を言って馬を下りると、ダーナムさんはじゃあなと笑って領館の方へ駆けていった。

 しかし、騎士の人が護衛に付いてくれて良かった。

 ゴロツキに普通に捕まっていたら死んでたな。

 これで、フリッツさまが懇意にしているヤクザ一家の構成員が減るのでこちらの攻撃も減るのであろう。

 減ると良いなあ。

 うん。


 村に入り自宅へ戻ると、母ちゃんがまたか細い灯りの下で針仕事をしていた。


「ただいまー」

「おかえり、リュージ」

「毎日待ってなくてもさ、暗い中で針仕事すると目が悪くなるよ」

「馬鹿だね、良いんだよ、リュージが出世して領館へ働きに行ってるんだ、ちょっとぐらいは待つのが当たり前さ」

「ありがとうね、かーちゃん」


 母ちゃんは返事せずに、ふふふと柔らかく笑った。


 服を脱いで裸になってベッドに潜り込む。

 今日は最後に荒事に巻き込まれたから、心が疲労したよ。

 お休み~~。



 朝、犬が起き出したので、一家起床である。


「兄ちゃんおはよう」

「おう、ピカリ、昨日のマヨネーズ教室はどうだった?」

「おう、バッチリ出来てみんな喜んだよ、わっはっは」

「そりゃあ、良かった、小兄ちゃん、この泡立て器欲しいって人がいるんだけど、幾らで売る?」

「ええ、ああ、値段はまだ考えて無いなあ」

「昨日の教室に来た奥様も欲しがってたぜ、小兄ちゃん」

「銀貨三枚て所かなあ」

「おう、じゃあ、俺のと、ピカリのの金」


 俺は財布から銀貨を六枚出して小兄ちゃんに渡した。


「あ、いや、おめえらのは只でも良いのによう」

「そうはいかねえぜ」

「そうはいかねえよ」


 ピカリは自分で払った訳じゃ無いのに大いばりだな。


「結構欲しがっている人が居たから、作って置いてくれよ」

「置いてくれよ」

「わかったわかった、親方と一緒に作るよ」

「あと、錫メッキは大変なのか? 酢と塩を使ってるからすぐ錆びそうでさ」

「錫メッキか、そんなでも無いはずだよ、錫を湧かしてくっつければ終わりだ」

「お、そんなに簡単なの」

「ああ、今度リュージの奴もメッキしてやるよ」

「わ、私のも私のもっ」

「解った解った」


 錫メッキというと大仰だが、言ってみるとブリキを作るようなもんなのでそんなに大変では無いらしい。

 錫も、言ってみればハンダだしね。


 錫メッキすると錆びにくくなるし、そして食品的に安全らしい。

 たのむぜ、小兄ちゃん。

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